「もう普通のヒーロー映画では満足できなくなってしまう、そんな中毒感がある傑作!!!」ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 松本一輝さんの映画レビュー(感想・評価)
もう普通のヒーロー映画では満足できなくなってしまう、そんな中毒感がある傑作!!!
めちゃくちゃ面白かっっったぁぁぁ!!!
前評判から相当グロいって聞いてたから、構えてたんだけど、そこまでグロくはなかったかなという印象。ジェームズ・ガンならもっとはっちゃけれると思ってたんだけど、そこは腐ってもDC作品だから抑えてたんだと思う。あとは、ガンの演出がクールで、グロいのに爽やかに見せてたのもあるかなって、そこは本当に流石だった。
ほんと最初のポップミュージックとアクションシーンの掴み方が上手すぎた。あの中で映画になってみんな知ってるキャラ”ハーレイ・クイン”くらいだし、他は誰だかよくわかんないけど、とにかく戦わせて、”これがスーサイド・スクワッドだよ!”っていう強引ではあるけど、どこか引かれるオープニングは最高。そして、ハーレイ・クインと大佐しか生き残らないで、みんな死ぬのも、薄々見ててわかったけど、最高に笑えた。
ガンは本作でかなり日本の作品にインスピレーションを受けているなと感じだ。特に最後の巨大ヒトデと戦うシーンだ。今までモンスターだとか呼んでたのに、あいつが出てきた時だけ、ブラッドスポーツは”怪獣”って言ってたし、巨大ヒトデのカメラアングルがめちゃくちゃ特撮に影響受けていたなと。”シン・ゴジラ”の監督の樋口真嗣と対談していたけど、たしかにあの下から、人の目線から怪獣を撮るアングルは、日本の特撮や!って勝手に熱くなったりしてた。
本作でわかったことは、”ハーレイ・クイン”は愛すべき名脇役ということだ。そこまで観客は、彼女を求めてはいないのだか、主人公達とかと絡むと、とても面白いのだ。
本作はこんなに面白いのに、世界的に興行収入が低いことが残念でならない。今までのDC映画でも、1、2を争う映画の出来なのにも関わらず、ほんとに惜しい。少しでも興味がある方は、ぜひ見に行くことをおすすめする。