「ネズミが市民を救う!」ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)
ネズミが市民を救う!
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エンディングが終わり、最後の映像で「クソッタレな世界を救う男」という言葉が出てきました。おそらくこの映画の持つ矛盾した世界に対する皮肉だろうと私は受け取りました。確かに、清濁併せ呑むというこの映画の戦いの結末にモヤモヤしましたが、その矛盾をについて言っているような気がしました。この映画では戦士たちが次々に亡くなります。最終的に生き残ったのは5人プラスいたちでしょうか。戦士の中には動物、サメなどがいます。最初、小鳥が殺されて、嫌な思いがしましたが、その小鳥が後半生き返ったかのように出てきます。いたちも生き返ります。そして最終的な勝利を決定づけ市民を救ったのはネズミでした。人間に疎まれていた底辺に生きているネズミが勝利を勝ち取るのです。まさに動物たちが幸運を運んでくるというのは心を打ちました。ネズミが怪獣をやっつけるところで涙ウルウルでした。それから15歳未満は観れないというのも納得です。画面の中で肉体が半壊したり、首が飛んだりします。目を何回も瞑りました。いずれにしても、もとは品行方正でない人間たちが繰り広げる友情、正義感であろうとも、丁寧に作られたストーリー展開は、充分な感動を呼び覚ましてくれました。
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