「これでいいのか?DC映画」ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 nobu0612さんの映画レビュー(感想・評価)
これでいいのか?DC映画
DC映画はどこへ向かっているのか?
予告編の期待を萎まされた記憶も新しい、前作の「スーサイドスクワッド」。
あの時の気持ちを晴らすために監督・ジェームズガンはこれ以上ないキャスティングである。
テンポの良い語口、グロ満載、軽妙な掛け合い。
「スーサイドスクワッド」に求めていたものを、しっかり提供してくれている。
懸念があるとすれば、「事前情報がない人が見たら、どう思うのだろう?」ということだ。
ジェームズガン×スーサイドスクワッドだと分かっているから楽しめている。
「ハーレイクインが出るよね」「DCってマーベルみたいなの?」というライトな楽しみ方をしている人は面食らってしまうのではないか?
それを感じたのは、劇場で「ここ笑う所じゃ…?」という所で反応がなかった時だ。例えば、敵の頭を壁に打ちつける場面でも、不要に連打する。
思わず失笑する場面でも、どことなく周囲の雰囲気は落ち着いている。
ラスボス戦も、あえてチープな作りになっているのを楽しめるのはマニアではないか。
正直、自分はピンと来なかった。
これらが杞憂であればいい。
ただ、DCというブランドをMCUのように展開していくのならば、それぞれの作品が独立しているように思う。今回のスーサイドスクワッドの世界に、ワンダーウーマンが入れると思えない。
MCUのように一本筋の通ったビジョンがないことにはユニバース化は難しい。
ガーディアンズオブギャラクシーは、ジェームズガンが分からなくても楽しめる作品になっていたと思うから。