「ハーレイ・クインが最高!」ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
ハーレイ・クインが最高!
久しぶりのスーサイド・スクワッドで…というより、ハーレイ・クイン見たさで楽しみにしていた本作。期待どおりにブッ飛んだ楽しい作品に仕上がっており、マーゴット・ロビーはあいかわらずキュートで、見惚れました。
ストーリーは、例によって減刑との引き換えや脅迫まがいのやり方で集められた囚人たちによるスーサイド・スクワッドが、軍の命令に従い、命がけの作戦に挑むというもの。今回のミッションは、ある島国で極秘に進められているスターフィッシュ計画の阻止なのですが、序盤のチーム招集から上陸作戦決行や隊長奪還までの流れが、コメディ要素満載でとにかくおもしろかったです。集められたメンバーは、ハーレイ・クイン以外は誰一人知りませんが、どいつもこいつも個性的で、笑わせてくれました。
この序盤のノリが最後まで続くとよかったのですが、やや中だるみしたのはもったいなく感じました。それでも、後半になって、スターフィッシュ計画のまさかの全容が明らかになってからは、VFX全開のアクションに舵を切り、迫力の映像で楽しませてもらいました。昭和の怪獣映画をアメリカがつくるとこうなるという、お手本のようでありながらオマージュを感じさせる映像がナイスでした。
メインストーリー以外にも、ブラッドスポートの親子愛、リック・フラッグとピースメイカーのそれぞれの信念、ラットキャッチャー2とキング・シャークとの友情なども描きながら、各キャラにきちんと見せ場を用意し、いい感じにまとまっていたのではないかと思います。この手の作品にはお決まりのエンドロール後の映像もあり、次回作をまた期待して待ちたいと思います。
というわけで、夏休みの娯楽大作としては申し分ない出来栄えなのですが、R15なのでお子様は鑑賞できません。グロシーンがなかなかにエグく、これも本作のウリのひとつと思えば、しかたないですね。