THE BATMAN ザ・バットマンのレビュー・感想・評価
全493件中、421~440件目を表示
エンタメではなく、しかし静かに胸が熱くなる。
大学生の時に『DARK KNIGHT』を鑑賞したとき、とてつもない衝撃を受けた。
ノーランの選ぶ構図やカットの気持ちよさ、音楽や音響の良質さと絶妙なタイミング、そして何より演じる俳優たちの凄まじい演技(特にヒースレジャーのジョーカーが、というのは言うまでもない。)と、観客をも苦しめる決断を迫るシナリオ展開。
非の打ち所がなく、ヒーロー映画の枠を完全に逸脱していながら、上質なエンターテイメントであり、かつ人間の芯に迫る映画だったと思う。
さて、今回の『THE BATMAN』である。
先のノーランが作り上げたバットマンと比較しても、エンターテイメント性を大きく排し、より人間の根幹に迫る内容だったと個人的には感じている。
パティンソン演じる「ブルースウェイン/バットマン」の、正しさへの想いや願い、そしてそれとは裏腹に、その存在が世界へ与え続ける影響が、思わぬ形でゴッサムシティを襲い掛かる。
正しさとは何か?人の在るべき姿とは何か?そもそも誰かのために何かをすべきなのか?など道徳的・倫理的な問いかけにもつながって、ずしりと重くのしかかる作品だと感じた。
それらの答えは、おそらく見る人それぞれで異なるだろう。私自身、今作について、何がどうあれば良かったのか?ということに、明確な答えは出せないでいる。
それだけ、深い問いかけを投げかける作品だったとも言えるだろう。
しかし、ただ一つ私が印象深く、その姿に惹かれたのは、どれだけ辛い現実に打ちひしがれても、前を向き、戦い続けようとするバットマンの姿だった。
混迷の中で、絶望の中で、悲しみの中で、それでも歩き続け、戦い続けようとする。
その姿こそ、今作が見せたかったものかもしれない。
どれだけ打ちのめされようとも、泥臭くて青臭くて人間臭い。そんなブルースウェイン/バットマンに、胸が熱くさせられる作品だった。
いい!
まず、映画館でニルバーナ、しかもサムシングインザウェイがかかることに鳥肌が。ゴッサムシティのダークで80年代NY風な雰囲気にサムズアップ。バットマンは暗くないとね!ロバートパティンソンの一度も笑顔を見せない陰気な演技がサイコーにバットマンに合っている。(トワイライトの頃からしたらだいぶ老けたなーと)ペンギンのコリンファレルも熱演していてかなり配役と演技で評価を上方修正しています。
ただし、3時間は長い。3時間もいらんよこれ。もし、2時間くらいで終わってたらもっとゴッサムシティの世界観に入っていたいなーって気になっていたんだけど。
六本木ヒルズの夜行ったんだけど開始30分たっても客が入ってきてんだけど残業か?寝坊か?落ち着いて観たいんだが。
「お前は誰だ?」「復讐。」
爽快なヒーローものとは一線を画す、アダルトテイスト。一度として、晴れやかな表情を見せることのない正義漢。むしろ常に苦悩に淀んでいる。生い立ち(すでに観客の共通認識であるべきとして細かい点に触れていない)が、彼の生き方に強く影を残し、今回、相棒的なキャットウーマンまでもがトラウマのような過去を明かす。まるで二人は鏡のようだ。人にはそれぞれ歴史がある、と言わんばかりに人間の内面を掘り下げてくるのは、「ジョーカー」と同じだ。単にアクションヒーローの見どころだけにとどまらず、生身の人間の葛藤を描いていて、かっこいいのはかっこいいんだけど、ラスト、けしてスッキリとはさせてくれない。それがむしろこの映画の良さだな。世の中なんて悪は消滅しないもの。事実が明らかになるにつれ、正義の信念と復讐の執念だけで生きてきた男が、その感情は正しいのか?と惑い、悪者退治の切っ先が鈍ったように見えた。が、その熱き復讐の思いを希望に代えたことで、彼の行動が変わったように見えてきた。負の感情で起こす行動は強いが、正の感情で起こす行動は尊い。
ところで、マスクが覆っているのは顔半分。残りの口と顎と、体形と、それだけあれば、誰かすぐばれないか?っていうことは、突っ込んじゃいけないわけね。
暗闇に光るバットモービルのエンジンが美しい
めっちゃ良かったです。この陰気な世界観がたまらない。ベンアフやクリスチャンベイルも素敵だけど、ロバートパティンソンも素敵だなぁ✨。ニルヴァーナの「Something In The Way」、カートコバーンの歌声♪がまたしっくりくる。(個人的には「Smells Like Teen Spirit」が好きです。)
復讐心に満ちたブルースウェインが、ちょっとホラーチックでもあるんですよ。しかし盛り上がるシーンもちゃんとありました〜❗️。バットモービルが出てきた時には大興奮‼️(๑•̀ㅂ•́)و✧。カッケー‼️。バイクはちょっとマントがヒラヒラしてね、あれだけど。コリンファレルの原型をとどめない🐧には驚き。このバットマンでジャスティスリーグは...ないか。
新たな伝説の始まりか?
試写会に外れた(;_;)ため、公開初日のレイトショーにて鑑賞。
ぼくはノーラン信者なので、この作品の予告を観た時、ダークナイト・トリロジーを超える作品は作れないだろうと思っていた。甘かった。
作品の目指す方向性が違うと言ってしまえばそれまでだが、ホラーか?と思わせる画作りと手作り感満載のバットマンにしびれる。安っぽいわけじゃない。説得力があるのだ。若きブルースの理想と現実に苦悩する姿に胸を痛め、美しき相棒セリーナに酔った。静と動のリズムが心地よい。3時間近い長尺にも関わらず時間を忘れた。
ブルースの存在感が薄いなと思ったが、考えてみればバットマンになって2年目だから、コスチュームをまとっていてもバットマン=ブルースなのだ。存在感が薄いのは実はバットマンなのであった。
重い雰囲気のストーリー
今までのバットマンの中で1番重い雰囲気が出ている。しかし、観ている人はどんどんの雰囲気に引き込まれていく。176分と言う長時間映画でカットしてだと思うけど、ノーカットだともっと長かったんだろうなと思います。
こいつら皆んな狂ってる
誰も彼も皆おかしい。病んでいる。
全くゴッサムシティって奴は…
ジョーカーが生まれたりバットマンが生まれたりしてもおかしくねえっ。
ここまでダークなバットマンがあったかな?
それとポスターの下にも書いてあった通り
ミステリーサスペンスだった。
ゴッサムシティの腐った部分を解き明かす謎解き物だった。
是非謎解きに挑戦して欲しい。
3時間の長い映画だけど見始めたらあっという間に終わりだった。まあ長くても飽きない内容、濃い内容だった。ただ映画を見る前にトイレに行って出し切る事をオススメする。
ザ ・ハードボイルド・バットマン
監督が変わるにつれリアルな作風になってくるバットマンだけど、今回は残虐犯リドラーの暗躍を縦軸に、災厄の町ゴッサム・シティの暗部を横軸に、バットマンを私立探偵役とした50年代風のハードボイルドタッチでのアプローチが面白く感心しました。画面は終始暗く、常に雨が降って陰鬱な雰囲気のゴッサム・シティは、まるでダシール・ハメットの『血の収穫』に出てくる悪の街そのものです。バットマンが捜査を進めるにつれ、自分の父親の過去が関係していることがわかってくるのも、なかなかスリリングです。もう、こうなると主人公は内省的な青年でよく、バットマンである必要すらないのが痛し痒し。また、脚本は非常に凝った作りでよく出来ているけど、3時間の長尺はさすがに長すぎで、終盤でストーリーが息切れして、終わり方もなんか呆気なく盛り上がらないのは残念。次回は、せめて2時間半くらいにまとめてほしいです。役者では、ロバート・パティンソンはまあまあ、ゾーイ・クラビッツは華があって魅力的なファムファタル振りがいいし、ポール,ダノの怪演ぶりも凄いです。でも、なんと言っても衝撃なのは、ペンギン役のコリン・ファレル!原形を止めない特殊なメイクにもビックリなんだけど、アル・カポネ役のロバート・デニーロをほうふつする演技でした。
この重い世界観の継承、私は好きです
好みは別として誰もが認める〝天才〟クリストファー・ノーラン監督が作り出した『ダークナイト』の世界観。
私なりの解釈をひとことで言えば、
圧倒的な恐怖への服従を迫られた時、それに対してどう向き合うか、そしてあなたならどう行動するか。
権力の中枢に近い警察や検事などの公僕。
彼らの立場にいれば、たとえ悪であっても、長いものに巻かれることを選択できます。
しかし、家庭環境や経済環境に恵まれず、社会から取り残された人たちには、そもそも選択すらできない。
寄らば大樹の陰、という言葉もありますが、身を隠すことのできる樹木だってない。ならば、自分が〝圧倒的な恐怖〟の対象になるという選択肢しかない。でなければ死ぬまで虐げられたままでいるしかない。
かなり極端な言い表し方になりましたが、シンプルに分かりやすく言えばそういうことなのだと思います。
結果として社会から産み落とされる悪を制するために、バットマン=ダークナイトという正義の側の〝圧倒的な恐怖〟が存在することになる。
大いなる力には大いなる責任がある。
真っ当なことを真っ直ぐに訴えてくるスパイダーマンが太陽だとすれば、正義の鉄槌を恐怖によって下すことは正しいのだろうか、そもそも恐怖をもって振る舞う力を正義と呼べるのだろうか、といつも何かしらの苦渋を抱えて戦っているバットマンは明るいけれど満ち欠けのある、そして自分だけでは光を放つことのできない月のように思えます。
雨のゴッサムシティー。
前半の雨のシーンが印象的だ。
ゴッサムシティーの真っ暗な空から、大粒の雨が、殺伐とした風景に降り注ぐ。
今回は、超人というよりも、人間的なバットマンだ。自らの生い立ちに苦悩するバットマンが、静かに描かれていく。
ストーリーはミステリー仕立て。このあたりは、賛否が分かれるところかもしれない。
面白いか、面白くないか…で言えば、ちょっと微妙なところがある。
人間的で、少し弱いバットマン。これが見たいかと言えば、見たいとは言えない…ということになるかもしれない。見たくないかと言えば、見たくないのかもしれない。
やはり、ヒーローとしての苦悩はあるが、人の見ているところでは、あくまで強くというのが真のヒーローの姿だ。
このスケール感と、正義対悪というテーマは、ハリウッドでしか描けない。
3時間の、ちょっと間延びしたバットマンよりも、こんな時代だからこそ、本物のヒーロー像を描いてほしいと思う。
次回作に期待しましょう。
『ジョーカー』へのダークすぎるアンサー
バットモービルが登場して青白いエグゾーストファイアを吹きながら爆走するところは、めちゃくちゃ興奮したが、他のシーンはとにかくダークで長い。レクイエムのようなピアノがずっと流れている。いい意味でとらえれば、シリアスでダークな大人向けの作品に仕上がっているが、合わない人にとっては長いミサに感じる。
大ヒット作『ジョーカー』に対して、真剣にアンサーした意気込みは買うんだけど、いくらなんでも長いよね。体感3時間半だった。
それはBADMAN
未だに「ダークナイト」を見ていない、アメコミ知識が皆無なサプライズ。本作が公開されるにあたって見ておこうかなと思ったが、これはリブート作品ということなのでここはあえて見らずに鑑賞。それもあってかどんなものを見せてくれるのか期待大。めちゃくちゃ楽しみにしていたのだが...。
これはない。よろしくない。
シンプルに面白くないし、全然楽しくない。
期待がかなり高かっただけに、超肩透かし。
ロバート・パティンソンはめちゃくちゃカッコイイし、雰囲気もたまらなく良くて終始上品さは素晴らしい。アクションは音響が凄くて驚き、興奮。中盤とかは結構面白くて好きだったんだけど...。
まず、序盤が全く引き込まれない。
「終わったな、これ」と初っ端で思ってしまった。キャラクターの魅力はゼロだわ、ストーリーに興味がわかないわで期待していたことに後悔。基盤はいいから絶対に面白くできたはずなのに、変に難しかったり作りが甘かったりで残念なものになってしまっていた。
説明不足が否めず、急に話がぶっ飛ぶ。長さを感じさせなくはあったけど、3時間かけて何してたんですか?って感じ。重厚感は半端ないのに、結果的には何が言いたかったのって感じ。ただ淡々と謎解きを解いていて、カーアクションシーン以外は盛り上がりにかけていた。ラストも納得がいかず、不完全燃焼。
他にも、キャラクターの名前を覚えにくかったり、コリン・ファレルの無駄使いだったり、キスすることが意味わからなかったりで不満点満載。セリーナの服装ダサかったり、語り口調が辛かったりしたけれど、特に酷かったのが悪役。ネタバレになるので言えないけど、これほどしょうもない悪役が居るのかとある意味驚いた。
んー、、、なんでこうなってしまったんだろう。
サスペンスものとしては出来が悪いし、ヒーローものとしても微妙。ここまで評価が高いのが私にはどうしても理解できません。バットマン好きだったら面白いと感じるのかなぁ...。ショック過ぎる。ダークナイト見よっ
NO MORE LIES は COMPLEX
2004年10月31日ゴッサムシティの市長選挙の最中巻き起こる現職市長に端を発する連続殺人事件と、それを追うバットマンの1週間の話。
市長の殺人事件の現場に残されていたバットマン宛のナゾナゾメッセージを解くことでみえてくるゴッサムシティの暗部と、それに対する復習を企てる連続殺人犯という2つの闇を追って行くストーリーで、勿論アクションもあるけれど、サスペンスメインの私立探偵バットマンという感じ。
9割方夜のシーンという暗い画面に重々しくゆったりテンポでまったりヤバい話をみせていく。
良く言えば超丁寧に作られているし、面白かったのだけれども、まあやっぱり長いよね。
それに角のダイナーからの話の流れはちょっと安っぽいというか釈然としないというか…個人的には、こんなんだったらもうそこで終わった方が良かったと感じてしまった。
ダークな世界観
が徹底され、まさにこれぞ映画!映画館で観るべき作品です。
ロバート・パティンソンのバットマンもハマり役で、登場人物を極力絞って分かりやすい構図にしたのも正解です。
ニルバーナを挿入歌で使用するところ、ダークな世界観とマッチしてて、監督のセンスも良でした。
今を反映させて重苦しいけど‥
この手のヒーロー映画が絵空ごとの気楽なアクション満載なブロックバスター映画でなくなったのは「ウォッチメン」くらいからかなあ。
今作もヘイトで狂信的、攻撃的な「トランプ以降」の世界を反映させてていろいろ重苦しい。
ジョーカーの世界観を更新はしているなあ。
ラストはちょっとだけど希望を持たせてるのよかった。
簡単に面白いとはいえない複雑な感情になるけど、行ってよかった。
変に理屈っぽく浅い。
冗長、凡庸、総花的、煩雑。
実はよく分からない。
陰鬱でギリギリのバットマンは見たいのだが。
物語自体とバットマンであることとが乖離してないか?
脚本の根本に予め難あり。
本連作は89年をピークに以後どんどんツマラナクなる。
ダークナイト以後、変に理屈っぽく浅い。
非支持。
重い・暗い・長い
3時間という長尺で描く若きバットマンの物語は、雨が降る夜のゴッサムシティを舞台に、リドラーに翻弄され信じていたものが崩れていく絶望とそれでも立ち上がるブルースの姿が印象的なシリアスな作品になっていました。
とにかく終始重々しくスローテンポで重厚な演出、シリアス且つリアル路線で進行しているのに加えて、非常に画面が暗い。ずっと一定のテンションで、派手なアクションも多くはなく、退屈に感じてしまうところも…。
また、しっかり時間をかけているわりに、肝心な部分が語られないことで、リドラーのSNSでの暗躍やブルースへの執着など、いまいちピンと来ない箇所もありました。
映像や音楽はスタイリッシュでカッコいいけれど、それ以外は普通…。
ミステリー要素を含んだアメコミ映画として新鮮に観れましたしつまらないわけではないけれど、期待値は超えずでした。
週末は仕事で忙しく、公開日になかなか映画館に行けない身には、前日の...
週末は仕事で忙しく、公開日になかなか映画館に行けない身には、前日の先行上映がありがたかったです。夜の回でも2時間55分あっという間でした。
コミックを読んでいる人も、初バットマンの人も、ちゃんと楽しめると思います。ペンギンやゴードンの描かれ方も良かったです。
パティンソンもバットマンも好きなので、このまま梟シリーズとかやってほしいです。
全493件中、421~440件目を表示