劇場公開日 2022年3月11日

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「暗く、湿っぽく、、、そして長い」THE BATMAN ザ・バットマン kazzさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5暗く、湿っぽく、、、そして長い

2022年4月6日
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鑑賞方法:映画館

ブルース・ウェインがバットマンになって間がない設定。
ブルース=バットマン(ロバート・パティンソン)は、復讐心に支配された孤独な男。
このネクラ蝙蝠探偵は当然ながら夜型で、映画はず〜っと夜、しかもず〜っと雨。

コミック史上最悪の犯罪都市ゴッサムシティは、市長選の真っ只中。蝙蝠探偵は、現役市長殺害事件を追って、街の病巣へと迫る。
ブルース=バットマンの心の闇を深掘りすることも適当に、警官や悪党たちの人物描写にも手を広げようとして、マトが絞れていない気がした。私は、どのキャラクターにも感情移入できなかった。
このストーリーなら、もっと整理して尺を縮めることができたのではないだろうか。

特筆すべきは、マット・リーヴス監督が見せた映像の極めて高い芸術性だ。
暗闇のなかでマシンガンが放つ赤い火花の点滅が、黒づくめのバットマンを闇に浮かび上がらせる美しさ。
キャットウーマンとバットマンのバイクを追う俯瞰撮影のカッコ良さ。
そして、洪水押し寄せる街の中心を足下に見下ろす、空中バトルアクションのド迫力。
自分自身のスーツが重いのに、頑張って市民を水の中から救おうとしている健気な姿もいい。

長〜い物語が暗〜く進んでも、映像美とクライマックスに詰め込んだアクションは堪能できる。
『ジョーカー』が主人公の転落を丁寧かつスピーディーに描いたことに比べ、『ダークナイト・トリロジー』が強烈なヴィランのキャラクターを打ち出し、バットマン自身の鍛練を描いて見せたことに比べ、残念な点は多いが、観て損はない大作であることは否定できない。

最近、長い映画が増えてきているが、2時間半を越える映画はインターミッションを入れていただきたいと、切に願う。

kazz
満塁本塁打さんのコメント
2022年4月8日

返信ありがとうございました😊😊。そうですねえ休憩時間は@10分は最低欲しいですね。自分オシッコ近いので、2時間以上の映画は全部インターミッション休憩欲しいぐらいです。人間集中力は1時間半が限度。また、私の場合よくある「オシッコ我慢して最後まで」だと最後は内容どうでも良くなります。ご教示ありがとうございました😭😭。

満塁本塁打
満塁本塁打さんのコメント
2022年4月7日

イイねありがとうございます。😊多分、今ほぼ全部「シネコン」なので(名画座風情除く)列車のダイヤのように作品組んでますから、インターミッション可能なのだけれどもキリが無いのでめんどくさいのだと思います。私も10年以上前の山崎豊子「沈まぬ太陽」以来インターミッション経験していません。というより足元はもう少し明るく、席間はもう少し開けて、上映中でも真ん中の席でも容易にトイレに行ける雰囲気環境にすべきだと思います。ポップコーンはいいけど邪魔なので置く構造を考えるべきです。
正直な感想です。

満塁本塁打
talismanさんのコメント
2022年4月6日

暗い、雨、ジメジメ、それがなんだかいいー!

talisman