「待望の新章バッツ、傑作」THE BATMAN ザ・バットマン 映画鑑賞1000作さんの映画レビュー(感想・評価)
待望の新章バッツ、傑作
大の大のバッツ好きにとっては、コミック版好きにとっては、本作は大傑作と言えよう。
俗に言うイヤーワン後のデビュー間もない若造バッツを見事に映像化したなと。
バッツ顔については、劇場版初代もダークナイト版も耳デカ過ぎのウレタン感がイマイチで、ベンアフ版が私的に1番しっくりきてたが、本作もなかなかカッコいい。特に正面顔のバッツは本作が1番カッコ良いなと感じる。本作主演者のパッチリ目の特徴も影響あるかもと。
バッツとしてデビュー2年目故もありバッツの装備はチンケだし、悪役は実に地味なビジュアルで、バッツ登場の仕方は華麗で無く、警察連中に堂々と入り込み隠密感は皆無、敵との闘い方も荒い。バットモービルはカッコいいが、アメ車の改造車的な簡素感。ブルースの性格や風貌は暗く陰湿感漂う。このリアル生身人間感は本当堪らない。単なるコスプレヒーローに毛の生えたバッツが、本当カッコいい。
ストーリーも秀逸。この暗さ、この陰湿感、絶望感が本当良い。虚栄と悪事が蔓延る腐り切ったゴッサムで...まさかあの親族までがの事実.....本当これぞ新章。サイコパスとの謎解き展開は、恐らく続編の新たなサイコパスとも繰り広げられるだろう。
バッツ自らの劇中ナレーションで、悪事の全ては介入出来ず救えるのは少ない的に言ってたが、ラスト近くで出来る限りの人数を晒されながら救うシーンに、本作でのバッツのメジャー立ち位置を感じ、続編での大きな成長に期待する。
マイナス点は、効果なのだろうが遠近差のピンボケシーンが多く、も少しスッキリ観たかったなと。