劇場公開日 2022年3月11日

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「バットマンはこれもできるのか、という探偵アクション」THE BATMAN ザ・バットマン ONIさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0バットマンはこれもできるのか、という探偵アクション

2022年3月13日
iPhoneアプリから投稿

体調も悪かったが長丁場持った。バットマンったってまったく新しい世界観だから丁寧に丁寧に見せていく。よくよく考えたら日活ロマンポルノが裸とセックス見せさえすれば何でもいいのと同じで、こっちもコスチュームとマシンバトルがあれば何でもいいというくらいのスタンスになるとやっぱり意欲的になれるんだね。SFだけどハードボイルド&ノワールの再生をやってた『ブレードランナー』とかも思い出す。
で、冒頭がダークナイトの銀行強盗と違って殺人事件(しかもゴッサム市長)というので生臭さが違う。必然的に犯人探しなので探偵物になっている。コスチューム探偵。かつて描かれたコミックなキャラクターが、ああ、なるほど、というようにリアル方面に面影のみなので余計リアルな事件物になっている。警察、クラブ、聞き込み、ギャング映画の風情もある。そんな具合に進むけれど、大ネタはバットマンストーリーの特徴である両親を殺されて孤児となり、、という大設定を揺さぶってくる。。うん、これはとてもしっかりしたバットマン崩しだと思う。そしてクライマックス、街の嫌われ者、イカれたコスプレ野郎と呼ばれて悲しみのヒーローだったバットマンが街の崩壊と共に本物のヒーローになっていく感じはなかなかよかった!

ONI