マトリックス レザレクションズ : 特集
期待度驚異の97.2%!「マトリックス」を体験すると
“人生が変わる” 今年最後で最大の現象がやってくる!
2021年も間もなく終わりを迎える。この1年はコロナ禍により公開を延期していた作品が続々と封切られただけに、映画業界は徐々に、徐々に活気を取り戻していったように思える。
そんななか、「マトリックス レザレクションズ」が12月17日から、世界に先駆けて日本公開される。激動の1年の締めくくりにふさわしい、最後にして最大の“現象”がやってくる――。
この特集では“歴史を変えた”とされる「マトリックス」シリーズの凄みを紹介するとともに、最新作「レザレクションズ」の見どころも徹底解説。映画という枠を超え、現実世界のあり方にまで影響を及ぼした本シリーズを体験すると、文字通り“人生が変わる”だろう。
●世界を変えた“大傑作”マトリックスとは?
21年10月28日、フェイスブック社が社名を「メタ」に変更すると発表した。これは「メタバース」事業を拡大することを意味しており、世界がまたひとつ“新たな領域”へ進むことを暗示してもいる。
メタバースとは、オンライン上に存在し、パソコンやスマートフォン、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)を通じてアクセスするデジタル空間のことだ。そこで人々は現実と同じように仕事をし、語り合い、生活を営むことができる。
遠くない未来に主流になるであろうこの最先端の概念を、20年以上前に先取りした映画があった。ウォシャウスキーコンビが監督した「マトリックス」(1999)である。
物語の始まりはこうだ。凄腕ハッカーのネオ(キアヌ・リーブス)は、ある日、モーフィアスという男から「君が現実だと思っているこの世界は、コンピューターが作り出した仮想世界だ」と告げられる……。
「マトリックス」が映像化した“現実よりも現実に見える仮想世界”という斬新極まりない概念はもちろん、VFXやアクションの“映像革命”が世界中の観客の度肝を抜いた。キアヌ・リーブスが後ろに大きくのけぞり銃弾を避ける有名な場面(バレットタイムと呼ばれる表現手法)や、ワイヤーアクションを多用し静と動を同居させた格闘シーンのほか、エージェント・スミスら魅力あふれるキャラクターなど、多くの要素がその後の作品で応用・オマージュされてきた。
今日の私たちが観たり、体験したり、創ったりするさまざまなものに本シリーズの影響が見て取れる――。映画の歴史は「マトリックス」以前、「マトリックス」以後で分けられる、と言っても大げさではないほど、本シリーズはすさまじい“大傑作”なのである。
百聞は一見にしかず。シリーズの斬新性がよくわかる特別映像をご覧いただこう。
●「マトリックス」で緊急アンケート! 1作目の体験で…人生変わった!?
映画史に残る傑作ではあるが、1作目が20年以上も前に劇場公開されたということもあり、シリーズ未鑑賞のユーザーも少なくないかもしれない。我々としては、本特集で取り上げている最新作「マトリックス レザレクションズ」を、ファンだけでなく未鑑賞者にも「観たい!」と思ってもらいたい……。
どうすればいいかいろいろ考えた結果、「1作目を観てもらえばいい」という結論にたどり着いた。見どころの解説やレビューなどではなく、あまりに偉大な1作目を体感してもらい、凄みを言葉ではなく心で理解してもらうことが、最も効果的なのではないか、と。
果たして「マトリックス」シリーズ未鑑賞者は、1作目を体験したら、最新作「レザレクションズ」は観たくなるのか? それを確かめるために、映画.comでは検証実験を企画。Twitterにてユーザーに募集をかけ、1作目を鑑賞してもらったうえで、アンケートに答えてもらった。――結果やいかに?
ちなみに、アンケートは792件(シリーズ未鑑賞者含む)が集まった。この場を借りて、ご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました!
・「人生に影響した」―― 1作目を観た感想は?
シリーズ未鑑賞者に鑑賞後の率直な感想を問うと、非常に多くの“アツい心境”がアンケート結果に打ちつけられていた。
「何度も観たくなった」とリピートを決心した感想や、「映画を観る目が変わった」と衝撃の声も。「『自分が生きているこの世界は本物?』という不思議な感覚になった。『人生に影響した』といえるかもしれません」など、深く感銘を受けたユーザーも多く見受けられた。
また人生に影響した、人生が変わったとの声は、「マトリックス」ファンからもかなりの件数が寄せられた。改めて1作目を鑑賞したあるファンは、過去を思い返し「『マトリックス』に影響を受け、エンタメ業界を志し、ゲームクリエーターになった」と、職業選択にまで影響を受けたことを明かしていた。
それまで味わったことのない何かが、この「マトリックス」シリーズにはつまっている。映像作品の枠を超え、観る者の人生を変えるほどの力を持っていることが、よくわかる結果となった。
・最新作「レザレクションズ」への期待は…「観たくなった」が驚異の97.2%!「1作目の鑑賞後、シリーズ最新作は観たくなりましたか?」と質問すると、実に97.2%のユーザーが「とても観たくなった/観たくなった」と回答。内訳は「とても観たくなった」が77%、「観たくなった」が20.2%と、驚異的な数字を叩き出した。
最新作を観たくなった理由を深堀りして聞いてみると、さらに興味深い声が続々。「1作目が思った以上に面白かったから」「自分のツボにはまったから」「神映画の続編。観たくないわけがない」「20年以上前の1作目でも映像がすごかった。現代の技術で映像化されるものを、やはり大画面で体験したいという気持ちになった」。
以上、本項目冒頭の仮説「『マトリックス』1作目を観ると、最新作『レザレクションズ』が観たくなる?」は、映画.comの検証では「97.2%の人が観たくなった」という、調べた我々も「そんな高い数字に?」と驚くような結果となった。シリーズ未鑑賞の友人と最新作を観に行きたい場合、1作目を観てもらおう!
●最新作「レザレクションズ」は12月17日公開! 全世界が“早く観たい”…あの人たちも待っている!
映画.com編集部も「マトリックス」ファンは多いため、もちろん最新作「レザレクションズ」は早く観たい。ユーザーの皆様も同じ心境だろうが、芸能界や映画界などの著名人も「お願いだから早く観せてくれ!」と悲鳴を上げている。以下にその一部を抜粋して紹介しよう。
山内健司(お笑い芸人/「かまいたち」)「ネオの記憶がどうなっているのか、これはレボリューションズの続きなのか、どういう結末をこの作品で迎えるのか、興味津々過ぎます。答えを見るために必ず映画館に向かいます」
神山健治(「攻殻機動隊 S.A.C.」シリーズ、「攻殻機動隊 SAC_2045」監督)「マトリックスは20世紀末最高にクールな映像表現とアクション、そして斬新な設定のストーリーで多くのファンを魅了したSF映画だった。公開から20年以上経った今でも、多くの作品に多大な影響を与え続けているが、マトリックスを超える設定のSF映画は僕の中には存在していない。そのマトリックスが同じ監督、同じキャストで帰ってくる。どのようにアップデートされたのか、その全貌を観るのが楽しみでならない」
小島秀夫(ゲームクリエイター/「メタルギアソリッド」シリーズ)「マトリックスは伝説としてそのままにしておくべきだ。ずっとそう思っていた。しかし、予告編に蘇る彼らを観て考えが更新された。今の技術での映像革命への期待ではなく、またネオたちに逢いたいという純粋な気持ち。ネットが日常になった今、もう一度あの世界にログインしてみたい。その行為こそが新たな伝説を創るはずだ」
朴性厚(アニメ「呪術廻戦」「THE GOD OF HIGH SCHOOL ゴッド・オブ・ハイスクール」監督)「時を経て、よもや新作が観られるとは! 空虚なネオに、死んだはずのトリニティ。懐かしの顔ぶれに、新キャラがどう絡むのか。数多の作品に影響を及ぼしたあのアクションの更なる進化に、期待せざるを得ない」
渡辺信一郎(「アニマトリックス」「カウボーイビバップ」監督)「マトリックスは、革新的な映画でした。それを20年後に、同じ監督が女性になった視点で語り直すというのは、とても興味深いです。どう見え方が変わるのか、あるいは変わらないのか、とても期待しています」
ひろゆき(「2ちゃんねる」開設者)「アメリカ人よりも日本人のほうが早く劇場で見られるという画期的な機会なので、ネタバレが嫌いな人は早めに見に行ったほうがいいですよ」
●最新作の見どころはココだ! 映画を超えた“現象”を映画館で体感しよう――
「マトリックス」シリーズのすさまじさは伝わっただろうか? 最後に、最新作「マトリックス レザレクションズ」について紹介し、特集を締めくくろう。
監督を務めたのは、「マトリックス」の生みの親であり、過去3作品も手掛けたラナ・ウォシャウスキー。「マトリックス」は終わっていなかった――ネオ役のキアヌ・リーブスや、トリニティー役のキャリー=アン・モスらお馴染みのキャストも多数参加し、新章を描き出す。
肝心の物語の全容は、いまだに不明だ。1作目の直後の物語とも言われているし、3作目の続編との噂もまだ根強い。しかし予告映像などの内容から考察するに、今回のネオは救世主として活躍した記憶がなく、普通の暮らしを送っているようだ。
そして11月15日、核心に近づく映像が披露された。“トランスミッションスポット”と名付けられたそれには、ネオがミサイルの軌道を変えヘリコプターを撃墜するシーンや、銃弾を空中に静止させる姿が収められていた……こんな能力、一般人が持っているはずがない。ネオが救世主として覚醒し、戦うことを暗示しているのだろうか? だとしたら、ドラマチックでひたすら“アツい”展開が観られるかもしれない……!
いずれにせよ、確かなのは、シリーズの代名詞である“斬新な映像”はたっぷり堪能できそうだということ。ある人は、「マトリックス」を「映画の枠を超えた“現象”」だと表現した。そして主演のキアヌ・リーブスは、本シリーズに参加したことで「人生が変わった」と常々語っている。先に紹介した特別映像でも、ハリウッドの俳優やスタッフたちも「鑑賞して人生が変わった」「度肝を抜かれた」と口々に証言している。「マトリックス」とはそれほどの傑作なのだ。
さあ、あなたも人生を変える覚悟はできただろうか? 2021年最後にして最大級の作品を体感しに、映画館へ足を運ぼう。