マトリックス レザレクションズのレビュー・感想・評価
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これから2つの世界をどうする!
何も疑問に思わなければ、楽しいちょっとギャグが入った映画だと思う。
ただ、これまでの作品が、そういう要素がなかったため、品位を下げてしまったような気がする。新しいマトリックス的動きが、シールドだけとか、みんなが壁や天井を走ったり、あんだけマシンガン撃ってるのに誰にも当たらなし。創造主だっけ?スミスにやられたら急に弱くなったし・・・。
前作が永遠に続くと思ったのに、創造主は飽きたのか?
あとビルから人を落とすのは気色悪かった。
これまでの作品のためにも敬意を表してレビューはまけて3.5としたい。
映画全体に感じる過去作との温度差
まず、結論から言うと、ファンとしては過去のキャラクターにまた会えて同窓会的なうれしさはあるのだけど、マトリックスという非常に野心的かつ、映像的にも革新的だった作品の20年ぶりの続編としては、映像表現、ストーリーの意外性といった部分に情熱があまり感じられない作品だった。
実は今作、私はオリジナルのマトリックスを超えるストーリーをラナ・ウォシャウスキーが作れるとは最初から期待していなかった。なぜならウォシャウスキーはこの20年、実験的なアクション、SF映画を何本も作りながら、結局マトリックスを超えるシリーズを作り出す事が出来ていなかったからだ。クラウドアトラスなど、個人的に好意的に捉えてはいるが、ほとんどの人は覚えていないのではないだろうか。そんな作家としてはヒットメーカーとは言えない彼女がマトリックスの続編を作るからと言って、急に新しい世界観を提示できるはずもないだろう。
とにかく、ストーリーにおいて、欠陥があっても、正直「リローデッド」ぐらいのアクション映画としての今までにない映像体験をさせてくれるのであれば、それで満足、というのが私のこの映画への期待だった。
残念ながら、この作品、ストーリーよりも何よりも、一番弱いのがそのアクションシーンなのだ。ジョンウィックのアクションの方が正直撮影技術的に上だと思う。まず、見られた方ならお気づきだと思うが、アクションの全体像を捉えるような「かっこいい引きの絵」(それこそが旧マトリックスを特別なものにしていたと思う)、が極端に少なく、映画館の大画面に不似合いな「寄り」のショットが多すぎる。胸から上のクローズアップばかりで、暗い画面シーンでは、アクション中何が起こっているのよくかわからない場面さえある。まるで予算が無いテレビドラマシリーズのアクションでも見ているかのようだった。過去作では、高速道路をわざわざ建ててカーチェイスシーンまで撮ってしまったように、絵にスケール感があったが、今作は一つ一つのアクションの見せ方が小さすぎる。中盤のアクションシーンでは「スタジオにセットを組みました」感が丸出しになってしまっていた。そして、せっかくのマトリックスなのにバレットタイム撮影も無し。バレットタイムっぽい短いシーンをCGでごまかしてやっている程度だ。
私はウォシャウスキー姉妹のそれぞれのマトリックス過去作での制作における役割分担がどのようなものかは全く知らないのだが、今作はリリー・ウォシャウスキーが抜け、ラナが一人で撮っている。そのラナがSFには興味があっても、アクション映画に興味が無い人なのは明らかだろう。
一作目の時は男性だったラナ監督が性転換により女性になり、色々な価値感が変わっている事が伺える要素がこの映画では随所にある。例えば、機械と人間の共存、女性キャラクターの活躍、温かみのあるライティング等。様々な場面で、対立よりも融和が掲げられている(ネオとエージェントの関係においてさえも!)。一番驚いたのが乗組員の扱い。なんとチームの誰も死なないのだ・・ドラマ作りの観点から考えると、アクション映画の主要な登場人物が誰も死なないというのは極めて異例なのではないだろうか。時を経て、まるくなったというかなんというか・・これらの例を見ればわかる通り、彼女が過去のマトリックスのようなアクションパートに関心は無く、この作品の中で語りたかったのは、あくまでネオとトリニティのラブストーリーであり、人間ドラマの部分なのだとわかるだろう。それが成功しているかどうかと言われれば・・まあ普通には見れたが、やっぱりアクションが物足りないよね、という結論になってしまう。
最初の「実はマトリックスはワーナーブラザーズのゲーム」みたいなメタな設定はいかにもマトリックスという感じで面白いアイデアだったし、正直あのまま2時間マトリックスの中のネオやトリニティ、オリジナルのモーフィアスの日常で、ほとんど何も起こらず終わるみたいな同窓会的な番外編のコメデイでも良かったかもしれない笑
ラナ監督からのメッセージ
「続編」でありながら、ジャンルを切り替えたのか?と
錯覚するほど裏切りの連続。
しかし、それは決して悪い裏切りではない。
イージーな予想に対する裏切りなので
むしろマトリックスの深淵を
目の当たりにさせて貰えたような多幸感を覚えた。
まさにスターウォーズの「続編」とは
全く異なるアプローチ。
アルゴリズムやSEOと言ったデータに基づいて
過去のヒット作に似たような「物語」が量産される昨今。
本作はラナ・ウォシャウスキー監督から
全クリエイターに向けた《痛烈な批判》であり
《愛のある激励》として受け取った。
直感を研ぎ澄まし、新しいものを作ろう。
アクションで甦る記憶。
前作から時間が経ちすぎ、序盤は記憶を辿るのに時間を要しましたが、マトリックスが生み出した映像アクションの登場により、あの時の感動が甦ってきた。
時代背景とともに感動の度合いは変わるものの、まさにマトリックス、復活。でした。
トリニティーは今でも美しく、キアヌもその風貌でよくニュースになりますが、ちゃんとネオになってて安心しました!
オマケ映像まで必ず見て下さい。
前3作で完結と思っていたのでどんな続編なのか気になりましたが終わってみるとすべて幻だったのかという様な感想です。
番外編かパラレル系にするのかと期待は膨らみましたが正統な続編で普通に見れます。ただ前シリーズの衝撃的な映像や世界観を体験できたかというと物足りないしモーフィアスやスミスも淡白な役者が演じていて馴染めず。
私の理解力が足りず戦っている意味が良くわからなかったです。
後半の戦闘アクションシーンはゾンビパニックシーンの集団戦のようで見ごたえはありました。
全シリーズを通して続編の必然性を見る人が感じるかどうかの問題ですが私には微妙でした。
EDテロップ後のオマケ映像がラストになるのは寂しい気がしました。
途中、講釈が多すぎる
どんなに画期的で驚くような完成度のCG映像も、二回目からは驚きが一気に半減する。
映像のリアリティが高ければ高いほど、感動の半減率は高くなるように思う。
今作に関しても、映像面やアクションで新鮮な驚きと言えるものはなかった。
今や、どのアクションSF映画を観てもCG映像は同じようなテクニックがあらゆる形で駆使し尽くされており、正直、どれも新鮮味がなくて食傷気味だ。
ついでに、ネオとトリニティのカッコよさも半減してました。(歳には勝てないよ)
物語は深くてよく考えられているのだけど、途中で登場人物たちの講釈が多すぎて、退屈を感じざる負えなかった。
シリーズを通して観ているファンの人たちは、かなり楽しめたみたいで評価も高い。
20年以上前の一作目の印象を抱き、単純にSFアクションを楽しもうと思って観に行った人は、若干失望するかも。
しっかり予習していかないと、置いてきぼりにされちゃうぞ!
初老にはついていけなかった。。。
前半はちょっと何言っているか分からない状態、
後半になって段々あ〜なるほど〜と繋がっていったが。
予習して行かなかった痛恨のミス。
しかし、キアヌ兄貴は相変わらずロングコートが似合うという事実は揺るぎなかった!
マトリックス感
3部作見た感想としては、今回は終わり方が良かったかな。始まりで3部の終わりの後の世界について知れてよかった。内容に関しては、相変わらず難しい場面も多い。スミスがどうなったんかな〜とか、モーフィアスロスとか、トリニティ!!!!とかとか。バトルシーンは見ていて良かったし、現実とマトリックスが変わるがわる所は面白かった。ただ、見づらいとことか今までと見比べてしまうのでこの評価。なんだかんだで楽しめたしよかった。あと2人は揃ってこそやね!
まぁ、1番最初が1番好きだけど笑
ネオはやっぱり...
初めてマトリックスを見た時は、映像美に驚いた!
アクションもカッコよく見ていて飽きなかった。
今回の続編で、またマトリックスの世界に入る事ができた。
内容的にはマトリックスと似ていて、懐かしい面々も出てきてます。昔と変わらなくて驚きです!
マトリックスと言ったら個性的なサングラスw今回も良かったw
強いて言うとネオは髭が無く短髪の方がいいかな〜笑
そりゃあ観たよ
そりゃあ観るよマトリックスだもん。
あの当時は画期的な映画だった。
大ヒットしたしね!
でも、今回の映画はネオとトリニティの2人のキャラに頼りすぎて閉まった感が...
あの当時のキャラはどれも印象に残る素晴らしさだっただけに寂しい。
今ではCGの技術も上がり素晴らしい映画が数ある中で少し霞んでしまった感じかな。
アンダーソンくん 少し残念だったよ!
20年分のアップデートの成果
マトリックスの続編かあ~、でも私が見たいのは1.5でも1'でもなく4なんだよなあ、3の続きじゃないて噂もあるし、うーむ
なんて公開前は思っていましたがちゃんと4でした!なんだよも~
というか作中に「リブートはダメ」みたいなメタ発言わざわざ入れてる所をみるとミスリードを誘うためにわざと誤情報放置してたんじゃなかろうか
旧作のマトリックス全体を通して一番好きな場面はアーキテクトおじさんとの対話シーン、人々を解放する為の存在だと思われた“救世主”が実はマトリックス内に発生するバグを一ヶ所に集めて効率良く処理するマトリックスを維持するためのシステムの一部だったことが明かされる、オーウェルの1984を地で行くシビれるシーンだ(他にもこれまでの救世主とネオの差異がトリニティだとかネオがマトリックスに戻れば解析され、より安定したバージョンにマトリックスがアップデートされるなど今作でも重要な情報はほとんどこのシーンですでに暗示されている)
だからこそ完結編観賞後に、これ…バグが処理されないままアプデ入ったけど大丈夫なの?てか望む者は解放するとか言ってるけどもっと電力面ヤバいんじゃ、とかせっかくネオの特異性としてトリニティの存在が布石になってるのに途中で死んじゃうからイマイチ分からないまま無駄になっちゃうし、ぜんぜん完結してないよ!と言う不満があった
そんな不満にほとんど答えてくれたのが今作、それだけでも価千金である
やっぱりぜんぜん大丈夫じゃなかった!人類を解放したことによって機械同士の戦争になるほど電力供給の低下したマシンシティと人類のつかの間の平和、しかしその平和も長くは続かず(それでも機械戦争を目撃するナイオビけっこうおばちゃんだったから現実世界とおなじ時間経過の20年がマトリックス内でも経過しているとしてで60-20で40年くらいか)「新たな力が現れる」という言葉を残し預言者は消滅、大規模アップデートが完了し新たなバージョンのマトリックスが再起動する
皮肉なことにアーキテクトの軽視したネオとトリニティの絆を利用し膨大な電力を生み出し安定したマトリックス、更にはネオとスミスの負の結びつきまで利用しネオをマトリックス内に囲い込むことにも成功している、かつてないほど強固な構造を獲得したマトリックスに解放軍はなすすべなく諦めかけている
というクロニクルを前日譚にしたのがいい、何があったか説明は必須だけど本編でやるとターミネーターシリーズ群みたいにグダる可能性大だからね
序盤の各場面の見せ方もいい、最初に旧作のシーンによく似た場面を見せておいて(どうやらモーダルという空間らしいぞ)、モーフィアスと名乗る人物にネオを探さないと、とか言わせる、実はそれはマトリックス内のトーマスアンダーソンとして生きるネオがつくったゲームプログラム空間でモーフィアスもゲームキャラだったという仕掛け、現実を一番大きな箱だとするならば中くらいの箱がマトリックス、一番小さな箱が劇中劇のようなバイナリーだとすれば大きな箱から来たバッグスに接触して覚醒したモーフィアスは小さな箱にいながら中くらいの箱にいるネオよりも高次な視点を持つ
この奇妙な感覚の捻れが箱の外から映画を見ている私には、そうそう、この感じがマトリックスだったよと思い起こさせる
もちろん変わったことだってある、ネオもトリニティも歳とったなあ、でもそれはいい意味で
新モーフィアスはけっこう明るくてオリジナルの狂信的な必死さがないし、スミスも気まぐれに協力してくれたりラストのネオとトリニティとアナリストとのやりとりも中二的セカイ系深刻さとは無縁、もしかしたら20年の歳月はマトリックス4には必然だったのかもしれない
年取るって悪いことばっかりじゃないなあ
ウォシャウスキーによる全く新しいマトリックス。
何言ってもネタバレになるから詳しくは言えないけど。
とりあえず、想像の500倍マトリックスしてました。
もう最高です!!
2時間半の上映時間を感じさせない最高の映画体験でした。
どこまでもウォシャウスキーでキアヌ映画でした。
レボリューションズから本作リザレクションに至るまでの過去作を色々見てると、感動もひとしお。
今のウォシャウスキー×キアヌならではの新たなマトリックスに仕上がっています。
この新たな要素が賛否を生んでいるようですが、個人的にはこここそが本作の肝だと思っています。
そのストーリーテリングがまた斬新で、捻りの効いた脚本には唸らされました。流石はウォシャウスキー、そこらの監督とはアプローチが全く違います。
現実と虚構が混じり合うクラっクラするこの感覚。
これこそマトリックス!
ずっとこの世界に浸っていたい。
そんな素晴らしい映画体験でした。
マトリックス レザレクション
前作レボリューションから これ程の年月経って続編ですかー??ってちょっと思ってましたがー、、、
これこそマトリックスの終幕に相応しいの一言に尽きます
最後のオチで笑わせてもらいました😸
1番ツボったのは
<あのゲロみたいなやつ>です
ここからネタバレになります
要約すれば ネオがトリニティーを目覚めさせる です
エージェント・スミスの立場がめっっっちゃ好きです
ネオと表裏一体だからこその[感情][立場][ここできたーー感][俺はネオと仲間になはなんねぇから]がすげーーーイィです✨✨
今までに比べたら ストーリーはわかりやすい上に
これこそ マトリックスの終幕にふさわしい!!!と断言出来る終わるだったと思いました
この映画の本当の凄さ
観終わっての感想は「マトリックスファンには酷評されるだろうな」でした。
今作は全てが予定調和です。
前三作の振り返りも様々なアクションもストーリーも結末も、そして中国人風女性キャラの大活躍までもが全て思った通り、予定調和の中で進行していきます。
それは新規のファン、前三部作当時は幼い子供だったファンに対する親切心と、古くからのファンをまんべんなく楽しませるために、敢えてコアなファンを切り捨てたとさえ思えるほど、近年のハリウッド映画的まとまりの良さでスムースに流れてサラッと終わってしまいました。
エンドロール後のおまけ映像もなんだかな~です。
でもこの映画マトリックス4の本当の凄さは、コアなファンに「これで終わりなハズが無い!」と思わせる絶妙なサラサラ感でしょう。
え、これだけ?これで終わり?まさかね?次あるんでしょ、ぶっ飛んだスゲーのが?
と思いながら映画館を後にする。
そして何年も待たされることに快感すら覚える変態性がこの映画マトリックスというタイトルの本当の凄さなのだと思います。
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