「世界一売れた格闘ゲームっていっても日本では売って無い」モータルコンバット nakajiさんの映画レビュー(感想・評価)
世界一売れた格闘ゲームっていっても日本では売って無い
社会現象を巻き起こし、世界で最も売れた格闘ゲームの一つでありながら、激しすぎるバトルと相手にトドメを刺すシリーズ定番描写である“フェイタリティ”の残虐さを理由に日本では現在未発売となっているゲームの映画化
どうりで馴染みがないわけだ
バイオハザードやモンハンとは違い、日本での知名度は皆無
だけど
これは拾い物です
真田広之と浅野忠信
世界で通用する二大スターが主役級の作品なのに、もっと宣伝すればいいのに
けっこう、面白かったですよ
知らなくてもちゃんと序盤で世界観はわかるので魔界対超人間の格闘映画として楽しめます
ちょうど今、アニメ界では神対人間の”終末のワルキューレ”が話題ですねぇ
日本人の役は日本人にさせている事も好感が持てる
日本語がスムーズだし、普通にドラマの脇役でよく見かける篠原 ゆき子という女優さんがでていたから
日本で撮ったのかなあ
彼女、ドラマ”相棒”シリーズのレギュラーだったから知っている人も多いんじゃないかな
英語出来なくたって日本のシーンには関係ないしね
いい選択だと思います
惜しいのは、善悪ともにキャラ設定が薄い
準主役級の真田広之でさえ、もう少し掘り下げて欲しいと感じるくらい
上っ面をなぞったような演出です
ただただアクション映画を作りたかったんだろう
脚本は紋章を持つ者を殺す事で移動するというファクターが面白く、ヒロインが誰から奪うかなど結構ひねっていて良かっただけに残念です
あまり話題にならないのは、役者が一流とはいえないのとR15指定のせいでしょう
たぶん、羽の生えたねえさんのシーンのせいだと思うけど
スーサイド・スクワッドに比べて残酷シーンも大した事ないのに、R指定はきびしすぎますよね
真田広之は還暦なのに、殺陣はまだまだ切れ味鋭い
ちゃんと鍛えているんだね
故千葉真一の後は任せられます
浅野忠信は目を光らせて杖をガチャンしただけ
若いのに、もうちょっと頑張れよ