ドリームプランのレビュー・感想・評価
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感動の実話フォーマットの行間から覗くいびつさ。
主演とプロデュースを兼ねていウィル・スミスがこの物語、というか実話のどの部分に強く惹かれたのか、その意図はわからないが、素直に美談として受け取るには、ずいぶんいびつな話だとは思う。もちろん、いびつであることが悪いわけでもなく、なんならマイノリティと父性という檻に閉じ込められた男が、間違っていようとなかろうと信念を貫こうとするスコセッシ映画的な主人公の物語なのだと思う。戸惑うのは、そこに批評的な視線が向けられているのかがよくわからないまま、ハリウッド映画的な感動実話もののフォーマットに落とし込まれていること。似たフォーマットを流用して、あきらかに間違った人物を描いて怪作となった『ファウンダー』のような凄みはないが、このリチャード・ウィリアムズという人物の白黒つけられない奇妙さは確かに作品に残っていて、作り手の意図の有無に関わらず、偉大な実話とされるもののグレーゾーンが感じ取れたことを評価しています。あ、ヴィーナスとセリーナ姉妹に黒人の希望が託される展開には、素直に熱くなりました。
いまいち
ウィルスミスが賞とったとは思えないんだけど。。。
ビーナスウィリアムズ、セリーナウィリアムズ姉妹のテニスヒストリー。
お父さんが素人なのに、テニスやらせるとこが度胸あるね。
ビーナス15歳でReebokと15億円の契約、すごい。
普通に良かった
公開時に見たかったけど見れへんくて、Netflix で配信されていたので見てみた。
先月に見た “AIR エア”と見た後の感触は同じやった。どちらもサクセスストーリーやからやけど、それにしても同じやった。
思い返してみれば、主演のウィル・スミスが昨年のアカデミー賞で主演男優賞を獲得し、また司会者に平手打ちを喰らわせたのは記憶にも新しい。見終わってみれば、今作で演じていたリチャードとウィルスミスの性格が同じでとてもしっくりした。
素直な娘達
実話…なんだよね?
5人姉妹。なぜあの2人だったのかはわからないけど、とにかく仲が良い。
セリーナもビーナスばかり指導を受けることになり、さぞかし悔しかったとは思うが、笑顔で応援して偉いなぁと。
優秀な娘達。さぞかし自慢なのだろう。
他の3人はいつも2人の練習を手伝っていたし。
優秀だから、放置なの?あれだけテニス漬けの毎日で、どうしていたのか気になった。
常に短パンの父ちゃん。
頑固で、他人はもちろん奥さんの意見にも耳を傾けない。
憎たらしいくらいである。
どこからあの自信はくるのか?
プランプランと言うけれど、どうやって立てたのか?
プランありきで始まったので、ずっと気になってしまったし、いつか失敗するのかもとハラハラ。
父親が何者なのか、あまり触れられていないし。
奥さんとのバトルは、正直痛快。
俺様な父親をもっとやっつけてやれ、という気持ち。(底意地悪くてすみません)
ずっと試合をしていなかったビーナスの久々の、しかも世界ランク一位?!との試合で終わる。
その後は言わずもがな、なんだね。
思ったより楽しめる作品だが…
実話をもとにした作品として、ウィルスミスの役作りのための増量など話題となっていましたが、予想以上に楽しめました。
ですが、個人的な感想としてウィルスミス演じる父親役の駆け引き感というか持論を押し通すスタイルが気に入らないので、そんなにオススメはしないです。ですが、信念を持って成功をおさめたサクセスストーリーとしては楽しめたのではないでしょうか。
親父と娘たちと、家族一丸のキングプラン。…ウィルのカムバックプランは…?
ウィル・スミス、悲願のオスカー!
2015年、入魂熱演作『コンカッション』がノミネート落選し、“ホワイト・オスカー”を変えようと動き、現在のアカデミー賞の変革のきっかけになったというウィル。
そんな彼が遂に受賞を果たし、本来なら惜しみない称賛に包まれて然るべきなのだが…、
皆さんご存知の“アノ事件”。
これについては後々触れるとして、まずはひとまず置いて、作品の感想を。
スポーツにも疎い私だが、“ウィリアムズ姉妹”の名くらいは聞いた事ある。
全米屈指の女子テニスプレーヤー、ビーナスとセリーナの姉妹。
テニス史に残る輝かしいプレー、優勝歴、成績の数々。
生まれや育ちは貧しい。そんな彼女たちが如何にして見出だされ、アメリカン・ドリームを手にしたか。
彼女たちのサクセス・ストーリーであり、に非ず。
彼女たちを育て鍛えた、これはほぼほぼ父リチャードの話。
子供の才能にいち早く気付くのは、やはり身内が多い。
同じ女子テニスで、シャラポワもそう。娘の才能に気付いた父が、レッスン代やコーチ代を仕事を幾つも掛け持ちして稼ぎ、それに応えるようにシャラポワは訓練に励み、メキメキ上達。栄えある大会で遂に優勝し、彼女が真っ先に駆け寄り抱き締めたのは、自分を信じ尽力してくれた父。
何かの番組で紹介され、感動したのを覚えている。
このウィリアムズ親子もきっと…。
確かに家族の感動のサクセスとアメリカン・ドリームなんだけど、ちょっと違う。
親父が“星一徹”といい勝負。
テニスの専門知識はナシ。専門書や試合のビデオなどを見て、独学。
それで娘たちにレッスン。娘たちにそもそも才能あったのか、親父の指導の賜物か、才能がどんどん開花していくのだから、どちらにせよ大したもんだ。
プレーだけではなく、しっかり勉強も両立させる。人としての礼儀も。
子供はこの二人を含め計5人。妻オラシーンも協力し、家族一丸でテニスの世界で勝利する。
それはただの夢や目標ではない。そう確信する自信と、リチャードがしっかり道筋立てた“プラン”によって実現出来る自分の人生。
これだけなら立派な親父。人格者。ところが…
とにかく、面倒臭い性格で、でしゃばり。
娘たちのコーチを探す為に、アポも取らず、突撃訪問&直談判。
しかもこちらの要望だけを猛アプローチ。推して推して、推しまくる!
レッスンやコーチ代は無料で。娘たちがプロになってからの出世後払い。
娘たちには謙虚であれと厳しく躾るが、当の本人は相手が誰であろうと対等に。媚びも物怖じもせず。相手が無礼な言動を見せたら、こっちもそれ相応の対応を。
娘たちへのレッスンはなかなかスパルタ。雨の中でも訓練。そのせいで仲の悪い近所から通報やトラブルしょっちゅう。
特に彼の言動の最たるは、レッスン中。説き伏せて名コーチに娘たちを見て貰う事が出来たのに、レッスン中も口出し。果てはコーチと言い合いになるほど。
やっと見つけたコーチに、あんたのやり方は間違ってる。俺が正しい!
娘たちのプレースタイルや練習や試合もこちらで管理。
じゃあ、何故コーチを雇った…?
あまりの俺様主導に、ちとゲンナリ…。
それだけ熱い男という事でもある。
娘たちの為なら、一切妥協しない。
周りがギャーギャー言うのなら、言えばいい。ほざいてろ!
彼の原動力。
何よりも、家族を守る。
幼い頃、大人たちに暴行受けた時、父は助けてくれなかった。
ああはなりたくない。俺は家族を守る。
そして、社会からも。
白人たちの差別、偏見。白人たちのスポーツの世界に、黒人が飛び込んでいく。
負けてたまるか。屈してなるものか。
白人からだけの迫害ではない。
治安の悪い地元。同じ黒人のヤンキーが絡んでくる。
娘たちにちょっかい。リチャードには暴力まで…。
さすがに忍耐の限界を突破したリチャード。こちらも“暴力”で対抗しようとした時、彼の目の前でヤンキーの一人が…。社会の不条理、残酷。…いや、これが現実。
リチャードは一見面倒臭そうだが、多くと闘い、最も大切なものを守っているのだ。
リチャードを美化するだけの作品ではない。
時に彼の行き過ぎた言動を問い掛ける。
コーチからのアドバイスを無視し、勝手に娘たちの訓練のスケジュールや試合すら放棄する。誰もが通るジュニア世界すらパス。
ありきたりの道を進ませ、ありきたりのオチにさせたくない。俺の娘たちは特別。
確固たる意思だが、頑固高慢でもある。
要は、人の話を聞かない。
それが原因でコーチや娘たち、妻と度々衝突。
娘たちを思ってるように見えて、実は自分の強欲。
自分がただ周り負けたくないから。
娘たちは父親の言う事を聞く事が多い。コーチはたじたじ。
面と向かって言えるのは、妻だけ。
お互い一歩も引けを取らず、同じくらい家族の事を思ってるので、夫婦喧嘩は迫真。
それだけ腹を割って言い合える夫婦であるという事でもある。
時々やり過ぎ言い過ぎとも思うが、リチャードが強い信念を持った男というのに異論はない。
テニスだけじゃなく、勉強や人としての在り方を何より怠らせない教育は素晴らしいと思う。
家族への思いや愛が熱いからこそ、厳しくもなるのだ。DVのような抑えつけとはまるで違う。
自分や家族に厳しく、他人にも厳しい。
白人エージェントやオーナーのちょっとした言い回し。
あなたの娘たちは、信じられないほど凄い。
誉めてるようだが、偏見的な言い方でもある。
“信じられない”とは、信じてなかった者が信じ難いものを見せた時に言う。つまりは白人のコイツらは、黒人の娘たちの事を信じても期待してもなかったという事でもある。白人の娘にはそんな事言うだろうか…?
そんな奴らに、俺の娘たちを任せられない。
響く台詞もあった。
破天荒な親父だが、いつしか魅せられていた。
ウィル・スミス、キャリアベストの名演!
一筋縄ではいかないキャラ、苦渋の体現、熱い愛情深さ…。
元々はミュージシャン。映画の世界に入り、大人気スターへ。エンターテイナーであり、ハリウッドを代表する演技派に。『バッドボーイズ』でウィルを認識して、今回のオスカー受賞に至るまでずっと見てきて、とても感慨深い。
妻役アーンジャニュー・エリスの好助演。時々暴走する夫を押し留める、ウィルに引けを取らないパワフルな見せ場も多々。
ビーナスとセリーナを演じたサナイヤ・シドニーとデミ・シングルトンはトレーニングを積み、リアルな試合も披露。ひょっとしたら一番の難役かもしれない。
家族で歩み始め、ビーナスのプロデビュー。
遂にここまで辿り着いた。ここまで来た。
ここに来るまでどれほどの苦難があったか…。
それに比べたら。取るに足らない。
とことん楽しみ、やり抜き、自分の実力と自信を見せきるだけ。
高額オファーなんて後から。まずは、実力を魅せる!
自信と期待は間違いではなかった。
信じられないではない。信じていた。
怒涛の快進撃。
…が、本作は実話。最後は周知の通り。
悔しいのは悔しい。
だけど、自分を責める事はない。
家族が、皆が、誇りに思っている。
試合はまだ、始まったばかりだ。
家族一丸となっての名プレー。
娘たちの、リチャードの、家族の勝利。
キングプラン。
さて、アノ事件。
キャリアベストの名演を魅せ、栄えある賞にも輝いた矢先、まさかの崖っぷち…。
ウィルのキャリアに大きな傷が付いた事は確かだが、これでウィルのキャリアが終わり…になんてなって欲しくない。
暴力に出てしまったウィルの行動を肯定は出来ない。
劇中で、暴力に耐え、暴力に出ようとして別の暴力を目の当たりにして、思い留まるシーンがあるのに、何と言う皮肉…。
暴力はいけない。それが行き過ぎれば、強大な力で他者を攻撃し、支配にも繋がる。
あの時、別の手段は無かったのだろうか…?
ならば、言葉の暴力はどうなのだろう…?
知らなかったとは言え、持ち前のブラック・ジョークとは言え、他者の容姿をコケにし、貶めるのは、手を出すのと同じくらいの暴力だと思っている。
自分や周りは面白いかもしれないが、言われた本人の気持ちを少しでも考えた事あるだろうか…?
ジョークなんだから、笑って流してよ…ってか?
アカデミー賞会員を辞し、今後10年アカデミー賞への出席も禁じられたウィル。せっかくオスカーに輝いたのに、今後暫くはノミネートも難しいだろう。それどころか、ウィルを逮捕すべきだとか、ウィル批判の声は厳しい。
それに対し、あんなアクシデントにも関わらず、滞りなくプレゼンターを務めたクリス・ロックには、寧ろ称賛の声が寄せられているとか。
劇中さながら家族を守る為暴力に出てしまったウィルを全面的に擁護は出来ないが、ウィルがこれだけ罰を食らってるのに、元々の発端、礼儀に欠けた発言をしたクリス・ロックには何のお咎めナシというのが納得出来ない。双方、痛み分けならまだしも…。
これも日本的な感情とアメリカ社会の文化や価値観の違いなのだろうか…?
いずれにせよ、何とも後味の悪い一件であった…。
2人の天才を育てた父親
自分の定めたレールに則って娘たちを育てた父。
必ずしもこのレールが全ての親に通じるものなのか?は分からない。
父の影響はかなり受けてるだろうけど、やはり2人の努力と才能が前提としてあるのではないかと思えた。
この情熱と子を想い共に歩む点は凄い。
ただ必ずしも家族、特に奥さんにはかなりの重しになっているだろうことは安易に感じられ、ストーリーは父の物語なんだけど、これは陰から家族を支える母の物語でもある。
偉大な選手、その家族の陰には献身的に支えた母の力は大きかった様に感じられた。
とても良い映画
テニスのウィリアムズ姉妹を"世界チャンプ"にまで育てた父親と、その家族の物語。
ウィリアムズ姉妹は2人だけだと思っていたら、彼女たちも含めて5人いるんですね。
物語は、父親が姉妹をいかにして世界的なテニス・プレーヤーに育てたかというストーリーなんですが、家族関係がとても和やかで、とても良好である事が印象に残りました(もう子供でもないのに、一緒に『シンデレラ』を観て、その教訓は?なんてね…笑)。また信仰にとても厚く、そうした事も家族関係に影響しているのだろう事が想像出来ます。
そして…
ウィル・スミス演じる父が、ビーナスをプロ・デビューさせたくなかった理由を彼女に語る場面は、ちょっとウルッと来ましたね。
それは、彼が過去に受けた差別と、父親との人間関係に起因しているんですが、彼女(たち)が"白人社会"へと出て行った時にぶつかるであろう"壁"に、黒人である事で人間としての尊厳を傷付けられはしまいかと案じての事だったんですね。スポーツの世界がいくら実力主義とはいえ、差別という"壁"に向かわせ、彼女(たち)を傷付けたくない気持ちと、それに対して彼自身が見て見ぬ振りをしてしまうのではないかという恐れから、まだ14歳の娘を表舞台へは出したく無かったという気持ちに、胸が痛くなりました。
この作品は、ウィリアムズ姉妹の物語である以上に、父親の物語でもありました。
良いです。テニス経験者の方には特に見てほしい!
面白かった!
日本語のタイトルがいまいちだったのであなどってました。
テニスシーンは練習も試合もリアルで臨場感があるし、シーンごとに様々な表情をを見せるビーナス役のサナイヤ・シドニーがなんともキュート。
未来への希望をのぞかせるエンディングも自分的にはなかなか好みだった。
オープンスタンスから繰り出される強烈なショットの数々はご両親のアイデアだったのですね。
置かれた状況に甘んずることなく、先の未来を見据えながら、紆余曲折ありながらも家族一丸となって人生を切り開こうとする姿、勉強になります。
姉妹ファンテニスファン必見!ソックリなとこ◎
映画のネタバレじゃなくて、リアルリチャードのネタバレが酷いかも?!w
ウィル・スミスの演技に対する意地は、足が長過ぎるだけのリチャードだったわ。リチャードの猫背な感じとか歩き方とか凄い研究しての演技◎
姉妹のファンなら納得する子役女優たちのソックリ加減!
まずセリーナは顔がソックリ。若い頃のセリーナ瓜二つ!
でも、演技やテニスがにてるとか評価できるほど出番ない。
そして今作のリチャードと並ぶ主人公のヴィーナスは、バックハンドがソックリ!フォアハンドも強打を打つときはソックリだし、ちょっと違うなってのはヴィーナスの手足の長さくらいなのよ。顔は目とかの表情がヴィーナスっぽいときあるし、映画観てる間2人は紛れもないウィリアムス姉妹だったわ。
んで、ストーリーの方はリチャードが世界に羽ばたく姉妹をどれだけ大事に子供時代を守っていたか、姉妹の両親の覚悟とか何と戦っているかを感じながら見ると面白いと思う。
あと、ヴィーナスがはじめてのバンクオブウエストクラシック(だったかな?)に出た時に、YONEX使ってたのよね!こういう細かいとこまでファンなら観たいから大満足!それにこの映画のテニスシーン、演技としてのテニスとしたら姉妹に対戦相手も素晴らしかった。本当にテニスしてる動き!テニスがリアルだったのが、テニス歴30年のテニスファンとしては大満足だったわ。
テニスファンだし映画好きだし、大満足でなぜ星4かと言うと…こんなに家族を守って神に祈ってたリチャードがオラシーンと離婚して付け爪20cmのリアーナもどきと再婚するって知ってるから…映画の中のリチャードは好きなんだけど、外のリチャードがチラついて「このたぬきオヤジ」って思っちゃうとこマイナス星1
信仰の事を語ったりオラシーンとの愛を描いたりしといて、リチャード?!あんたさ〜、オラシーンの愛と献身を忘れて離婚して若い女に走ったわよね〜。自分の娘と同い年の若い女と再婚したわよね〜?!なんなのよ!…マイナス星1つどころではないリアル(現実)リチャードのその後を知ってるから、それを思い出すと映画にチョイチョイ水刺されんのよ〜。
ウィルスミスの熱演!
とにかくウィルスミスの演技が凄いと思った。ウザいと思う所もあったけど、そう思わせる演技が凄い。登場人物も実際の人物と似ていて良かった。3日たった今でも余韻に浸れます。結果は最後にあっさり流れますが本当に凄い選手です。2人でダブルスとか、グランドスラム制覇とか…実際の映像をもう少し見たかったですね!!
他者へのRespectを持ち続ける人格を作れれば育成成功
ウィル・スミスが、あまり好きじゃないワタクシです。ジェミニマン以降、ウィル・スミス作品の記憶が無い。いやぁ、マジで、好き嫌い激しすぎだぞ、俺。と言う事でですよ。この映画も、スルーで構わへん、と思ってました。「アカデミー賞確実」などと言う宣伝文句を聞いたら、なおさらなおさらなおさらですよ。け、誰が見るかよ。でも見た。時間空いたからw
主役は娘さんです。と言うか、実際、現実社会でも主役はウィリアムス姉妹です。映画の主役はヴィーナスです。10歳くらいから14歳までの、離陸前の時期を描いてます。
子供は親の所有物じゃない。大切にしたい、守りたい、と言いながらも、しっかりとPropertyにして商品にしてたりするんですが、甘々ユルユル描写で流します。KKKから親に守ってもらえなかった男は、何があってもお前を守ると娘に約束したりする場面もわざとらしく。この人、どんな人なんだろ、と、くえすちぉ~んマークが脳内をめぐるめぐる不思議な映画。
全てを帳消しにするのは、ヴィーナス&セリーナ姉妹の健気さとひたむきさ。と。さすがにですよ。ウィル・スミスを主役に立てるくらいだから、製作資金は豊富と見られ。画も音楽も音楽の使い方も、最高にイカシテますもん。細部に至るまで、緻密に造りこまれてて良かったです。
ゲットーから這い出すために娘を商品化した親の物語りですが、現代アメリカで夢を実現するために、最大限の強かさを発揮したマネジメント父は、娘たちへの愛で尋常ならぬ行動力を発揮し続けます。結果、姉妹は歴史に名を刻むチャンピオン、と言うか歴史を変えた女性達になって行く訳で。
賛否はあろうとも、その結果からは、父親が称賛に価すべき偉業を成し遂げた事を示している、ってことで。
とにかく、14歳で物語を止めたってのが正解だと思うのと、ラストが予想通りとは言いながら、と言うか、アメリカ映画の決まり技だとは思うけど、想像の10倍は良くて、ポロリーンでしたw
良かった。トレイラーの10倍増しで。
とてもよかった
お父さんが、子供たちに謙虚になれと『シンデレラ』を見せるのに、ご本人は全然謙虚じゃない。特に最初のコーチは無償でやっていたのに、何一つ見返りがない。気の毒だ。
お父さんの言い分もわからなくはなくて、子どもなのに、すべての黒人の女の子を代表するなど確かに圧が強すぎる。
ビーナスは総合的に強そうな感じは伝わるのだけどもう少し、どこがどういう具合にテニスが強いのかロジックを教えてほしい。
他の姉妹はなぜテニスしなかったのだろう。
お父さんも素敵だけど、お母さんもなかなか
最初から最後まで、楽しめました。
お恥ずかしい話しですが、ウィリアムズ姉妹の事、ほとんど知らなくて、最後の方の試合も、結果分からず、ドキドキしました。笑
エンドロールがこれまたよかった。
ボビー・オロゴンかよ!
ウィリアムス姉妹のお父ちゃんとお母ちゃんがメインの話し。女ばっかりの5人姉妹だったとは。お父ちゃんのリチャードは昼間は娘達のコーチで、警備の夜勤。お母ちゃんは看護師で、家計を支えて頑張っています。庭付きの家に住んでいて、まずまずの中流家庭でしたね。ずいぶんと図々しいお方で、頑固で人の言うことは聞かないし、失礼な言動も目立つので、なんだかボビー・オロゴンみたいだなぁと思ってしまいました。声も低くてボソボソしゃべるし。娘達には謙虚になれと言いながら、自分はマッケンロー並みに高慢だったし。勝てば官軍といったところでしょうかね。テニスという貴族のスポーツにアフリカ系アメリカンが入り込むのは、さぞかし大変だったと思います。プロのコーチ(ジョン・バーンサル)がとてもいい人でした。お気の毒過ぎるほどに。ジョン・バーンサルはこういった役が多いですね。ちょっとメチャクチャなウィル・スミスを引き立てます。
お母ちゃんがお父ちゃんを諭す場面はちょっとホロリとしてしまいました。お母ちゃん役の女優さんは助演女優賞とれるかも。作品としてはあまりひねりのないまあまあの作品でしたが、黒人のスポーツサクセス映画としては「しあわせの隠れ場所」(アタシは全然つまんなかったですけど)が受賞したこともあるので、わかりませんね。サクセスドリームプランを思いついてから、さらに子供を授かることをなさったとのこと。プランのまず最初のステップはお母ちゃん次第だったわけです。お母ちゃんは夫婦のすれ違いにイライラしていたようでしたが、5人も作ったんだから、やっぱりお盛んですよね。
テニスのラケットのフレームがぐしゃぐしゃになるシーン連発かと思っていましたが、娘達はとっても素直でいい娘達で可愛かったです。
ちなみに、私の好きな女子テニスプレイヤーはドイツのアンゲリク・ケルバーです。
リチャードは子供の頃に買い物をする時に白人に触ってしまい、袋叩きにあってしまいました。それを群衆に紛れて見ていただけの父親にとても幻滅したというエピソードがありました。
子供の頃、駄菓子屋の軟球のボールを父親にいつか買って欲しかったのですが、ついに買ってもらえませんでした。一回だけ、またとないチャンスがありました。値札が重なって、百の桁が隠れていた時でした。50円だと思った父親が、「買ってやる」と言ったのです。嬉しかったですねぇ。しかし、値札の全体が露になり、250円だとわかったとたんに知らないふりをされてしまいました。とても幻滅しました。それ以来、過度の期待をしない人生を歩んでおります。「ふしあわせの隠れ札」のお話でございましたヽ(´д`)ノ
信じる強さ
父は娘たちの才能を信じ、娘たちはこの父は絶対に自分たちを守ってくれると信じた。
だからこそ、近所の優しいおばさんからみたら通報レベルの厳しい練習にも耐えられた。
ここまで子どものことを思って自らの信念を貫くことができるだろうか。
子を持つすべての親に観てほしい。
妹セリーナに声をかけるところがぐっときた。この父は素晴らしい。もちろん母・妻も。
銃を手に復讐に向かったが、直前で相手が撃たれてしまい自ら罪を犯さずに済んだのも、常日頃からの篤い信仰により目に見えない力に守ってもらったのかもしれない。(これをを食べても太りませんように🙏)
信仰に篤いことが自然に描かれている。
強い信念は信仰に支えられているのであろう。
ミュージシャンやアスリートの伝記映画に間違いはない。実話の持つ力にはかなわない。
ウィル・スミスの超教育パパ役がハマっていた。
子供への想いが超熱い教育熱心なパパが描いた「2人の娘をテニスのトッププロにする」というプランが成功するまでのお話。
ウイリアムズ親子が金なしコネなしからスタートし、プロデビューし高額なスポンサー契約を勝ち取るまでの道のりを楽しめました。
ウィル・スミスの演じる、癖がある親父は子供への愛情が世界一?でチンピラに絡まれても必死で子供を守る姿が印象的でした。
最後はセリーナ・ビーナスの紹介もあり、テニスに詳しくない方でも楽しめる内容になっています。
言葉が降りてこず
ロドニー・キング事件、ロサンゼルス暴動など人種間対立が激しくなっていたこの頃、ウィリアムズ一家はロスの南に位置するコンプトン(カリフォルニアで最も貧しく、治安の悪い地域のひとつ)から、父・リチャードの計画書(ドリームプラン)に向かって「白人のスポーツ」であるテニスで、ビーナス&セリーヌが世界一になることを目指していきます。
リチャードは娘たち(ビーナス&セリーヌを含む5人姉妹)に学業や信仰、そして子供としての「普通の生活」を第一に考え、試合漬けで人間性を失わせたり、また食い物にされることから守るために、テニス界では「当たり前」の考え方をことごとく否定しきますが、結果的に姉妹の成功がテニス界そのものを変える結果となります。
さて、そもそもテニスに愛のない私にとって、このドラマチックな真実にそれなりの感動は覚えたものの、正直、言葉が降りてこず。。。ということで、今回は映画評がまとまらなくて、こんな感じ(ほぼ、あらすじ)でごまかしてみました。すみません。(ギブアップ)
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