「本当にあったことなのだ。リアルなテニスシーンと心に響く家族の物語。」ドリームプラン M.Joeさんの映画レビュー(感想・評価)
本当にあったことなのだ。リアルなテニスシーンと心に響く家族の物語。
二人の娘をトッププロのテニスプレイヤーに育て上げるプランを実行・実現した父親、そして母親。家族の物語。しかも、全くテニス経験のない夫婦がそれを成し遂げる。
きちんと学校、勉強もさせ、宗教心を持ち、感謝を忘れない家族。人種差別を経験し、娘たちを守る父親。あまりにも現実離れのプランに、テニス指導者からは全く相手にされず。近所からは子どもへの対応を厳しく批判される。画一的かつ型にはまった学校教育を大きくかけ離れた、父親・母親の教育プランと実践。親が子を守る。プランが全て、うまくいかないのはプランがダメだから。
この映画の凄いところは、描かれていることが「本当に起こったこと」なのである。
ビーナスとセリーナの姉で製作総指揮のイシャ・プライスは、「作品の信憑性を確保するため、つまり私たちが何者か、確実に真実を映し出すために私が必ず参加するという条件を提示したの。」とある。
スポーツ伝記映画でこれほどまでリアルに再現している映画があるのだろうか。
徹底的にビーナス役のサナイヤ・シドニー、セリーナ役のデミ・シングルトンをテニスプレーヤーとして訓練し、代役も配置し、テニスシーンは「本物」となった。この子役たちは撮影前テニスの経験がなかったという。父親のウィル・スミス、母親のアーンジャニュー・エリスの配役もこれ以外にはないのではないか。
プランと実践、家族愛。とても心に響いた作品であった。
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