DUNE デューン 砂の惑星のレビュー・感想・評価
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続編次第
SF(サイエンス・フィクション)
創作のジャンルの中でもとりわけ
・科学的論理を基盤にしている
・異星や異世界や超未来が舞台であってもどこかで現実と繋がっている
・現実の日常ではぜったいに起きないようなことが起きる
・常識を覆す独自の発想がある
・既存の(擬似)科学的なガジェットまたはアイデアが作中に登場する
と言った要素を含む作品
「DUNE(砂の惑星)」はフランク・ハーバートが
1965年に発表した砂の大地をテーマに宗教や哲学に
資本主義社会などを取り込み重厚な世界観を持つSF作品
かつて巨費を投じ映画化などが進んだものの興行的な
成功も得られずTV放送版では大幅な改変が加えられ
監督のデヴィッド・リンチの名が消されるなどの
過去を持つ「いわくつき」ながらSFファンからは
満足のいく映像化を期待されていた企画のようです
それを独特な世界観表現には定評を持つ
ドゥ二・ヴィルヌーヴ監督の手によりこのたび映画化
今作はPART ONEと銘打たれています
劇場はシン・エヴァンゲリオン観に行った時に
予告で知ったので吹田のIMAXGTに行きました
前述のとおり世界観を重視した造りで
SFらしく専門用語がばんばん飛び交いますので
原作を知らない身としては少し予習をしていきました
簡単にストーリーとしては
帝国組の傘下の
義理と人情のアトレイデス一家
暴力とカネのハルコンネン一家が
砂漠の星デューンの名産メランジの利権争い
をめぐり抗争状態になってアトレイデス家の
組長レトが陰謀によって消されてしまい
極道の(内縁の)妻ジェシカと若頭ポールが命を狙われる
というよくある仁義なき戦いみたいなもんです(?)
その広がる砂の荒野とそこに現れる巨大生物
サンドワームなどはスターウォーズやナウシカの
世界観を彷彿とさせますが元ネタはこちらなのです
脳内に指令し人を操る能力などもガンダムの
ニュータイプ能力とかっぽいし逆に今の方が
とっつきはいい世界観だと思います
作品としては序章と言った感じで
まだ本格的に話が進みだす手前で終わってしまう
感じですがポールの必ずしもその通りに
なるわけではない「予知夢」が少しずつ
今後の展開を示唆しているように画面に現れ
とりあえず今回は世界観を見てねという
事でしょうか
なのでまだ良いとも悪いとも言えない感じ
はありますが久々の大作SFですし
まあじっくり行けばいいんじゃないですかね
映像◎ ストーリー△ 字幕×
長ったらしい自称映画通の方たちのレビューばっかで気持ち悪いので簡単に書きます。
映像は素晴らしかった!ドゥニ監督はずっと追ってるけど、本当にこの監督は画作りは天才だと思います!
ストーリーは正直面白くはない。なんか専門用語が多いし、人間関係もようわからんし、壮大なようでいて展開が小さい。気に入ったアクアマンが意外とあっけなく死ぬし、予知夢の設定もいまいちわからん。で、展開が遅い。綺麗だから観れるけど、正直映画終わったら何食べようか考える時間が結構あった。
で、字幕はひどい!林さんの字幕、前も気になった。なんかこの人字幕向いてないと思うんだよな…全然入っていけないんで、もう少しお勉強して頂きたい。
結果、字幕の酷さとストーリーのつまらなさを超える圧倒的映像美で3.5どぇす!!あ、十分長くなっちった(てへぺろ)
最初の物語
物語は、ものすごくゆっくり進みます。後、二作は出ると思う。番外編もあるかな。
内容は、めっちゃ簡単に言うと領地争い。
主人公は母親が魔女の血筋でそれを受け継いでいる公爵の御曹司。夢で未来を見ることが出来るが母親より魔力は劣る印象。
新しい領地に両親と乗り込むけど、その地のルールを覚えるのが大変。次々に新しい人が出てくる。
全体的に丁寧に描かれてる。夢の回収は出来ていない。
砂漠のきみへ
壮大な作品、単語の知識を携えていざ鑑賞。鑑賞環境は今年観た作品の中でも最悪クラスでしたが(前方のカップルが上映中にも関わらず喋るし、キスなんかしてて不快だったし、隣の人は後半ずっとスマホを付けていたりと集中力を決定的に削がれました。)、155分デューンの世界観に浸ることができました。
まずキャストの立ち位置の良さ。ポールを演じたティモシー・シャラメのビジュアルの美しさ。美少年とも美少女ともとれるその容姿から繰り広げられる喝だったり、叫びだったりの感情がひとつひとつヒシヒシと伝わってきてもう最高です。そしてダンカンを演じたジェイソン・モモア。先日「スイート・ガール」での優しくも屈強な父親を観た後でも、負けず劣らずの頼れる兄貴分としての風格が格好良かったです。常にポールが追いかけるべき存在としてリードし、最後の瞬間もポールを身を挺して守るというのも誇らしい生き様だなと思いました。後編もしくは中編ではこのダンカンが出てこないのかと思うと少し寂しさを感じてしまいました。あと「ザ・スーサイド・スクワッド」で好きになったデヴィッド・ダストマルチャンが出ていたのも嬉しかったポイントです。
次に風景の圧巻さ。砂漠という色的には一色な風景を白黒の戦闘機で鮮やかな風景に仕立て上げているのはクールすぎるよ!と思いました。戦闘機のデザインも中々に興味深いもので、羽ばたき機というトンボみたいなデザインの戦闘機が物語を追っていくごとにカッコよく見えてきて、羽がどんどんもげていくシーンはディザスタームービーを観ているような緊張感に襲われました。砂虫も出番は多くありませんでしたが、口だけでも分かるモンスター感にひたすらに喰らっていく様子に興奮してしまいました。
戦闘シーンも、青いムーブを纏い、攻撃されると赤くなるというのも中々凝っていて好きです。ガチ戦闘も剣術を全力でやってくれるので見応えがありました。
物語自体序章的な感じなので、155分という尺ながらそこまで進んだ気はしません。後半もどう終わるんだろうと思いながら、気づいたら終わっていました。少しだけ予習したので単語は分かっていたのですが、それでも混乱する場面があったのは惜しい点です。
でも、それらを踏まえてもこの時代に王道SFを堪能できて楽しかったです。これから続いていくデューンの物語にも注目していきたいです。日本ではそこそこのヒットといった感じですが、本国アメリカでは爆発的ヒットになり、次回作が制作されることを心から願っています。
鑑賞日 10/17
鑑賞時間 12:30〜15:15
座席 K-7
原作未読、予備知識なしで挑戦
好きな方はごめんなさい。
・カタカナの固有名詞がわからない
・各々の立場が分からなくなってくる
・ラストの山場が個人間の決闘でスケール小さくて…
・続編ありきだから伏線が多く、我慢して見てる感ある
あまり期待してはいなかったですが、面白くなかったです。
世代の人とか、原作知ってる人からしたら面白いのかも?
続編に期待。
砂漠がとても美しい
昔小さい頃カイル·マクラクランのDUNEを観た事があって、年齢的に理解に難しい内容ではあったけども強烈に憶えていて。こうして今リメイクされた作品を観て、その映像·音楽等は想像の遥か上で、特に砂漠がとても美しくて引き込まれた。私には前作も駄作では無かったけど、今回で私の中のDUNEが見事に塗り替えられた。ポールがとても少年で線が細いし、とてもミステリアスに感じた。ハルコンネン男爵、今回は顔綺麗(笑) でも、やっぱり浮くの(笑) 前作はただのフーセンデブだったけど、今回は重厚感あってちゃんと統治者にみえてたから今作は人に薦められる(笑) 私の推しはジェイソン·モモア。GOSやアクアマンで知られた彼ですが、やっぱり素敵。ちなみに前作ならスティング。男爵の甥役だった。この映画、前作もとても長かったけどやっぱり長編。でも、え?ここで終わるの?って。これって続編有るのかな。まだ妹も産まれてない。皇帝も出てないよね。ポールが砂虫を御するところも観てみたいし。男爵倒すまで終われないでしょ。
予備知識は予告のみ
リンチ版はうっすら記憶があるくらいで視聴
まあ結論から言うと予備知識要らない
意味不明な単語なんかも出てくるけど、後編でネタバラシになるだろうし、そもそも今作のストーリー(スパイスを巡ってポール側とハゲ側との争いかと思ったら裏で糸引いてるのが皇帝だったから砂漠民と手を組んだよ)は単純だから映像を楽しめた
サンドワームかっこいいよね
シールド欲しいよね
ドゥニ・ヴィルヌーヴすごいよね
映像は素晴らしかった。宇宙船のリアリティ、巨大さには圧巻だ。 スタ...
映像は素晴らしかった。宇宙船のリアリティ、巨大さには圧巻だ。
スターウォーズに似ていると言えばそうかもしれない。主人公のポール・アトレイデスは母から学んだ超能力?を使う。これはスターウォーズのフォースみたいだ。
時代は1万年を超えているため、科学技術は進んでいる。宇宙船はあるし巨大だ。それでも、戦闘では剣を使用するなど、相変わらず戦い方は古い。
ポールの母レディジェシカは息子が大きいので50代かと思ったら、レベッカファーガソンは37歳とのこと。ワームの逃走でびっくりする程に足が速いので、不思議には感じていたが、37ならギリ納得だ。
砂の惑星は全体的に砂漠で、地表には巨大なワームがいる。ワームはどうやってエネルギーを得ているのかは謎。極稀に人間を取り込めたとしても、あの巨体を維持するのは難しいだろう。
足音でワームが寄ってくるというのは、ありがちな設定で目新しさは皆無だけど、まぁ、気にはならない。
ワームが近づいてくるので、香料の掘削機?を持ち上げようとしたら接続に失敗してってシーンがあったけど、こんな単純な失敗がこの時代に起きるものであろうか。
ポールの父レトアトレイデスは、部下の裏切りによってDuneがハルコンネン家に侵略されてしまうんだけど、死に間際に息子が死んだと聞かされ涙を流したのは切なかった。
レトアトレイデスの毒ガスでもハルコネンは倒せなかった。まさか毒ガスを避けるために天井に逃げるとは。そもそも彼は何故空を飛べるのだかろうか。
ポールのトレーナー、ガーニーハレックは敵の侵攻に怯まずに進んでいき勇ましい。ダンカンも一人で戦った。
難解な作品
何度も挫折したよ。ロシア版、リンチ版。
睡眠の世界へ
ドウニヴィルヌーヴ監督は、いかに?
冒頭は、時折り睡眠へ誘われました。
逃亡劇となると目覚めてラストまで
時間の長さも気にならないね。
途中、トイレに立つ方々チラホラ。
ティモシーシャラメ、レベッカファーガソン
ジョシュブローリン シャーロットランプリング
ハビエルバルティムとか、豪華俳優陣だ。
150分超えも大丈夫!
続編大丈夫??
まずDUNEという作品を観るのはこれが初めて。
原作も未読。
そんな私が観た感想は、凄い映像のSF作品を期待して観に行って期待に違わぬ凄い映像だった!これに尽きる。
ぜひ映画館で、そしてIMAXで観るべき作品だ。
この時点で星5こです。
次にキャストが凄い。主人公のポールを演じるティモシー・シャラメってインターステラーで観てる筈なんだがあまり記憶に無い。まだ子供だったからかな。
すっごいオトコマエでいい役者になったね!
アンタのプロモーションビデオかってくらいイケメンどアップカット多かったね、女性ファンには堪らないだろう。
そしてオスカー・アイザックはスターウォーズの時とは違い貫禄たっぷりでまさに当主って感じ。
レベッカ・ファーガソンも強く美しくミステリアスな母役に見事にハマってた。
ジョシュ・ブローリンとジェイソン・モモアという二人の武闘派師匠もメッチャカッコ良かった。
ハビエル・バルデムはんー、次回かな?
ゼンデイヤに至ってはほぼセリフ無し😅
ステラン・スカルズガルドは知っててセリフを聞けば何とかわかるレベルで原型を留めてない。
サンドワームに羽ばたき機とかシールドとかSF作品としての舞台装置も中々良かった。
ただし構成はぶつ切りな場面沢山あったし突然カットインして来る予知能力の映像も多かった。
演出の意図が解りづらいカットが私には多かったな。
そしてラスボス感しかないサンドワームがあっさり去って突然出てきたオッサンとナイフで決闘がクライマックスは中々酷いと思う。
続編制作決まってるんですかこれ?コケてこのまま終わるとか無いよね?
個人的には楽しめたし続き観たいです。
ちょっと期待外れ。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が悪いのではなく、原作はSF小説の名作ながら宇宙帝国の設定が古典的すぎるせいか細部はともかく全体的に話が盛り上がらない。特撮・映像美は流石。
①遠い未来の話なのに、皇帝とか男爵とかLady何々とか、中世ヨーロッパみたいな世界感にやや違和感を覚える。『スター・ウォーズ』のようなファンタジーの趣があるSFであればまだ良いのだが。ドゥニ・ビルヌーヴの演出には『Arrival』『Blade Runner 2049』のような現代的な或いは少し突飛な設定のSFの方が合っているように思う。②シャーロット・ランプリングが何の役で出てくるのか楽しみにしていたら、終始ベールを被って顔がよく見えない巫女集団(宗教的な感じはなかったけど)の親分みたいな役。ポールと対峙するシーンでの貫禄・存在感は流石。この映画の中でも緊迫感とミステリアスな感じとが融合した良いシーンの一つである。この巫女集団が帝国を陰から操作しようとしているようなミステリアスな感じ、その力を女性が受け継いできたところも中世ヨーロッパ的だが(中世の日本もそんなとこ有り)、その力が超心理的なのはSFらしくて宜しい。③考えるに原作が古典であるが故に既に色んなアイデアがその後のSF映画に色々と取り入れられているので、“何処かで観た感じ”という既視感が先に立ってグッと入り込めないのだと思う。思いきってかなり今風に改変しても良かったように思う。まあ、Zendayaが言っているように 『It‘s iust beginning』なので続編(Part Ⅱ)に期待しましょう。
悪くないけど合わないだけ 改定 星2→4
多分ヴィルヌーブが合わないんだろうな。ブレードランナー2049もメッセージも、きれいだな、とは思うんだけど上品すぎるというか、生活感がないというか、入ってこない。
本作もシャラメ主人公はじめ父親や母親など魅力的な要素を持つ登場人物たちが様々な理由で悩みながらそこから抜け出そうとする葛藤が描かれる、のだが、画面の美しさのみスッと入ってくる割に引っ掛かる事が無い。難しすぎるってほどではないんだけどな‥。
スナネズミ?が可愛かった。
PART2に向けた復習のためprime video似てる2024年2月19日に恐る恐る鑑賞。全く印象が変わっていた…。ごめんなさい。良かったわ。多分前回寝不足だったんでいろいろ見落としてたんだと思う。やれやれ😥😅
羽ばた機は砂漠に不向きだよね
言わずと知れたSF小説不朽の名作の実写映画。
リアルタイムでリンチ版を劇場鑑賞、ホドロフスキーのDUNEも数十年前に1度ビデオ鑑賞している身としては現代技術でどこまでその世界観を映像化できるのか期待せずにはいられず、今年一番待ち遠しかった作品。
あえて事前情報をいっさい仕入れなかったこともあり、まず冒頭のタイトル下の表示を見て本作がパート1にあたるということを知りひっくり返った。
リンチ版と対等に評価されるべき作品と勝手に決めつけ、1作で完結することがルールかのように思っていた自分に反省しつつ、砂漠のシーンではロケなのか、セットなのか、CGなのか全くわからないがとにかく美しく広大な映像に胸を打たれた。
劇中にはベネ・ゲセリットやクイサッツ・ハデラッハなど独特の宗教観や哲学から説明するのも難しい用語やそれらにまつわるシーンが多く出てくるが、鑑賞者にある程度の知識や読み取る能力がある事が前提での割り切った演出はさすがドゥニ・ヴィルヌーヴと言いたい。
ブレードランナー2049でも見せたオリジナルから大きく逸らすことのない演出は本作でも同様であったが、中世貴族社会がモチーフに対し正座してのお辞儀、鯉のレリーフ、和傘など所々にジャパニーズテイストを盛り込んだディテールなどのチャレンジも評価したい。
が、いかに2部構成が許されていたとしてもやはり155分であの進行具合はいただけない。
少なからず何度か中だるみを感じた分、もう少し短くまとめることができたのではないかと思う。
本作は映像化の難易度から数十年に渡り幾度も頓挫するといった歴史的背景があることから、映像や演出面を中心に語られるべき作品と考え、あえて役者の演技や雰囲気についてはここでは述べないことにするが、レベッカ・ファーガソン、オスカー・アイザック、ハビエル・バルデム、ジェイソン・モモア、ステラン・スカルスガルド、ジョシュ・ブローリン、シャーロット・ランプリングなど錚々たる役者がキャスティングされ、映像化の挑戦という意義の他、配役だけでも見る価値のある作品と言っても良い思う。
少し残念
難しい話は置いといて、映像は綺麗!
内容が理解するのには、元ネタを知ってる必要があるので、初見では厳しいです。
理解をできなくても、スターウォーズなど他の作品に似たストーリーであり楽しめました。
ただ、砂の惑星がメインであると言うのであって、暗いシーンが多く視聴者が「今のは何?」って思う場面が多々あります。
また、音を立てずに歩くという設定はもう少しハードルを下げた方が良い作品になったと思います。
歩き方が不格好で、あのシーンは残念。
映像はいい
リンチの砂の惑星ははるか昔に見てよく覚えていない。DUNEの光景やインテリアや衣装は素敵だが、いかんせん話が古典的というか、物語の原型を出ておらずいささか退屈。
例えば帝国と植民地支配、貴族階級と平民、白人と有色人種の対立、裏切り、共闘、さらに聖母子、メシア降臨のような。
言葉を武器として使う術みたいなのは面白かったけど。
スターウォーズみたいに何作もつくるんでしょうか。
問答無用の圧倒的エクスペリエンス!
"DUNE/デューン" シリーズ第1作。
IMAXレーザー/GTテクノロジーで鑑賞(字幕)。
原作は未読、デイヴィッド・リンチ監督版も未見。
確かに映像がすごい。隙のない完璧な映像美とダイナミックなアクション・シーンが圧巻。もはやひとつのブランドと化したドゥニ・ヴィルヌーブ監督の演出に惹きつけられました。
砂の粒子の一粒一粒まで映し出す高精細映像と、全身を包み込むような音響によって、圧倒的な臨場感を醸し出していました。これぞまさに映画館で観るべき映画だな、と…
この迫力は是非ともIMAXで堪能していただくことをおすすめします。IMAXが無くても、とにかく映画館のスクリーンでご覧いただきたい。その価値の充分ある作品でした。
ふたつの大領家の抗争が全宇宙を巻き込んだ革命戦争へ繋がりそうな展開にワクワクしたし、圧倒的な映像の迫力に魅せられっぱなしの2時間半でしたが、少々不満を感じた部分も。
序盤から中盤に掛けてかなり背景説明に時間を割いていたせいか、展開がスローなのが気になりました。早朝回を観に行ったため睡魔に襲われ、瞼を抉じ開けるのに必死でした(笑)。
途中幾度か寝てしまったせいでハルコンネン家と皇帝の繋がりが把握し切れず、悔しかったです。せっかく観に行ったのに不覚であります。続編あるなら、万全の態勢で臨みたい!
原作は文庫本で上・中・下のボリュームだし、一本の映画にまとめるのが困難なのは理解出来るので、本作のヒットにより無事第2部が製作され、上記の不満を吹き飛ばしてくれる最高のフィナーレを迎えることを祈りたい。
[余談]
ティモシー・シャラメ。本作が初めて観た彼の出演作になりましたが、圧倒的な存在感とそれに相反するような儚さを同居させた、すごい俳優さんだなと思いました。
[以降の鑑賞記録]
2024/03/09:Amazon Prime Video(吹替)
※修正(2024/03/09)
予見者と青い瞳が、砂漠の彼方に望む夢
原作や映画の前作は未読・未見です。
重苦しいディストピア
砂の厚みは、即ち歓喜や幸福が天空に去った後の歴史。生きるものの悲哀や労苦が、熱に枯れ果てて幾重にも積み上がり、運命も呑み込んで流れていく。
サンドウォームが独立した生物ではなくて、砂漠の獰猛な変身に見えた。
砂漠の砂嵐も、屋内・屋外全てのシーンで響く音も、ざわついた重低音。常に不安をかき立てていた。今作はアトレイデス家の崩壊がテーマでしたからね。
序章あるいは前編?
教母が超能力者の出現を待ち望み、フレメンにも救世主の伝説があり、しかし主人公はまだ幼い。原作を知らなくとも、今作が長い旅の一部であることは、早々に感じられました。これからの物語への期待感は強烈です。
個を磨く世界
1万年を越える遥か未来の物語であるのに、人々も街も古代を思わせる設定。人は皆、身体能力や精神力の鍛錬に余念が無い。誰もが改めて己の力しかないと悟った?
刀を用いた闘いは、斬り合いと言うよりも正に体術。至近距離に飛び込んで、身体を掻き切る白兵戦の迫力。
教母のパワハラみたいな精神パワーも凄いし、ポールが母の教えで身につけていく、相手を支配する「声」の力は、この先も彼の主武器になるんですね。
ひ弱なポールが、顔色を変えるように大人に成長して、克己の力も身につけていく。まぁ、そうでもしないと、砂の国では生きていけない。
美しき母
ポールの母ジェシカが、国が敵の攻撃を受け夫を拉致され、息子と二人国を追われて、逆境に陥るほどに美しくなっていくのに見とれていました。かつ、死んでしまった勇者以外で、最も勇ましかったのも、この母かも知れない。やつれたような姿を見せながら、常にファイティングポーズを崩さなかった。
美しさで言うなら、砂漠の青空を映しとったような、フレメンの青い瞳も綺麗でしたね。
壮大なスケールの未来宇宙
遥か未来、人類が地球以外の惑星に移住している西暦10190年、レト・アトレイデス公爵は、宇宙で最も価値のある物質であるメランジの唯一の産地であり通称デューンとよばれる砂漠の惑星アラキスの管理権を宇宙皇帝からの指示で受け入れた。メランジは人間の寿命を延ばし、超人的な思考を提供し、超光速の移動を実用的にする大切なスパイスだった。アラキスの管理権を公爵に渡すというのは、宇宙皇帝らによって仕組まれた罠、と公爵は知っていたが、愛妾のジェシカ、息子で後継者のポール、信頼できるアドバイザー達を連れてアラキス行った。巨大な砂虫に襲われたり、これまでメランジを独占的に管理し巨額の富を築いていたハルコンネン家など敵の襲撃に遭遇し、公爵は殺され、ポールとジェシカはアラキスの原住民であるフレーメンに助けられ、そして・・・という所までの話。
現代から8000年以上未来の話で、SFだから何があっても良いと思うが、まだ剣で戦ってるのかとちょっと不思議な感覚は有った、
そのアクションは素晴らしかった。そして、多くの戦闘員の動員や特撮などお金が掛かってるなー、って思えるシーンが多くて迫力有った。
ポール役のティモシー・シャラメがイケメンでカッコ良かった。
レベッカ・ファーガソンは相変わらず綺麗だった。
早く続きが観たいと思った。
リンチは何も間違ってなかった(※冒頭に追記)
追記)皆様の感想を読んでいたら気になるところがあったので先に言っておくと、『スター・ウォーズ』との類似性を云々する人たちが散見されるけど、『スター・ウォーズ』がデューンの原作をパクったんだからね。似てるように見えたのであれば堂々とパクった『スター・ウォーズ』の方を責めるべきだ。
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元々原作ファンで、中学の時に公開されたリンチ版を劇場で観て、サンドワームに感激の涙を流したわたしにとって、成長してから聞いたリンチ版の酷評はまるで信じられなかった。うん、それは確かに尺が足りなすぎて話が分からんところはあるね。でも、シーンごとに見ていけばきちんと原作を再現してて素晴らしいと思うんだ。そう思って、誰がなんと言おうと好きな映画として語り続けてきた。
さて、そんなわたしがヴィルヌーヴ版を観たのだけど。
やっぱりリンチは何も間違ってなかった。
照らし合わせれば分かる。結局、原作の同じ場面はリンチもヴィルヌーヴも同じように描いているのだ。
編集権を取り上げられた以上、まとまりが悪くて一本の映画として良くないというのは分かる。でも、バラバラにされた各シーン自体は別に悪くない。だから、リンチが思うように組み立ててたら、必ずいい映画になってたはずだ。
いや、一旦リンチ版の話は脇に置こう。
原作ファンでリンチ版も大好きなわたしとしては、それを踏まえた上でどんな作品になるのか、興味もあったけどちょっと不安も感じていた。
けれどそれは杞憂だった。原作ファンにも納得の映画だ。
多分聞いたこともない単語の羅列で面食らう観客が多いと思うが、それこそがまさにデューンの魅力なので、頑張ってついてきてほしい。ちなみに原作には巻末に用語集がついてる(あれって日本語版だけだっけ?)。「用語集をつける」というガジェットのはしりがこの作品なのだ。
ベネゲセリットだのクイサッツハデラッハだのシャイフルドだの、この人たちは何を言ってるんだろう、と途方に暮れたら、まずはそう言った独特の用語には目をつぶって、ストーリーだけを素直に受け入れてほしい。実は話自体はさほどややこしくはない。メランジと呼ばれるスパイスを産出する宇宙で唯一の星、惑星アラキスの利権を巡る争いと見せかけ、実力あるアトレイデ家をハルコンネン家とコリノ家が結託して滅ぼそうとする。だが実はアトレイデ家の後継ぎポールは救世主となる運命を持っており、メランジの力とアラキスの砂漠の民フレーメンの協力により、コリノ家、ハルコンネン家に復讐を誓う、というのがこの映画のストーリーだ。
ここに、宗教的観念と環境問題が絡むことにより、物語に深みを与えているのだが、一旦はまず表面に見えている公家同士の争いだけに注目するので良い。これだけだとよくある話ではあるのだけど、話を面白くするのはスパイス、サンドワーム、あるいは素早く動くものは通さずゆっくり動くものだけが通るシールド、定期的な振動によりワームをおびき寄せるのに使われるサンパー、砂漠で生きていくために不可欠な、それ自体が水分の循環を司り生命維持装置として機能するスティルスーツといったSF的ガジェット群だ。こういった、原作でも重要な要素であるものをビジュアル的にどう表現するかというのが映画の課題だと思われるが、この辺りは分かりやすく、かつ納得のいく描写になっている。そしてポールが繰り返し見る夢。なぜこういう夢を見るのかについては次作で掘り下げられるはずだが、これも描写の美しさもあいまって見事に描かれている。
デューンを映画化する場合、こういった独特な道具や能力をいかに映像的に説得力ある見せ方ができるかが一つのポイントとなるのだが、こういった部分についてはリンチ版もヴィルヌーヴ版もうまく処理されている。面白いのは両方とも結局同じような描かれ方になるところで、これは要するに原作の描写を忠実に再現できていれば、自ずから同じようなルックスになる、つまりそれだけ原作が視覚的にきちんと説明されているということでもある。
ヴィルヌーヴ版で物足りないところがあるとすれば、砂虫サンドワーム、別名シャイ=フルドの見せ方だろうか。まだ全体像は見えず、一度頭をもたげた姿があったのみなので、このあたりは続編に期待したい。
原作自体がSFにおける不朽の名作であり、ビジュアル的にも十分に納得できる描写がされている以上、「忠実に再現されている」事自体が評価軸になってしまうのが避けられないので、評価としては難しいところだが、わたしは一原作ファンとして、原作を見事に映画に映し描いていることこそ評価をしたい。次作がある前提の作りなので、次の機会を心待ちにしている。
好きな人は好きなんだろうな
ストーリー的には、驚きもないし、淡々と進んでいく。
ラストの決闘シーン、あんまり意味ないかな、、、。
仲間にしようかというのに、決闘?
しかも相手、弱いやん、、。ボイス使えばええやんみたいな。
トンボみたいな戦闘機も。
小説読んで待ってました!という方に向いてる映画かなと。
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