DUNE デューン 砂の惑星のレビュー・感想・評価
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マトリックスの初公開時を思い出した
う〜む。
総合評価があまりに高い事にちょっと違和感を抱いてしまった。
原作をよくご存知の方ならばこの忠実な映像の評価が高い事はわかる。
しかし、そうでなければIMAXでの映像美に恐ろしく感動した人でもない限り、本当にそんな高評価になるのだろうか?
台詞で多くを語らないヴィルヌーヴと、詳細な世界設定の描写が魅力の一つでもある「砂の惑星」の相性はどうなのだろうか。
そりゃあ、個人的には「指輪物語」(以下LotR)と双璧を為すSF古典の最高傑作だと思ってる。
過去の技術では映像化困難であり、それを今回ついに見事な映像化に成功という点もLotRと同じである。
サイエンス・フィクションの祖と言えばヴェルヌの月世界旅行かウェルズのタイムマシンや宇宙戦争である事に異を唱える人はいないだろうが、それから約100年後「砂の惑星」の原作が書かれた当時はクラークやアシモフ、ハインライン等の活躍を経てスペースオペラやハードSFなどのジャンルがすっかり確立し、現在に通じるあらゆるSF的ギミックはすでに発明され尽くしたように思われた。
そんな中で「コンピューターとロボットを一切排した」本作の価値は凄まじい功績を残したと言えよう。
その影響力たるやスターウォーズの辺境惑星タトゥイーン、スタートレックで最も有名な地球外惑星であるバルカン星、栗本薫グインサーガの辺境ノスフェラス、寺沢武一コブラの惑星ザドス、宮﨑駿のナウシカやラピュタに見られる世界観など枚挙に暇が無い。
LotRが「ファンタシー世界の詳細な創造」だとすれば、本作は「スペースオペラにおいて、宗教や文化や政治経済や哲学や生態系、すなわち社会的意味合いでの『世界』を詳細に一から創造する」という事をやってのけた画期的作品だと考える。
ヒューゴー賞、及び第一回ネビュラ賞の受賞も当時のSF界事情を思えば納得だ。
しかしだねぇ。
初見の人が本作を観て、描き込まれたメインキャラ達の複雑な人間関係や内面描写、心情変化を汲み取れるだろうか?(いや、汲み取れるはずがない・反語)
わかるはずないよね、説明も言語外描写もほとんど無いもん。そもそも設定自体が複雑なんだから、いくらなんでもこんな少ないセリフだけで理解しろってほうが無理。原作は、背景描写も心情描写も非常に丁寧に描き込まれているんだから。
せめてジェシカとレト公爵との深い愛情、それ故のベネ・ゲゼリットとの葛藤、ポール出生の秘密(公爵は男児、ベネゲゼは女児を望んでおり、ジェシカは自分で赤児の性別をコントロール出来る)などが「誰にでもしっかりとわかる」ように作ってくれないと、予備知識の無い観客には作品の価値がまったく伝わらないんじゃないかなぁ・・・。
ハルコンネンの襲撃時にメランジで覚醒したポールがジェシカ自身も知らない秘密を知り、己の未来まで視えてしまって気も狂わんばかりの深い絶望に捉われる。それを抑え込んでいるからこそフレメンの部族と出会った辺りは感情の起伏が小さい演技になるのだろうがそれも伝わらない。
(それどころかポールがジェシカの◯◯に気付いたシーンを、マザコンが母を異性として意識したみたいな解釈しちゃってるレビューもあったよぅ。誤解だよー!そゆ人は続編は観てくれないだろうなぁ・・sigh)
過剰に進化したAIと人類の世界戦争という前史がある事。その為、AIの製作や研究が禁止され、メランジで意識拡張しての超常能力発揮やメンタートなど人間コンピューター的な能力が開発されている事(F.S.Sファイブスターストーリーズのファティマの源流だろね)。
コンピュータ関連の使用が全面禁止だから、やたらアナログな世界なんだという事もおそらく大多数の観客には伝わらない。
いくら起承転結の「起」だとしても、これらの設定や伏線が伝わってこそ物語が動き出したあとの深みが出てくるんじゃないのか?
結局、「映画」というよりは「出来の良いイメージ映像ビデオ」を観ている感じだ。「物語は原作読了済みで知っている事を大前提にして、作品に忠実な真に迫る映像だけを制作した」って事なら大絶賛の星5なんだけど。
でも、そうじゃないよね?(原作ファンの星5は、この評価軸でもいいんだけどね)
LotRは第一部、第二部、第三部、それぞれ単体の単独作品として観ても非常に面白かったぞ?(まぁ、私の生涯ベスト1に、今のところ選んでいるしw)
だから、随分と高評価が多いのはちょっと疑問なんだ。「本当に映画として面白かったのかな?ストーリー、きちんと理解して貰えたのかな?」って。
昔、マトリックスが大流行した時にも似た感情を味わった。
だってね?日本におけるインターネット普及率2割の頃よ?しかも、その2割の中にニューロマンサー読者やブレラン鑑賞者がどれだけいるか?
(江川達也の「BE FREE」や末松正弘「右曲がりのダンディー」などでは80年代にすでに電脳空間ネタあったけど)
サイバーパンクを断片でもかじってなきゃマトリックスの基本設定すらわかるはずがない。だから、あの爆発的ヒットは本っ当に不思議だった。
まぁ、最初っからストーリーを理解して貰う事は捨てて、ひたすらスタイリッシュで斬新でカッコいい映像を撮る事に振ってきた感があるし、実際大当たりもした。衝撃的な映像体験だと感じた人も多かろう。
ただ「マトリックス」の場合は「時代が作品に追いついていなかった」という点が最大の理由だが、本作「砂の惑星」の場合は純粋に脚本の問題だ。
本当は誠実な作りなのに、一見、味を捨ててインスタ向けの「映え(ばえ)」に特化してきた料理のようにさえ見えてしまう。
どこか素直に頷けない不完全燃焼な想いが残ったのは事実である。
これ単体ならリンチ版と総合点はどっこいかも?(オーニソプターは断然ヴィルヌーヴだけど。あと、リンチ版の悪趣味アレンジよりは「忠実」が好みではあるんだけど
※私はリンチ版も好きですw)
馬鹿正直に物語のド真ん中までをpart1にしなくても、贅沢に尺を使うのは後半の方が良くないか?
映像美は、ホント素晴らしいんだけどね。
まぁ、本作でのフラストレーションはpart2での大いなるカタルシス効果に繋がるって事なのだろう。
評価、本当に迷う作品だ。困ったものである。
(劇場公開期間中に鑑賞出来ていたなら「part2制作への協力」として5をつけただろけど、制作決定したみたいだからもういいよな?(笑))
(あと、ティモシー・シャラメにはぜひエルリックを演って欲しいと思った。ムアコックは以前ポール・ベタニー希望と言ったそうだが流石に歳でしょ。映画化の話も頓挫っぽいし、誰かエルリック創ってくれぇ〜wそれこそヴィルヌーヴが良きかも?)
砂まみれ
これをすごく期待してたのに見遅れた自分…大失敗
劇場で観るべきだった…大反省大会
コロナで自宅待機中、アップリンクの配信でひとりホドロフスキー祭りやってて
DUNEのドキュメントもすごく興味深く見せてもらった
その時見た絵コンテがそのまま実写化されてて大感動
それは原作を再現したら誰がやってもそうなる、と言うものなんだろう…
これを機に原作読んでみる!
それにしても魅力的な俳優が勢揃い♡
シャラメさんは『KING』の時とほぼ同じ芝居、ずるい…
監督に言わせれば
瞳の奥にインテリジェンスがある
とのことだがホントかな〜w
あたしの年代としては
『それでも恋するバルセロナ』と『ノーカントリー』のギャップに激しく動揺する
ハビエル・バルデムの瞳に萌♡
SFは苦手なんだけど
このドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の息を飲む美しい映像に引き込まれるのみ…毎度意味もわからず見ている
なので頭からもう一度見た…
ブレードランナー2049もそうだった
何か足りない
昔「砂の惑星」を観に行った時にはなんだか理解不能で印象があまり良く...
劇場なら確実にオチてましたzzz
自宅レイトショーNetflix『DUNE/デューン 砂の惑星』
劇場公開時は、評価の低いレビューを信じてスルーでしたが・・・
海外での作品としての評価は高く気になって鑑賞
SWのポー&ムーンナイト、アクアマン、サノスにスパイダーマンのMJなどなど・・・
アメコミ好きは違う部分にある意味感動w
確かにトンボみたいなヘリ!?とか衣装はカッコいいけどメリハリがなくダレる。
劇場鑑賞なら確実にオチてたかなzzzzzzz
ラストの流れで続編あるようですが、パスでいいかな^^;
退屈
いやあ長いし退屈。神話的なところがロードオブザリングみたい? 観たことないけど。
ティモシー・シャラメとレベッカ・ファーガソンは美しい。
もしかして大画面で観ないと駄目なタイプの映画かな?
私はヴィルヌーヴ監督の映画が好きになれないんだよなあ。「灼熱の魂」「渦」「プリズナーズ」はちょっと面白かった。「ボーダーライン」は悪くないけど続編の方が好き。「複製された男」は原作が文学的だっていうことで観たけど夢オチみたいなくだらない話になってた。「メッセージ」は原作はいいSFなんだが映像化自体に無理があったし、原作を読めば最初からわかってる設定を隠したままで進行することでわざわざ難解な映画にしているところが気に入らない。「ブレードランナー2049」オリジナルに対する冒涜だと思う、というか続編を撮ること自体間違ってる。特に最近のは面白くないのだ。話題作だから観るんだけどいつもいまいちなんだよなあ。
本当に面白かった
ホドロフスキー要素は薄い。独特な世界観は素晴らしいが
(+)
映像美★4、演出★3.5、音楽、世界観(デビット・リンチ以上、ホドロフスキー以下の個性度)異星のSF感、スピリチュアル要素好き
。もっと尖ったデザインの物や建物がドバドバ出るかと思いきや、結構無難に。ワームのスケール好き。見せ場はCGとあのダークな雰囲気。ボェェェェーー。
(−)
アクションところどころ悪い意味で適当……適当じゃない?他レビュアーで指摘する人少ないのはなぜか。スター・ウォーズやマトリックスを見習えとまでは言わないけど、なんか★2レベルに見えたチャンバラのところも……なぜそうなった。予算不足なのだろうか。
あとホドロフスキーレベルの異色さ、期待、センスを求める層には、part1とはいえ「嘘でしょ。これで終わり?」感が否めないと思う。
デビット・リンチ&ホドロフスキーのDUNEを見てる層には何も言わなくていいが、そういった下地を知らない層への明らかな説明不足。
壮大なスケール、でも続きが気になる
先日飛行機の中で鑑賞。
結論、映画館で観たかった…。
映像が素晴らしく、よくここまで綺麗にフィクションの惑星や実際にはない世界を描いているなあと思ったのと、それを観ている人に伝える構成が素晴らしかった。
ただ、初めて観たときにはちょっと分かりにくいところもあった。
アトレイデス家のポールは未来を夢に観てしまう特殊能力を持ち、母親はベネ・ケセリットという超能力をもつ巫女。父は公爵。
宇宙の皇帝から惑星アラキスを統治するように指示をされて行くが、実際にはいまそこを統治するハルコンネン家の陰謀により、ほぼ壊滅状態にされる。
また、本当の皇帝の目的はこの二つの家系を争わせて共倒れさせることで、ハルコンネンには力を貸していたが、どちらの味方でもない。
ポールは未来を夢に見ていたことで準備があったこと、また兵士たちの助けで母親と2人で命からがら逃げ切るが、サンドワームに襲われたり、惑星の現地人フレメンと出会い、いよいよ…というところで終了。
続きが気になる…あと、夢とは実際と違う結果になったり、不思議な声が聞こえた時の指示とは違う方向に行ったりしているので、これが何を指すのかも気になる。
続編を待つ。
砂だらけ
2021年公開の映画『DUNE/デューン 砂の惑星』をレンタルで観ました。
壮大な叙事詩的SF映画で、フランク・ハーバートのSF大河小説『デューン砂の惑星』が原作です。
以前に映画化されていたのを観た記憶はありますが、あまり印象に残ってません。😅
2部作の1作目で、原作の前半部分をほぼ網羅しているらしいのですが、映画としては中途半端な印象です。肉弾戦は普通の剣で闘うので 、ライトセーバーがないスターウォーズみたいな感じでした。(実際には、スターウォーズのほうが、この原作小説の影響を受けているらしいですが)
砂の惑星アラキスで採掘される香料の利権を巡るアトレイデス家とハルコンネン家との争いを描いていて、それに帝国の皇帝が絡んでいるらしいのですが、次作ではフレメンという土着の民族を巻き込んでのストーリーとなるみたいですね。
幻想的な映像美は見応えがありますが、物語は難解で特典映像を観てからなんとなく全容を把握できました。続編は果たして製作されるのでしょうか?
はじまり、はじまり
続きは映画館で
アカデミー賞受賞で気になってBlu-rayで鑑賞。これは、映画館で観るべき作品だと実感。続きは2023年に公開予定らしいので、次は必ず映画館で観たいと思っている。
私の理解力不足か、SF映画を観慣れていないせいか、最初ストーリーがよくわからなかった。しかも自宅の小さな画面だし、集中力も続かず…。
字幕でなく日本語で観れば理解しやすかったかもしれないが、映画はオリジナルの音声で観たい派なので、仕方ない。
観終わった後、また最初から気になる部分を見返して、やっとスッキリ理解できた。
ストーリーはテンポも良く、あっと息をのむような映像に、飽きることなく最後まで観ることができた。全体的にSF映画というだけでなく、映像や衣装がアートの様に美しく、とても楽しめた。
次回作が楽しみだ。
前編…だったと知らなかった
タイトル出た瞬間パート1ってあったから「あれ?」となった。
デューンって前後編あるんだ…と初めて知った。
リンチ版は観てないけど、皇帝や貴族の権力抗争、世界観を補填するギミックの数々が物語を彩っている
インパクトのあるのはシールド、デューンで生きるための保水スーツ辺りか。
シールドは面白味を残している万能イージス兵器、白兵戦で切り結ぶ姿は映像的に面白い。
伯爵の背中を貫通した暗殺兵器がイージスの弱点を突いてて「なるほど…」と感心した。
サンドワームを改めて見直すと壮大な砂漠によく似合う。
ただチートな特殊能力のある主人公と母親の声による命令とかちと怖いし「死ね」って命令されたら死にそうだ。皇帝に「我に従え!」で勝てるんじゃないの?とか思ってしまうけど、それではアカンよね。
敵役のハルコンネン家男爵もしぶとさは天下一品(笑)欲望がエネルギーになってる強さがある。
中々の憎らしさで良い悪役だ。
後編が何時公開なのか知らないけど、物語の先に興味があるので見たい。
音と音楽で世界観を創っている
SF 映画は余り観てないです
シャラメが出ていたので気になっていた
世界観は何となく…理解できたのかな
(七割方いや半分かな)
砂漠の中に埋もれている
○○をめぐって
命がけの争いが起きる
全体に音楽が響いていた感じで
音と一緒にイメージを創りあげている
映像的には統一された色ちょっと暗めのブルー
砂漠の薄いベージュ色そして薄めのグレー
で不気味さを醸し出していた
砂虫は大きな蟻地獄の様
セリフは少なかったのですが字幕を
読むのが大変でした
砂の壮大さと砂嵐はスゴくて息できるのか
心配しました
砂漠は美しく残酷
…シャラメは似合い過ぎてカッコよすぎる(声も~)
続編に期待して
……次回は 映画館で観たいです
・・2024.3.23…part.2を観てからの
改めてpart.1の配信を観た感想…
チャニのナレーションで
アラキスの現状と今までの戦いの
経緯が話される
そしてチャニの横顔が
ポールの夢の中に出てくる
…特異な能力
ゆめで未来が見える予知夢として
それが現実となっていく
part.2はそれらの予言とともに
ポールがアラキスの救世主的な
存在になり原住民フレメンの
支持を受けるようになり
次第に力をつけていく
この予知夢で
腕からの血が流れ出てくるシーン
と血で染まった剣と出てくるが
これらを意味するものとは・・
part.3で解明するだろう(予想)
鍵となる人物はチャニそして
まだ生まれていない妹
教母となった母がどうなるのかが見所
一番重要なのはチャニの存在だと
part.2.3を観たあとにpart.1を
見るとまた新な気づきがあって
オモシロさが増しました
…なので★0.5足します
アカデミー賞6部門受賞🏆作品
2022年 51本目
全482件中、121~140件目を表示













