劇場公開日 2021年10月15日

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DUNE デューン 砂の惑星のレビュー・感想・評価

全473件中、441~460件目を表示

5.0超ハードな仕上り with 重音圧

2021年10月16日
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鑑賞方法:映画館

 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、この人にSFを撮らせたら間違いないね。原作の世界観を圧倒的なスケールの映像で見せてくれるだけでなく、DUNEの世界での権力構造や敵対関係も自然に理解できるようにストーリーが進んでいく。アトレイデ家とハルコンネン家の対立構造に加えて皇帝とベネ・ゲセリットの陰謀。そして砂漠の民フレーメン。

 SF大好きの自分にとっては生きててよかったと思わせる映像ばかり。全部がそうなんだけど、オーニソプターは特に興奮した。トンボ型飛行機が縦横無尽に飛ぶだけでなく、羽を閉じて滑空するシーンはたまらない。他にも、ギルドの輸送母船の桁違いにデカくて美しいフォルムを見ている時は、うっとりしてしまった。間違いなくIMAXで見てよかった。ハンス・ジマーの重音圧を身体で感じることができるしね。

 心理描写も巧みで、予知夢に対して不安を覚えていた頃のポールの表情は少年のあどけなさを見せていたが、宿命を受け入れる準備ができた時には、はっきりと大人の顔になっていた。やはりプリンス・オブ・ハリウッド。

 セリフに余計な説明をいれずに、自然な会話になっているところもよかった。メンタートみたいな用語をセリフで説明されてしまうと初めてDUNEに触れる人にとってノイズなってしまうし、原作を知っている人間にとっては過剰な説明になってしまう。映像で説明できてしまうところが、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の真骨頂。男爵が使っている重力中和式の浮揚装置なんか見ればわかるしね。

 ティモシー・シャラメとジェイソン・モモアは、見た目が義経と弁慶そのままなんだけど、やはりそうなりますよね。わかっていても泣ける。

 もうこうなると心配なのが後編。無事公開されますように。

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bion

4.0壮大すぎる。ぜひIMAXで!

2021年10月16日
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ヴィルヌーブの冷めた空気とごちゃごちゃしてない感じが好きすぎる。
今回もやられました!原作読んでまた見ようと思います

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モン吉

3.0ステランだったのか! くらいかなぁ

2021年10月16日
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鑑賞方法:映画館

ステランだったのか!
くらいかなぁ

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youngadam

3.5続きを早く見たくなる!

2021年10月16日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

個人的にSFはあまり得意ではないんだけど、今作はSFというよりアクションよりな映画な気がして面白かったです。

途中難しい単語ばかり出てきますが、それでも内容はわかりやすかったと思います。

ストーリー的には本当に序章って感じで、主人公メインの話がここからようやく始まるような印象が伝わってきました。

映像も綺麗なのですが、盛り上がる部分は特になかったように感じたので、続編を楽しみに待ちます!

原作買って読んでみようかな^_^

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ルディ

3.5こんなDUNEもあっていい

2021年10月16日
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本音でいうと落ちそうになった。ほぼレイト。リアルに疲れていたので。ハンスジマーの音楽には圧倒された。でも、本音で言うとリンチ版のほうが好き、とはっきり思えるのは予告編を観ての想像通りだった。悪く言うつもりはさらさらない。僕は『フラッシュゴードン』も大好きなので、結果的にラウレンティスが好きという歪なところがある。リンチ版の『砂の惑星』の未完成な壊れたおもちゃみたいなのはやっぱ好きなのだ。一個一個ケレン味があって。あっちがレトロフューチャーみたいなイラストの出来だとすると、こっちは現代映画。リンチ版のようなやっちゃった感は皆無。よくよく考えればブライアンシンガーによる『スーパーマン』もそうだったけどスマートなのが圧倒的とは限らない。
逆にストーリーはリンチ版と変わんないんだというところはびっくりした。逆にこちらは当たり前だけど衣装も美術もヴィルヌーヴ風で、『メッセージ』と『ブレードランナー2049』の延長線上にあってしっかりした、そしてありそでなかったセンスオブワンダーの中に『DUNE』がある。そして望んでいたようなハードSFの世界が展開されて、さあどうだ、と思ったら意外にヘッポコリンチ版のほうが好き、という。まあこういうこともある。『スターウォーズ』に比べて、ルーカスが原作権とれなかった『フラッシュゴードン』の出来は散々だけど、でも壊れたオモチャ(でも美術はダニロ・ドナティ、音楽はクィーン)でそれはそれで熱狂した。逆に、こんなDUNEもあっていい、くらいな感じのDUNEだった。

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ONI

5.0練られたDUNEの世界に圧倒された

2021年10月16日
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鑑賞方法:映画館

中学生の時にデビッド・リンチ監督の映画を観てよくわからなくて、原作読んだけどそれでも難しくてよくわからなかった「DUNE」。ブレードランナーの続編を撮ったヴィルヌーブが監督するなら期待が持てるかもとリンチ作品とホドロフスキー版「DUNE」のドキュメンタリーを観て予習して臨んだ。
鑑賞当日、これだけでは終わらない(前後編?)ことを知って少し安心。初っ端でパート1と表示されたから「IT」のときのような衝撃がなくてよかった。
リンチのときは端折りすぎて訳がわからなくなっていたが、本作は時間的余裕があるからか、ストーリーをじっくり追うことができる。皇帝やフェイド(リンチ版でスティングが演じた悪役)も出てこないので、関係性もあまり複雑にはなっていなかった。潔く続編に登場を先延ばしにしたのだろう。いや、それでも初DUNEの人にはキツイのか。
でも何より、世界観の作り込みが素晴らしかった。出てくる宇宙船や武器、防具?、衣装、飛行機、サンドワーム等がヴィルヌーブの映画っぽい造形でありながらまさにDUNEの世界。年甲斐もなくテンションが上がりまくってしまった。
続編はリンチ版とどれだけ変えてくるのかも含めて楽しみすぎるぞ。ホドロフスキー監督は、自分が制作を進めていた「DUNE」が中止となり、その後デビッド・リンチ監督で公開されたとき、それを観るのが嫌だったが、観て大喜びしたそうだ。明らかな失敗作だ!と。その気持ちもわかるが、本作を観てどんな気持ちになるのだろう。時代も違うからあまり悲しまず、ここでは自分のやろうとしたことが活かされているぞ!くらいに楽しんでほしい。

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kenshuchu

4.0序章

2021年10月15日
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鑑賞方法:映画館

興奮

これは壮大な物語の序章と言う感じですね。これからどんなストーリーが展開されるのか楽しみです。出てきた俳優さんも有名な人も多いので、これからどんなシーンで登場してくるかも楽しみです。でも、砂漠での展開が多そうなので、俳優さんも大変ですね。

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ごっとん

4.0圧倒的疲労感と充足感

2021年10月15日
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いや~見応え十分の濃密2時間半超にぐったり…。生命の神秘は解明すべき謎ではなく、体験すべき現実。まさしく映画館の大スクリーンでこそ、それも是非IMAXで見るべき劇場体験!
『ブレードランナー2049』も思い出されては時に(映画の可能性すらも)更新するような圧巻の映像スペクタクル、夢に出てきそうな確固たる映像世界を持ってして、現代の名将ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が自身にとってもかけがえのない伝説の原作の映画化に満を持して挑む。明確な作家主義と、何よりこの作品にかける熱い想い・愛が毎カット毎カット、セリフの毎ラインや作品の節々から伝わってくるよう。きっとこの複雑に入り組んだ難解な物語を現代に伝え直す上で噛み砕き分かりやすく簡略化・再解釈しながら、香料メランジのように大事な要素や風合いはそのまま損なわれていないかのよう。きっと脚本の時点で、上映時間・制作費等々大人の都合で、大幅な削除など苦渋の選択を迫られたことあっただろう。だけど、それら監督の一つ一つの決断を支持したくなる。そんな"声"の持ち主だ。サンドワームが初めて出てくるときなんかは鳥肌立ってしまった!それくらいの荘厳さに畏怖の念すら覚えた…。実績あるごく一部の監督"the one"だけが辿り着ける規模感のある自由(ex. ノーラン)、そして撮影も衣装も美術もハンスジマーによる音楽も盤石の布陣&最高の面子が可能にした素晴らしい出来栄えに大満足&満腹。
そして、そんな壮大なる世界観、映像美に負けないくらいの超一流豪華キャスト。選ばれし者シャラメはじめどこを見ても知った顔、鉄板の演技力と魅力。ヒゲのないモモア("&"ポジション!)久々に見た気がした。あと、レベッカ・ファーガソンは綺麗にピシッと髪まとめているよりも、ボロボロになってからの方がかわいかった。これは鑑賞前から分かってはいたけど間違いなく今年を代表する映画的一大事件!オーバーじゃなく"令和のスター・ウォーズ"的立ち位置もある。これを見ずして今年は終われないし色々な人とああだこうだと話したい。リンチ版に満足できなかったファンにも太鼓判押してオススメできるのでは?『メッセージ』以降、「本当はこういう作品が作りたかったんだろうな」と思ってしまうくらい今やすっかりSF畑な監督にとってもある種の到達点・念願成就な入魂の企画に違いないわけで、遂にここまで来たかと感慨もひとしお。だが、これはまだ始まりに過ぎない。本作の切り目も絶妙で、終わった瞬間ドッと肩の力が…。僕の道は砂漠へと続いている。本作咀嚼するのも時間かかりそうだけど、早くPART TWO見たい!!

P.S.アクションもストレスなく見られて、例えばノーランとかより上手いのかなと。
本編前『エターナルズ』の予告に武者震い…
最後にIMAXのキャッチフレーズ(?)を引用したい
WATCH A MOVIE
OR
BE PART OF ONE

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とぽとぽ

2.5もともと「デューン」ファンのための映画?!

2021年10月15日
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久々のSF超大作。スターウォーズ超えの作品か!
と、ワクワク初日に観に行きました。
が、正直期待外れでした。
「デューン」の原作、過去の映画作品知りません。
で、この作品だけを観ると、派手さや盛り上がりに欠け、地味でSFの古典って感じ。

まず、ストーリーが公爵家と男爵家と皇帝の絡みで、戦闘は短剣で1対1って、中世ヨーロッパの騎士の世界みたい。
弥生式土器みたいな宇宙空母とかトンボの戦闘機とか、メカニックデザインもレトロな感じでした。
砂漠の巨大生物も他の映画で、見たことあるような…
確かに、このあと世に出たSF作品に大きな影響を与えているのかもしれないてすね。

見どころは壮大な群像劇と主人公の成長物語なのかな。
けど、続編がいつ公開されるかもわからないのに、いきなりあそこで終わってしまわれても困惑…
やっぱ、原作を読んでから観るべきなんでしょうね。

ティモシー・シャラメ、役にぴったり。
音楽もよかったです。

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ぴーちぱい

3.5美しい・・・が、さすがに長い

2021年10月15日
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公開初日、IMAXレーザーで視聴、原作未読、過去作未鑑賞

驚愕の映像体験にいつわりは無し、目の前を砂が舞うような没入感はさすが、鑑賞を考えている人はぜひIMAXで視聴をオススメしたい。

壮大なるスペースオペラの開幕編ということで世界観や背景が丁寧に作りこまれている、アクションやスペクタクルに偏りすぎていないのでじっくりと世界観を堪能できることが気持ちいい、まさに映像体験といったところ

反面、いくら美しい映像でも150分も続けば流石に退屈さも出てくるのも事実
『ブレードランナー2049』でも感じたことではあるが・・・

ある程度は心構えが必要というか、観る者を選ぶのは事実
例えるなら水戸黄門よりは大河ドラマか

映画ファンの間ではちょっとしたお祭りムードではあったが、この熱が一般層にどこまで届くのかはやや不安が残るところ

ティモシー・シャラメの活躍も含め、次回に期待

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ナッコー

5.02021年ベストムービー!⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️✨

2021年10月15日
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鑑賞方法:映画館

あっー!めちゃ面白かったぞぉ!!笑

原作は未読ですが、その世界観や造形、神秘的なストーリーなどなどにすっかり魅了されてしまいました。

次は絶対IMAXで観たいぞッ!笑

*観賞前に、あらすじ、用語、人物相関図を公式サイトで簡単に目を通しておく事をオススメします。特に用語については、後から繰り返し出てきた時に、思い出せずに「???」とならずに済むかと思います…私のように無機質な横文字が苦手な方は、ストレスにならないかと思います。

*しかし、どうして「TOHOシネマズなんば」は、この作品の公開前にIMAXの改装工事を始めるんかねぇ?

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stoneage

4.0早く続きが見たい!

2021年10月15日
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パート1ということで、続きがあるんですよね…?
早く観たい!(笑)

前もってホームページで相関図や劇中用語をさらっておいたおかげか、スムーズに楽しめました。
前知識がない場合は、軽く頭に入れておくとより入り込みやすいのではないかと思います。

圧倒的な世界観にぐいぐい引き込まれ、「えっ、もう終わり?」という感じでした。

ティモシーシャラメはまるで二次元の人物のような佇まい。非常に魅力的でした。

なんにせよ、続きを早く観たいです(笑)

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彬

4.5やっぱりCGよりロケだ!

2021年10月15日
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本物の砂漠!本物の荒野!これぞ映画!
テンポはゆっくり、ストーリーは本当にたくさんの作品が影響を受けてるからどっかで見たことあるなぁって感じ。
最新技術と大予算で丁寧に古典作品を映像化したらこうなりました。
ティモシー・シャラメはもちろん格好良いし、何よりレベッカ・ファーガソンがエロい。

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ryota27

2.0壮大な体験型アドベンチャー

2021年10月15日
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鑑賞方法:映画館

公開初日に鑑賞。壮大な砂漠を舞台した体験型SFスペクタクルアドベンチャー。新たな伝説に成り得るような前評判の高い作品なので楽しみに鑑賞。スケールの大きさは認めるが伝説になるようなインパクトは感じず面白みに欠ける印象で残念ながらこの作品の良さは感じなかった。
2021-155

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隣組

3.0あらすじ名前覚えるのとIMAX推奨

2021年10月15日
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出だしのティモシーシャラメ君のあのしゃらめき、音楽、色調、構図、、とにかく出だし100点のえもさ、、良い!好き!説明パートみたいな前半はほんとに画と音楽のセンス半端なくて、掴みの良さハリウッド~って感じ。
風になびいたり、たわみまで計算されたような衣装とか細部まで綺麗で圧倒的な制作費のスケールを感じた。やっべぇぞ。
IMAXで観たけど、4DXとかで観るのもよさげ~。
ただ途中いろんな情報多くて、音楽で無理矢理盛り上げてるけどこれどゆことだっけ?みたいになっちゃう所もあったので、あらすじとゆうか敵と味方とかの名前だけ整理してから観た方が慣れるの早いかなと思います。(歳のせいか、名前まじであれ何だっけってなる)
ゼンデイヤいつ出る?いつ出る?と思って見てたけど、出た頃にはエンドロール!そこで終わりかい度100%。
ストーリーでいうと前編というかほんと序章って所で終わりますが、この状況下で2作れるのかやや心配...

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もや子

4.0かつては映像化不可能なんて言われてたけど…

2021年10月15日
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技術の進化はすごい。壮大な砂の世界と宇宙バトルを違和感なく迫力ある映像で見れる。世界観がデカすぎて細部まで理解できていない、たぶん。予知能力やらサイキックな話までからんでくるし。平たく言えば侵略戦争、って事でよいのかしらん。リンチ作の時はダラダラ感がなきにしもあらずだったけど今シリーズ、続いてほしい。話は続く、的に終わったけどエンドロールではばっさり終わった感があって不安…。

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peanuts

2.0スターウォーズの

2021年10月15日
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オマージュ以上の何ものでもなく冗長で退屈な作品。
30分は摘めたと思う。

「○○家」vs「○○家」という概念は
スターウォーズで使い古された設定で
正直、もう飽きた。

ホドロフスキーのバキバキなDUNEを観てみたいので
誰か予算をあげてください。

それにしてもハンスジマーの音楽が素晴らし過ぎました。
立体音響すさまじいです。
サウンドトラックを聴きに行くだけの価値はアリマス!!

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NobuNaga

5.0第一部

2021年10月15日
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鑑賞方法:映画館

皇帝から、ハルコンネン家に代わり、統治を命じられたデューン砂の惑星に、やってきたアトレイデス家は皇帝とハルコンネン家の裏切りに遭う。
アトレイデス家の当主(オスカー・アイザック)は殺されるが、妻(レベッカ・ファーガソン)と息子のポール(ティモシー・シャラメ)は逃げだす。
圧倒的な映像美に加え、凛々しい青年に育ったティモシー・シャラメで観せる。
次はゼンデイヤとのラブロマンスを期待するが、かなり先になるのかなぁ。

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いやよセブン

5.0すぐに先が知りたくて本屋さんに行きました。

2021年10月15日
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想像以上の素晴らしい作品。水を飲まずに砂漠にいる気持ちで鑑賞しました。先が知りたくてすぐに本屋さんに行きました。⭐️

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sally

5.0目を見張る大傑作

2021年10月15日
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字幕版を鑑賞。1960 年代にフランク・ハーバートが著した「デューン/砂の惑星」は、6部作という大作ながら未完に終わった SF 小説である。壮大な世界観と数々の未知の乗り物や住居、特殊な生き物などが登場することから、映像化不可能と言われていたが、「エレファント・マン」などで知られるデビッド・リンチ監督が 1984 年に映画化している。だが、この壮大な話を1本の映画に詰め込んでしまったために、ほとんどあらすじを映像化しただけのようになってしまい、監督自身が自作のリストに入れないでくれと言ったと伝わるほど気に入らなかったようで、興行的にも成功とは言い難かった。

本作は全2部構成で想定されているとの話で、前編に当たっているらしい。独特な世界観の説明だけでも大変なのに、多数の登場人物をキャラ立ちさせなければならない訳であるが、見事にやり遂げたと言うべきであろう。砂虫という凶悪な生き物の造形や動きの迫力も凄まじく、羽を羽ばたかせて飛行するヘリ型の乗り物もリアリティが高かった。惜しむらくは、羽ばたき式の乗り物では、機体の上下動が避けられないはずなのだが、機体は微動だにしておらず、あたかもモスラの飛行のような不自然さが感じられたことである。

宇宙には皇帝がいて、人が住める惑星に領主を置いて統治させるという設定はスターウォーズのようであるが、むしろスターウォーズの方が影響を受けたというべきである。フォースは出て来ないが、言葉で他人を自由に操れる特殊能力というのが出て来る。その見せ方も非常に秀逸である。砂漠で貴重なのは水分であって、水分が金より重要な物質として表現されているのは、今で言う環境危機という概念を先取りしていたためである。ただ、争って奪い合っているのが香料というのがちょっとリアリティを欠いていた。原油のようなエネルギー源となる物質の方が説得力が高かったはずである。

惑星の統治権を持つ主人公の一家は、巨大な砂虫サンドワームが支配する荒涼とした砂の惑星アラキス(通称デューン)に移住して、宇宙を支配する力を持つメランジという香料の採掘を命じられ、そこに皇帝が派遣した大部隊が攻撃して来るのだが、その理由があまり丁寧には説明されていないのがやや物足りなかった。一方、主人公だけの持つ特殊能力が今後物語のキーとなっていくので、その描写は丁寧に行われている。また、個人ごとに水の循環を行える特殊スーツは、デザインも傑作であったと思う。

映像作りには非常に力が篭っていて、「映像化不可能」というハードルの高さに真正面から挑んでいるような清々しさを感じた。役者も熱演しており、キャラ立ても成功していた。何と言っても物凄かったのは、ハンス・ジマーの音楽である。「007 ノータイム・トゥ・ダイ」を見たばかりで、過去作からの有名フレーズを駆使した曲作りの巧さに惚れ惚れしたところであったが、今作では完全にオリジナルの曲を惜しげもなくたくさん書いてくれていて、その質と量に圧倒された。いずれも全く聴いたことのない音楽で、ガムラン音楽とブルガリア民謡を合体させたような独特の雰囲気が未知の惑星の雰囲気を感じさせるのに貢献していた。「ブレードランナー 2049」ではやや首を傾げたくなったこの監督だったが、本作ではひたすら見事な演出であった。後編が今から楽しみである。
(映像5+脚本5+役者5+音楽5+演出5)×4= 100 点。

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アラ古希