DUNE デューン 砂の惑星のレビュー・感想・評価
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長く生きるもんだね。
変なタイトルになってしまいました。1984年版からいく星霜。生きてて良かった‥またDUNE砂の惑星が観られて。砂の惑星は元々夫が原作を買って読んでました。ので、私も読み、1984年版も観ました。影像がとても良い。迫力もある、ディズニーリゾートのアトラクションに乗ってるような臨場感。音楽はハンスジンマー、凄いなぁ。前作より過酷なフレメンの世界がよく描かれていました。シャラメのポウルは、なよっとしてるかと思いきや、神に等しい自己の存在に抗う内面もまぁまぁよく演じていたと思います。但し、原作を知らず、ネットで予習したくらいでは解りづらい砂の惑星の世界。上映時間も長いので途中で飽きる?若しくは??の観客も多いのでは?個人的には星5でも良かったです。
戦闘シーンの迫力とTシャラメ君と
最寄りにIMAX劇場がないため普通の字幕版で見たが、過酷な自然や戦闘シーンの迫力は十分に伝わってきた。とにかくお金がかかってる。無数の戦士達が走り寄り、合いまみえて斬り合うシーンは、黒澤映画「乱」を思わせた。画面全体の色彩・構成がアーチスティック。ただ、音楽が少し打楽器系の音に頼りすぎて、私には単調だった。
キャストで特筆すべきはティモシー・シャラメの皇子感。繊細でノーブルで憂いがあって、殺陣もあって出ずっぱりで、いかついお兄様達ばかりの地味な大画面に(失礼w)華を添えていて、BBA的にはとても嬉しかった!シャラメファンは必見というか、チェック済だと思うけど。
静かな序章
SF作品の金字塔・詩的表現の素晴らしさ
叙事詩的で神秘的な作品。映像にもヴィルヌーヴ風味が多分にあり力作だった様に感じました。長い原作の中どこを切り取るか楽しみだっただけに期待を裏切らない内容と砂漠の臨場感がありありの作品で楽しめました。
印象的な台詞は、一番初めの夢は深淵からのメッセージだ。とあるように精神の時空に架け橋をもたらすとの表現は世界観と相まって目が離せません。
印象的な場面は、やはりシャイフルード🟰サンドワームです。あの迫力は怪獣映画とはまた一線を画した現実感があります。砂が今回は主役ですが、その表現は素晴らしい。表情豊かな世界にどっぷり浸かれる至福の時間です。
印象的な表現は、過去と未来とを繋ぎ未来へ導くという冒頭にある通りの時間の超越した記憶の表現が素晴らしかったです。
原作フランク・ハーバードの言う通り『自分の周囲では過去と未来と現在が見分けのつかない程入り混じっている。』同時に感じる時空を超えたヴィジョンに振り回されて受け入れる過程が繊細に描写され楽しい。
いかんせんゆっくり進むところと早過ぎる展開の緩急が半端ないので理解不明のままに置いてけぼりにされる人は多いかも知れません。なんか凄い映画見たわで終わる一面も否めないと感じました。しかし砂漠の空気を肌で感じられる異世界感たっぷりの楽しさで、part2あるなら期待大です。
ビルヌーブ作品の美しさが際立ちます。
良質なSFは新たな神話となる
IMAXにて鑑賞。
ドゥニ・ビルヌーブ監督作は前作メッセージ及びブレードランナー2049の2作品しか鑑賞していないが、どちらも素晴らしい映像体験で印象深い監督の一人。
今作DUNEに関しては、スターウォーズを調べていくうちに知ったが、関連作に初めて触れたのは2013年公開のホドロフスキーのDUNEだった。その後リンチ版のDUNE砂の惑星を鑑賞したが、キャラクターのデザインやグロテスクな表現には驚かされる部分はあったものの、作品としては長編の原作を2時間に収めるため後半はほぼダイジェストとなってしまっており、全体としは駄作という印象に終わってしまっていた。
ホドロフスキーのDUNEでは未完の大作となってしまった経緯や当時のスタッフ、とりわけ後のエイリアンのデザイナーとして活躍するHRギーガーやバンド・デシネ界の巨匠メビウス。また、不運の天才脚本家ダン・オバノンなどのインタビューが収録されており映画資料として非常に価値のある作品になっている。本作の鑑賞前後に合わせて楽しんで欲しい。DUNEの企画が消えてメビウスとホドロフスキーがDUNEのアイデアを違う形で表現したバンド・デシネアンカルはバンド・デシネ史上最高傑作と呼び声高い。
さて、本作はそんな映像化に恵まれなかった不遇の名作SF「DUNE 砂の惑星」の2021年版の実写映画である。制作はこの夏「ゴジラvsコング」で世界中を熱狂させたレジェンダリーピクチャーズである。2005年に設立されたこの会社は映画業界では珍しくベンチャー気質が強く、自社のフランチャイズには惜しみない金を注ぐことが有名で、今作の制作費にも1.7億ドルもの巨額の投資を行っている。
その甲斐あって、映像は本当に素晴らしく、ヴィルヌーブ監督作の中でも最も美しいと言っても過言ではない。この監督の特徴は引き絵で広大な自然を撮り、手前に登場人物や重要なオブジェクトを配置することで物語の説明や世界観をワンショットで提示する、今作でもその手法は随所に見られた。特に今作では宇宙船がその役割を担うことが多く、DUNEの世界観を表現する上で欠かせないものとなっている。
宇宙船のデザインについてもかなりのこだわりを感じ、特に作品内で度々登場する、トンボのような航空機や巨大な筒状の宇宙船(母船)のようなものなどとにかく今までのSF作品とは一線を画すようなデザインが積極的に採用されスターウォーズを始めとする既存のSF作品との差別化が図られている。それだけではなく、撮り方にもこだわりがあり、前述の引き絵での撮影だけでなく、霧深いシチュエーションであえて全体像を見にくくし、宇宙船に付いているライトだけを光らせ、シルエットだけぼんやりとわからせるようにするなど、観ている側の想像力を働かせるような演出も多用されている。
ストーリーについては、原作に忠実で、原作自体の初版が1965年であるため、流石に古く感じる部分もあるが、主役のティモシー・シャラメ初め役者陣の演技力の高さが物語の品格をしっかり高めている。特に注目したいのはハルコネン男爵で、物語上最重要の人物であるが、リンチ版と比較して非常に上品でクールなキャラクターに仕上がっている。リンチ版のハルコネンは完全にイっちゃってる人でとても80年間に渡りあの惑星アラキスを統治していたとは思えなかったが、今作のハルコネンは落ち着きつつもうちに秘める狂気をうまく表現していた。象徴的なのは終盤に真っ黒な風呂に入っていたシーンでラバンから朗報を受け取ったとき。リンチ版ではおそらく派手に風呂から飛び出し、喜びを表現するところだろうが、今作では水面を泡立たせつつゆっくり顔を出し、冷静に喜びつつも腹の底では安心しきっていないような深みのある表現となっていた。
総評としては非常に良くできた佳作となっている。早くパート2が見たい!DUNEが真の意味で新たな神話となるところを見届けたいと思う。
懐古的SFが好きかどうかが分岐点‼️❓
古典小説の映画化、という難問
まだ自分の中で評価の答えが見つからない。いまや時代を代表するスター監督となったヴィルヌーヴ(さながらリドリー・スコットの後継者といったところか)、ここ数年続いたSF映画路線の集大成として挑んだのが本作だろう。何気なく観てしまった『灼熱の魂』で目眩がするほどの衝撃を受け、以来ずっと作品を追ってきた身としてはもちろん待ちに待った最新作の公開である。
ただ今、本作を見終わった感想を言えば、「期待を超えてこなかった」というのが正直なところかもしれない。いや、確かに自分の中で凄まじく高い期待のハードルを設定していたことは否めないし、映像から漂う「映画としての格調高さ」は間違いなく第一級のそれだ。SF・ファンタジー映画においては「その世界の存在を観客が信じられるか」が極めて重要だが、我々の生きる現代の未来の世界というにはいささかファンタジー要素が強めなDUNEの世界に重厚な存在感を与えている。この辺りはもはや匠の技だ。ただ、やはりというかどうしてもというか、映像だけなのである。
原作が書かれてからは既に60年近くが経ち、DUNEの影響を受け創作され、さらにそれらに影響されて創作され、さらに…と何世代も経た作品群を我々は知っている。故にストーリーそのものは(リンチ版のダイジェスト映像?で既に知っている話だというのも大きいだろうが)かなり古臭く感じてしまった。そしていくら前後編にしたとはいえ、皇帝親衛隊の参戦などやはり描写不足で展開が性急に感じた部分も多い。
俳優の人種バランスや男女が入れ替わったキャラクターなどを見れば製作陣の腐心はそこかしこに感じるが、雑に纏めてしまえばこの話は最初から地位も才能も持って産まれた白人美青年の貴種流離譚で、同時に救世主の誕生譚という一神教的な世界観。そしてこの後の第2部で描かれる展開は言ってしまえば典型的な“白人酋長もの”の話だ。この2020年代に作られる映画としては、あまりにもカビ臭い話ではないだろうか。
無論そんなことに気付かないヴィルヌーヴではないだろうから、第2部でも展開をそのままに映像化するとは思えない。第1部を見る限りは、実はポールではなく妹アリアこそが真の“クウィサッツ・ハデラック”である、というような布石を感じたのだが、それはいささか単純過ぎる予想だろうか?
結局、こう書いてみると私の本作へのわだかまりはいずれも原作に起因するものなのだろう。もう一度IMAX版で観れば自分の中の評価も変わるかもしれない…いやあるいは、あのリンチ版でのグロテスクな宇宙ギルドのミュータントが出てこなかったことが最大の不満、かも…(笑)
リンチ盤を鑑賞済みだと物語の遅さにビビる
ややわかりにくいが、今週は間違いなく本命筋(説明不足に補足入れてます)。
今年141本目(合計205本目)。
この作品は原作があるのかどうかは調べてみてもわかりませんでした(以前に「水の惑星」とかあったの??)。
多くの方が描かれているように、SFもの+ファンタジーものを足して2で割ったような感じになると思うのですが、独特の語が多数登場しなかなかわかりづらいです。幸いにも今週はおそらく本命と思われる本作品は、ここでの「特集」もあり、さらに多くの方のコメントもあるので、それがヒントになるんじゃないか…と思います(一番てっどりばやいのは、パンフを買うこと?)。
すくなくとも地球や太陽系が舞台ではなく、「どこか離れたどこかの宇宙の世界」が舞台のようです(まぁ、そこで英語が通じるのがどうかとかあるけど、それ言い始めると終わらないので…)。この関係か、とにかく世界観が独特で(一般的なSFもので一般的に要求される太陽系や宇宙の知識はまったく役に立たず、とにかく造語固有名詞との戦いになる)、極端に低評価にはならないと思いますが…。
いつも気にする英文法ミスも、ややあるかな…(動詞 learn の過去分詞の用法ミス)があると思えたものの、他の「もっと無茶苦茶で何を言いたいかわからない」ものと比べると数はかなり少ないです。かつ、準1レベルでかなり聞き取れるほうなので(特殊な造語固有名詞の論点は除く)、英検などこのご時世でなかなか受けられない中で英語力アップに「も」お勧めだと思います(映画館はそういう場所じゃないけど…)。
採点ですが、下記がやや気になりました(ある程度天文の知識がないと混乱する)。
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(減点なし/または0.1) 「この惑星の月は磁場が…」という趣旨の発言が出るところがあります。一方で、月といえは私たちが住む、この地球の衛星です。惑星の周りを回る天体を衛星といい、「月」はその一つ(地球の衛星)です。
一方で、太陽系外の(架空の)恒星がつくる太陽系(ここでは、広い意味)でも、その惑星が衛星を持つことも、当然あります(この映画もそうだし、実際そういう天体は存在します)。このときの「月」というのは、広い意味で「惑星の周りをまわるもの」という意味で「衛星」と同義です。
この説明が少ないので「突然地球の話をしてるの??」となると混乱が生じてしまうかな…と思いました。
※ なお、太陽系内においても、たとえば、火星の衛星(フォボス・ダイモス)に対して、「フォボスは火星の月だ」という言い方は、一応できます(「月」という意味を広く取った場合の話/小学や中学の期末試験等ではおとなしく「衛星」と書いたほうが良いです)。
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スターウォーズに迫る大宇宙叙事詩
人類の遥か未来のお話。砂の惑星『DUNE』における、香料の利権に絡む民族同志の争いと陰謀が、壮大な宇宙戦争となって迫ってくる。あの『スターウォーズ』を次ぐとも思われる大宇宙叙事詩としての、パート1作品であり、次作を見込んでのto be continuedで、エンドロール。本作の収益次第だろうが、パート2も期待したい。
但し、全編に渡り悲壮感に満ちており、『スターウォーズ』のような軽快さや爽快さは、感じることは、できなかった。
再販された文庫本も上・中・下の三冊に分かれる大作。そのため本編では、前半に敵対する民族や家系の相関関係を主要人物を交えながら展開していくのだが、何せカタカナのオンパレード。内容が分かってないと、なかなか複雑で、最初は入り込めなかったのが正直なところ。
鑑賞後に改めて見直すと、ハルコンネン家とアトレイデ家の昔からの因縁を元にしながら、そこに全てを牛耳る『皇帝』による陰謀が加わる。そして、この抗争の一番のとばっちりを受けたのは、砂漠民族のフレーメンといった、相関図のようだ。
戦闘シーンや砂の惑星の背景、トンボ型飛行体の飛ぶ様は、本当に迫力あり、砂を客席まで撒き散らしてくるような感覚で、最高峰のCG映像を駆使している。本作のスケールを体感するならIMAXがお勧めのようだが、我が家の近くにはないので、重低音シアターで鑑賞。それでも、かなり重厚感ある音の響きが、壮大なスケールやリアルな映像が相まって、観る者を魅了する。
また、出演者もなかなか豪華だ。スターウォーズのオスカー・アイザック、アベンジャーズのジョシュ・ブローニング、アクアマンのジェイソン・モモアをはじめ、デビッド・ダストマルチャンやディブ・バウティスタ。女性陣の代表はレベッカ・ファーガソン。そして主役のポール役のティモシー・シャラメは若手有望株。両性的な美しい顔立ちに、哀愁を湛えた表情の中の芯の強さが、主人公ポールには、ピッタリの抜擢であった。ドゥニ・ビルヌーブ監督の英知と映像技術が隅々まで張り巡らされた、SF超大作と言える。
文句の付けようがありません
すべてが最高❗️
すべてが魅力的❗️
俳優も、世界観も、ハンス・ジマーも…
すべてがそれだけでもう一回見る価値があります❗️
最上級に讃えたくても、自分の持ってる語彙が少ないので、何を言ってもすべてがありきたりで悔しさが募ります。
ティモシー・シャラメの伏し目がちな表情と決然と何かを伝える時のギャップ萌え。
父と母、それぞれが抱く使命感とそれを貫こうとする意志の強さ。レベッカ姉さんのミッションインポッシブルの時のような身のこなし。
父とその治める領地を支えるスタッフや兵士たちの忠誠心。
嫌悪感を覚える対象としてこれ以上はないハルコンネン家の親玉。サノスの◯◯タマ顎が可愛く見えちゃうほどです。
ブラックホールのような哲学性まで持っているかのような砂虫。
そして砂漠の民フレーメン。
続編では、母の授かった子がどんな影響をポールに及ぼすのかも含めて、楽しみでなりません。
絶対映画館で見た方がいい
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