「剣の舞、こける。」剣の舞 我が心の旋律 きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
剣の舞、こける。
アララト山を見られたのが大きな収穫♪
右に大アララト、左に小アララト。ノアの方舟が漂着したという伝説の山ですね。
画像検索すると、あの修道院もちゃんと手前に写っていました。
アラム・ハチャトリアンがふるさとの山を仰いで、自分の血をふつふつと確かめる大切なシーンでした。
でも、
いい俳優を使っているのに、テーマがどっち付かずで残念。
音楽、
民族、
恋愛、
そして政治と戦争。
・・そのいずれも中途半端で散漫。
ハチャメチャトリアン。
ソ連上層部の意向というよりも、やっかみの“私憤”でハチャトリアンに嫌がらせをしていた小物政治局員プシュコフを悪玉に仕立てて、その結果ロシア政府にもハチャトリアンにも、双方に花を持たせた映画。
ニュース映像で終わりなんですかね?
つまり
“大成した郷土の名士ハチャトリアン”の伝記映画だったのでした。
せめては最後に、彼がアララト山に還るカットを作って、サーシャや友人・家族のことを遠く振り返る、思わせ振りなシーンで〆てもらいたかったなぁ。
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監督さんは音楽映画やバレエ映画とか、観たことがないのかもしれません。
アルメニアのフォークダンス「トイネルジ」は踊れる、きりん。
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