劇場公開日 2021年4月2日

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「土台が秀逸」劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班 aMacleanさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0土台が秀逸

2021年4月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

元々韓国ドラマとのことですが、そちらは見てません。日本のテレビドラマを配信で、スペシャル版を放送で急遽みた上で鑑賞です。

過去と繋がるトランシーバーで、現在の三枝警部補と、過去の大山警部補が、協力して未解決事件を解決する。この、ちよっとトンデモな設定が韓国ドラマっぽいですが、それが全体に効いているようで、些細な辻褄はどうでも良くなってくるので不思議。タイムマシンや超能力などのSFではなく、刑事ドラマ、人間ドラマ中心で描いて行くところが、本シリーズの肝です。重厚な感じも醸し出しますが、それほど重くないので気軽に観れます。

映画らしく、アクションや巨悪との抗争を盛り込んでいますが、ドラマでの、ひとつの殺人事件の解決というスケールでもはまるし、この背景設定は長く使えそうですね。ターミネーターみたいに実際に過去に飛ぶわけでもないので、タイムパラドックスなどの面を期待する向きには、肩透かしかもしれないですね。逆に、声と心情だけで繋がっていく事で、ドラマとしての厚みが感じられます。ストーリー的にも難しくないので、パズルをはめていく感じが好きなら、楽しめると思います。

ちょっとネタバレになりますが……。まあ、ツッコミどころはいろいろあるのですが、最後の方、未解決捜査班のメンバーのうち、坂口健太郎だけがボロボロなのは、なんか笑えたかな。

AMaclean