「無能警察24時」劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班 Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
無能警察24時
今週はこれくらいしか新作がなく観賞
ドラマは未見でしたし時間がなかったので
粗筋とかだけ簡単に予習
要は過去と現在でとある警察官同士が交信できる
事でそれぞれの時代の事件の情報を交換
し合うことで歴史が変わっていき
場合によっては死んでしまうはずだった人が
死なない世界線に変わるといった部分が
面白味の作品で基本は刑事もののようです
で感想としては
その交信できる設定がそんなに活きてる感じがなく
話自体は今時かなりステレオタイプな
権力者の傲慢と驕り
サルでもわかる伏線など
画面に集中して観る映画として作っているとは
思えないドラマ然としたものでした
また「テレビの延長線上の志の低いやつ」です
とある内閣事務次官が過去にテロ事件で
使われ「もう存在しないと思われていた」
毒ガスで自動車事故を装って殺され
事件を追っていくとそのテロ事件に関わっていた
警察と政治家の権力者が狙われていることがわかりました
どう見てもそのテロ事件はオウムのサリン事件
なのですが作中では「ヘロン」と名前を変え
そんな毒ガスが車中に充満した状態で殺された
のに知らされずに捜査したのかと突っ込みたく
なりますがもうこの映画はそんなとこばっかり
主人公の三枝は10年前に同様に殺された政治家
がいる事を過去の大山に教え未然に阻止させますが
過去でもヘロンの使用があったことや犯人を
本店に連れていかれ秘密裏に消されてしまい
上層部の陰謀を感じる内容になっています
どうもその上層部の権力者は出世のために
テロ事件で使われた毒ガスを隠ぺいしたという
事になってるんですがなにせオウムの地下鉄サリン
事件をリアルで知っている身としてはそれを隠ぺいする
事がなんで出世につながるのかが臭いものにふた
だけってのも浅っと思ってしまいます
でそのテロで家族を巻き込まれ現在それなりに
出世して偉くなっている警察官が
その時隠ぺいされた毒ガスを持ち出して
その権力者に復讐するという事だったんですが
ヘロンは回収されて警察の下で保管され
テロリストの手にわたっていないんだから
何が不満なのかサッパリわかりません
むしろ自分のほうがテロリストっぽい奴に
毒ガス渡して実行犯させてるんですから
てめーのほうがよっぽど悪というわけです
またそこを暴きかけた主人公の三枝はその後
ハメられて実行犯に仕立て上げられ追われる身に
なるのですが次のターゲットがパーティーを
開く会場に普通に警備で入っていたりします
は???って感じです
異常はないか、ありませんとか言ってますが
いやまずお前が異常じゃんという
終盤は過去の大山巡査長もあんまり
関わる要素がなく無線機設定もあんまり
活きてない気がしますが
そもそも大山も北村一輝がやってる割には
カルいキャラ付けで純粋で熱血漢という
性格があんまりあっている感じがしません
でした(まあドラマからついてる設定に
文句言っても仕方がないのかもしれませんが)
三枝の坂口健太郎のほうが冷静で知略な感じ
なのですが逆でも良かったんじゃないかって
気がしました
全体的にドラマのノリを越えらえれてない感じ
あの最近ってなんかアクションシーンを多めに
やってるとお金かけたから劇場版みたいな
風潮ある気がするんですが
あぶ刑事とかと比べると全然TVレベルで
エモくはなりません
一回見たらいいやって感じでした