耳をすませばのレビュー・感想・評価
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願いと約束
原作未読、ジブリの同作は遥か昔に観てはいるけれど、ボヤ~っとしてか覚えていない状況で観賞。
中3の頃本が好きで出会ったチェリストを目指す男の子と、物語を書くことを夢みる少女の話。
出会ってからの半年と、それぞれの道を模索しはじめて10年後の話しを織りまぜながら、上手く行かない夢と仕事と遠距離のプラトニックな恋愛に悩む雫を軸にみせていく展開で、元々ネガティブ思考な感じがする主人公ではあるけれど、確かにこれは厳しいですね…。
清野菜名はもうちょい上手いと思っていたんだけど…合わなかったのかこんなものなのか…ただ、1998年の25歳の登場人物と、どこか似ている雰囲気を持った中学生時代の配役はおみごと。
雫の脳内再生の幼少期の聖司は松坂桃李というより松坂大輔だったけどw
ドマジメで爽やかで優しくて温かくてという不器用な主人公ではあるけれど、解る部分も結構あるしとてもおもしろかった。
脚本
本がダメなんだと思います。
妙に説明的すぎるセリフ。
二人で対面して喋る時、いちいち相手の名前を呼んでから喋るとか、リアリティないなあと。
まも悪い。
10年後を詰め込んだからセリフとセリフの間がない。
シーンがポンポン変わるのでテンポは早いのだが、逆に安っぽく、軽くなっている。
あと、全体的に演技がわざとらしく見えました。
なんか色々残念でした。
全編たどたどしい演技、これは狙いか!? ラストはきれいに着地が決まる!これでいいのだ!
全編にかけて、たどたどしい演技が続くが、これは狙いか、ただ単にたどたどしいだけなのか?
日本のイタリア地方での撮影は、雫との距離をまったく感じさせず、ファンタジーの世界を貫く。
しかし、これでいいのだ。しょせんファンタジーはファンタジー、現実味などないのだ。
原作の漫画は読んだことはないが、まるで漫画の世界を貫いた点が素晴らしい。この映画にリアルさは不要だ。
最後にキスしちゃダメだ…と思ったが、抱き合って終わった。
パーフェクトなラスト!こうじゃないといけない!
絵に描いたようなセットの世界で、完璧に精神世界を描ききった。
胸に手を当てると、そこに心がある。その自分の心に素直に生きればいいのだ。
この映画は、そのメッセージを伝えきったと思う。
#170
原作とジブリファンにはたまらない
はず。
ジブリの映画見てから行こうと思ったら配信無し。楽天のレンタル配信にも無いので、まぁ、いっかとそのまま鑑賞です。
中学生パートは単純に可愛らしいね。
出てくる車や物とかも懐かしい。
特に中学生の雫役、安原瑠那さんはなかなかの魅力。可愛らしく応援したくなる。
現在15歳とのことなので撮影はもっと前だったのかと。公開が2年伸びたらしいので。
内容については、予告通り、ジブリ版の中学生の話、10年後の話が半々くらい?観られます。ジブリ版ファンからしたら、大好きな作品のその後をたっぷり観られるのだがらたまらないはず。
私はジブリ版も見ていませんが、ファンタジー要素というか、小中学生の夢を壊さない、安心した作品です。
大人パートも、それほど難しくなく単純で、子供から見た大人像という感じ。
ジブリ作品を実写化して、大人の人間関係ドロドロとはならないですよね。
そういう意味でも、ジブリの実写化としてとても優秀かと。
ただ、ジブリ版を知らない大人が見ると、ちょっと子供っぽいかな、、ストーリーが。
とても綺麗で夢のあるストーリーですが。ちょっと物足りない。
そして、バロンって猫人形は動かないのに逆にびっくり。ポスターにも中央で写っているのでてっきり主役か重要キャラなのかと思っていました。猫の恩返しとゴチャ混ぜのイメージになっていました。
あと、子供たちが観たい映画だと思うので、大人だけで静かに観たい方はレートショーがオススメです。私は夕方6~8時くらいで見ていましたが、子供が走り回っていました。お父さんお母さんともお話しながらの鑑賞です。普通の映画なら腹も立ちますが、ドラえもんなどのアニメ作品、子供のための映画ということを考えれば、しょうがないかと。
アニメを若干アレンジ⁉︎
アニメ版「耳をすませば」
続編の実写版との事で期待してました。
映画館での予告を見ると
♫カントリーロードではなく
♫翼をくださいが採用されていたが?
映画は10年後の世界からスタートも、
時折中学生時代の回顧も入り
アニメ版の主要イベントは出て来ました。
雫が社会人になり
悩みを抱えて
ある日、イタリアにいるセイジに会いに行くが…。
最後は予想とは違う展開になり
コレはコレでありかな?
ただ、主人公2人が25歳設定で
俳優は33歳は少し無理な気もしますね。
あと、やはり音楽はアニメ版通り
♫カントリーロードが良かったかな?
♫翼をくださいも嫌いではないけど、
聖蹟桜ヶ丘駅ホームの発車メロディも
カントリーロードだし…。
映画全体としては
満足はしました。
ただ、改良したら★4つかな?
続編は作ろうと思えば作れる終わり方でしたね。
アニメの回想シーンの子役それぞれがとっても良い! 昔見たイメージ崩...
アニメの回想シーンの子役それぞれがとっても良い! 昔見たイメージ崩さず、大人になってからのそれぞれの役者に似てる子達で、すんなり物語が頭に入ってくる。
10年後って言う設定も面白いし、見終わった後もすっごい良かった~って心から思った。
とにかく 雫役の子役が良い味だしてる。
時代錯誤ラブストーリーでホロホロリ
もうね。昭和時代の中学生日記みたいな芝居です。バブル時代に溢れていた、海外行くのカッコ良い!でイタリア。今ならジュリアード。
時代錯誤も甚だしく、過去の人気作に乗っかって商売しようと言う安易な姿勢。何もかもがあざとい。
って思うでしょう?
そうなるわね。
普通、そう来るよね。
わざわざ劇場で見んでも。
的な。
コレがですよ。
刺さる〜〜〜!
焦ったい恋愛展開に懐かしさ。
10年前のネタバレの破壊力に、してやられ。
気づいた時にはホロホロですよ。
時差7時間の長距離恋愛が、荒川の土手(正直何処かは不明)を手を繋いで散歩に進化です。
まぁ。色々と白々したりする演出はあるけれど。
良かった。
かなり。
土曜はフル出勤で今週は邦画3本だったけど、全部当たりで2本は刺さった。今日は、刺さる日だったみたいですw
それまで覆っていた雲を振り払うように。
正直中盤まではあまり没入出来ず。
原作自体がかなり古い少女漫画なのでそれが原因?
リアリティを感じないというか…。
アニメならいいけど、実写にすると少し…
みたいな。
しかし、それまで作品を覆っていた暗雲が
雫と聖司の再会により一気に晴渡るような
不思議な感覚。
清野菜名と松坂桃李の2人から
溢れ出る特別な空気感が作品に彩りを与える。
忠実にアニメを再現している部分もあれば
アニメの2人から更に上書きされる
新しいエピソードも☺️
改変部分は実写の方がよいと感じました。
アニメとリンクするよう配慮されており、
アニメの続きを実写で体験する新しい感覚。
これは訴訟とか大丈夫なのか
2022年劇場鑑賞238本目。
ジブリで有名になった同タイトルの漫画の実写化。
原作は未読だったのですが、原作は聖司の夢が画家で、特に海外行くこともなかったそうです。つまり演奏者になるためにイタリアに行くのは完全にジブリの改編なのです。
他にも「やなやつやなやつやなやつ!」というジブリでもあったシーンがそのままありますし、(ここは漫画でもあったのかもしれませんが)設定を流用している以上どこまでが原作通りで、どこからがジブリの盗用(裏で許諾得てるのか分かんないですけどクレジットにはない)なのか分からなかったです。
清野菜名はそのままアニメのアフレコしてもいけそうな透明感のある声で聞き心地は良かったのですが、大きな行動をする割に全然話聞かないじゃんとヤキモキ。いつ終わってもおかしくない終盤、どこで話のオチをつけるのかドキドキでした。
予想を超える10年後ではなかったので評価はこんな感じです
もともとの耳をすませば知らなくても大丈夫でした!
なんとなく子供の頃の夢を実現してるかそれに近いところまで行ってる物語になってないのが現実味があり好感を持てました。大人になった雫がバロンを懐かしく思いつつもそれほど影響を受けないのは大人になって少し現実を直視し出した感じの印象はあるものの物語としては少しさみしい感じがしました。子供時代と現在が目まぐるしく入れ替わるのが意外と鬱陶しくなくうまく感情の対比ができてて分かりやすかったです。
清野菜名さんの演技は特に声がかわいいと感じていて雫役以外のどの役も声を張った台詞が凄くグッと響いてきていつも心地よいです。
真っ直ぐな物語
とても純粋でまっすぐな物語だと感じました。
雫とせいじはそれぞれの夢を追いかけるために中学卒業後からそれぞれ離れ離れになり。
せいじは見事にプロのチェロリストとして活躍し、一方の雫はコンクールでの受賞は取れておらず、さらには仕事でもうまくいかないことがあったりと現実を前に挫けそうになってしまい。
そんな中、親友の二人が結婚をすることを機に家を出ることになり、久しぶりに実家に戻り、二人の思い出の地を巡るって今後のことを考えていくが...
雫がイタリアを訪れてせいじに会いにいき、大事なものを気付いたり、再び音を取り戻したりと、自分の感性や思いを大切にすることの大事さが描かれていました。
映画の雰囲気としては、雫がファンタジーな作品が好きな影響だったり、
ジブリ映画の影響だったりかでファンタジー感も観ていて感じました。
さらには、せいじのおじいちゃんのお店の内装や、イタリアの景色などがとても綺麗で観ていて美しかったです。
二人の活動や雫の編集者としての仕事ぶりから創作意欲を掻き立てられる映画でもありました。よかったです。
カントリーロードから翼をください
最近、サスペンスやミステリーばかりを観ていたせいか、久しぶりに爽やかで、それでいてほんのちょっぴり切ない、ラブ・ストーリーに、心も洗われ、癒しの時間を過ごした。
スタジオ・ジブリの『耳をすませば』のストーリーのその後を、実写化によって描いた本作。中学3年生だったあの日、雫は物語作家になることを誓い、聖司はチェロ奏者としての夢に向かって歩み始めた10年後の2人の姿。あの頃の回顧シーンも、実写化で再現しながら、ストーリーは展開していく。
イタリアに渡り、チェロ奏者として、次第に実力を認められ、コンサートも開けるようになり、成功を収めた聖司。それに対して、小さな出版社に勤めながら、地道に小説の投稿もしていたが、なかなか陽の目を見ない雫。仕事でもミスが多く、上司からもパワハラとも思える叱責を受け、自分を見失いかけていく。そこで、雫は、聖司と会って、自分の気持ちに向き合うために、イタリアに渡るのだが、そこで思わぬ展開に…。
内容としては、それぞれの夢を追いかけながらの、ベタなラブ・ストーリーと言える。ラストも決して観る者を裏切らない、予想通りのハッピー・エンドが用意されている。殺伐とした世の中で、ほんのひと時、少女漫画チックなオアシスを味わうことはできる作品。
但し、これがアニメなら、台詞や展開も文句はないが、実写となると、浮いた台詞や演技、シチュエーションに、ややリアルさに欠けていたように感じた。中学生の雫役の子は、確かに演技は上手で、アニメの雫を模しているのだろうが、実写となると、大げさな演技が舞台演劇のようで、自然ではなかった。一方、聖司の中学時代役の子は、大人役の松阪桃李の雰囲気も良く捉えて、ボツボツとした語り口も、自然でよかった。
そして、大人の雫役の清野菜名と聖司役の松坂桃李は、本作の様な揺れる心を持つ、ピュアなラブ・ストーリーから、激しいアクションやサスペンスまで、本当に幅広く安定感のある演技で、観る人の心を魅了してくれる。また、本作では田中圭や近藤正臣が、清野菜名を引き立てる脇役として、アクセントとなる演技を魅せていた。
テーマ曲が『カントリーロード』から『翼をください』に変わったのは、内容からも頷けるが、やはり、本作は『カントリー・ロード』がしっくりくると感じた。
全体的には、悪人は一人も登場しないし、優しさに包まれた作品であることは、間違いない。癒しを求めている方には、お薦めの作品。
忙しない日常から開放されて、心が浄化される映画
終始温かくて、忙しない日常から開放されて、心が浄化されるような作品。
ジブリでは耳をすませばが1番好きな作品なので、率直に爽やかで素敵な映画が見られて嬉しかった。
ピュアな2人のラストに心を動かされる自分がいて、恥ずかしいと感じながらも素直にまだ感動できた。
それに驚いたし少し嬉しかった。
夢のかたちって変わっていくものだよね、という聖司くんの言葉が最後のシーンにつながったときに、信念を貫く姿がとてもかっこよく映った。
時代設定が古いので、図書カードを書いたり公衆電話を使ったりしたことがない世代に響くかはわからないけれど、でも、耳をすませばのファンとしては原作に寄り添うラストでほっこりしました。
宮崎駿が主題歌に込めた意図が無視された
1995年に公開されたジブリ作品では、オープニングで、「カントリーロード」が採用され、先日亡くなってしまったオリビア・ニュートン・ジョンの歌声が流れました。これは、"Take Me Home"の曲名の様に、疲れた社会人が、住み慣れた故郷に思いを寄せる内容です。曲が終わると、自分の進路に迷い、どこか気弱になっている月島雫が都会の象徴であったコンビニから出て来ます。
しかし、ジブリ作品のend rolで流れた曲は、月島雫が歌う「カントリーロード」です。「ひとりぼっちを恐れずに生きよう」「この道が故郷に続いても、僕は行かない、行けない」とオープニングと真逆の内容です。天沢聖司と知り合う事で、作家になる事を夢見て、ここ東京で頑張ろうとする月島雫の強い心意気を宮崎駿は、表現し、同時に、「今後、挫折しても夢を諦めないでね」と応援しているのです!
今作の主題歌「翼をください」は、残念ながら、10年経って挫折や世の中の不条理を経験した月島雫の応援歌には成り得ない。
ただ、私の個人的な見解を申し上げるのならば、夢を追い続ける事は大切ですが、夢を諦める事も同じ位大切だと思います。諦める事で、見えてくる世界もあり、新たな夢を抱く事ができるからです。
最後のend rollで、スタジオジブリが当該作品の制作に協力していた事が
わかりました。さすがだね!
Michi
耳をすませばのふたりの未来
たしかにジブリ映画の「耳をすませば」のその後のふたりはとても気になる。こうなって欲しいと思うふたりの未来に最後は辿り着けて良かった。
総じて大人になってからのシーンより、中学生時代のシーンのほうが面白かった。感受性豊かで表現豊かな中学生時代の月島雫を演じた安原琉那ちゃんが、アニメのイメージ通りで凄く良かったです。
過去最高
傑作です。
是非見て下さい。
過去のからみから、丁寧にひもとき、かつ、
長過ぎず、感動、号泣、爽やか。
1997年の背景も見事織り込んで、世代の違いも味付けして、見事。
切ない中学校時代が見事花咲いた!
最後は、結婚が決めゼリフなのが、気になったけど、とにかく傑作。
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