「高速バンパイア」モービウス Uさんさんの映画レビュー(感想・評価)
高速バンパイア
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血のみを食料として生きるチスイコウモリ・ナミチスイコウモリの生息地である、コスタリカの熱帯雨林。そこで吸血コウモリに選ばれし男が、結果として順調にバンパイアの道を歩むことになる。
◉速くて強い
しかし、そうしたおどろおどろしさは筋書きにはさほど引き継がれず、快速アクションが披露された。高速移動する瞬間や、風圧? を使った熾烈な打撃が快感でした。それと、見た目以上に威力は強烈だった鉤爪。
◉何者でもない
「生きる」ことから疎外された少年たちが、いつしか悪魔に変わってしまうと言う、モンスター譚らしい展開ではありました。
でも、モービウスが吸血鬼の顔だけではなく、素顔までもコウモリらしい鬱屈した顔だったのは、激しい孤独感を表していたと思います。
ポスターは切れ味抜群のイケメンだったが、嘘だった。人じゃない、鳥じゃない、獣にもなれない。
◉次行こう、次!
モービウスは最愛の親友の命を救おうとして、図らずも殺してしまう訳ですが、そこに哀しみのノクターンは流れなかった。
流れたものは、早くも次回作やシリーズ化を決定づける映像。ちょっと性急じゃないでしょうか。
あの死んだ美人のマルティーヌも、カミーラになって復活するはず。
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