「ジャレッド・レトの無駄遣い」モービウス tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
ジャレッド・レトの無駄遣い
科学の誤用でモンスターが生まれるという設定も、スーパーパワーを手に入れた者たちが正義と悪に分かれて戦うという展開も、アクションやサスペンスの描写も、どれもありきたりで、これといった見どころがない。
ある程度フォーマットが決まっているジャンルだからこそ、オリジナリティーを出すための工夫やアイデアが、もっと必要だったのではないか?
また、せっかくオスカー俳優を起用しているのだから、期せずして怪物となってしまった主人公の悲しみや葛藤を、もっと掘り下げて描いてもよかったのではないか?
それにしても、主人公は、これだけ正義感が強いのだから、最後は自ら命を断つという流れが一番自然であると思うのだが、どういう理由で生き延びて、しかも、これからスパイダーマンと戦うことになるのだろうか?ヒーローがいきなりヴィランになったような、唐突で、納得の行かないラストであった。
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