「善悪つけられぬ、悲しい呪いの顛末とは。」さんかく窓の外側は夜 門倉カド(映画コーディネーター)さんの映画レビュー(感想・評価)
善悪つけられぬ、悲しい呪いの顛末とは。
【賛否両論チェック】
賛:それぞれに十字架を背負った3人の運命の交錯を通して明らかになる、呪いの哀しい正体や結末に、観ていてハラハラさせられると同時に、心が痛くなるよう。
否:グロシーンが非常に多いので、苦手な人は絶対不向き。ストーリーもご都合主義感があり、ツッコみどころも多い印象を受ける。
とにかくグロいシーンがメチャメチャ多いので、まずはその辺りで好みが分かれそうなところです。
霊が見えることで苦しみ、日陰の人生を歩んできた三角と、特殊な生い立ちを背負い、他人とは違う半生を歩んできた冷川。そしてそんな2人の邂逅に、呪いを操る謎の少女・非浦英莉可の哀しい過去も交錯し、事態が思いも寄らない方向へと向っていく様に、観ていてハラハラさせられること必至です。
また、そうした3人の姿を通して描かれていく、決して善悪をつけることが出来ない、“呪い”というものの哀しすぎる顛末にも、思わず考えさせられてしまいます。
ただ、展開は結構ご都合主義でツッコみどころも多く、
「これは・・・こういうことだったのかな?」
と、自分で想像しなければいけない部分も残りますが、哀しくて切ない心霊事件の一部始終を、是非ご覧になってみて下さい。
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