「二回目でおもしろかった」さんかく窓の外側は夜 keytonさんの映画レビュー(感想・評価)
二回目でおもしろかった
ようやく見れて最初に見終わったときは正直よくわからなくて、面白くなかった。でもそれは私の頭が作品の内容についていけてないだけで、もう一回見に行きました。
今回改めてオカルトを映画にする難しさに気づかされました。例えば幽霊が白色で表現されていたことです。逆に、生きている人が黒で表現されているのが新鮮だった。幽霊を黒にして表現するとありきたりな印象になるし、色を加えるとモンスターっぽくなるしどっちに寄せるか難しい存在ですが、今作はあえて白を使って、幽霊の負の感情を映像で表していました。作中に冷川は「幽霊は普段危害を加えない」と語っているので、白を使うことによって悲しさ・孤独を裏付けされていることが強調しているのだと感じました。
また、除霊バディものの映画でもあるが、三角の成長の物語でもありました。見えないものがみえる体質で少年時代に同級生から変な奴だと暴言を吐かれる過去を持っていたので、社会とは一歩引いている状態の中で冷川と出会う。冷川は自分には特別な能力を肯定していて社会のために活かしているが、特殊な環境で育ったため、自己中心的な態度が原因で三角と衝突することになる。しかし、非浦英莉可が作った呪いのルーターみたいな場所で冷川は自身の過去と向き合うことになり三角はどのような行動をとるのか注目してほしい。
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