「アイドルのホラー映画レベルまたは夜中の連ドラレベル」さんかく窓の外側は夜 じきょうさんの映画レビュー(感想・評価)
アイドルのホラー映画レベルまたは夜中の連ドラレベル
もともとは漫画原作のようだけど、予備知識は全くなく、期待もせずに見た。総評としては、視えるとか、除霊できるとか、呪いだとかで、ほぼ「本当にあった〇〇」みたいなものだった。
しかも、そこにBLをつぎ込んだと言うような映画でした。テレビの連ドラでも人気は出るかどうか?ゴールデンは無理でしょう。アイドル物のホラーの域は出てないね。
〇志尊くんが意外にも自然だった。さすがの売れっ子。
〇てちは今どきの子には珍しくカラコンを使ってないので、白目が目立ち、いい表情で役柄に合っていた。やはり、役者はカラコン使っちゃダメ。平手友梨奈は足が細くて長く、現役女子高生の雰囲気がよく出ていた。
〇滝藤さんの刑事「信じない力」というもの。
〇前半は、志尊くん岡田くんのツープラトンによる出会いと除霊なのだが、その様子が斬新。
〇岡田くんの人物的背景が興味深い
〇前半の、死体を切り取って1人分の死体人形を作るとか、宗教施設内での集団惨殺事件とか、北川景子を呪い殺す話(1分で終わる)とかホラー要素たっぷりで期待できる。
✖帰りに本屋で確認すると、原作は除霊の際のエロい感覚(逝った)の様子がBLを匂わせるが、映画では「除霊は疲れる」位になっている。
✖クライマックスの穢れの貯金箱をぶっ壊すことの説明と、壊せた理由がわからない。
✖てちのセリフは全くダメ。表情がいいだけに残念。感情が伝わってこない。
✖新興宗教を絡めたこと。ドン引きです。
✖穢れの貯金箱の説明もビジュアルもチープすぎて笑うだけ。その辺のビルに少々の照明でこれがそうですなんて、プリキュアだってう少しわかりやすく表現するよ。
✖話の筋から行くと、この惨事を仕掛けたのは黒幕は筒井道隆ということになるが、その点の伏線回収が全くされず(つまり捕まっていない)、滝藤さんの奥さんが治って良かったね。で終わっている。話は続くの?と思ったら、てちの腕に謎の呪いが・・・。となるので、解決はされてないことが分かるというオチだけど。監督さーん。呪いの描写はじめ、一連のことがあまりにベタ過ぎない?
✖そして、北川景子を無駄遣いするなと言いたい。
✖役者がいいのに、本がダメなのか、演出がダメなのか。説明不足が甚だしい。
と言うわけで、アイドルのホラー映画レベルという他ないです。(アイドルは平手友梨奈だけですが)