「まだ物語の前半という感じ」さんかく窓の外側は夜 かわさんの映画レビュー(感想・評価)
まだ物語の前半という感じ
コンセプトや雰囲気でそこそこ期待値高めで鑑賞しました。
ホラー要素はあるけど、ホラー苦手な人も普通に観れると思います。
物語は霊が見える三角と、霊が祓える冷川が出会って始まっていきます。
『運命』という言葉や『僕といれば霊が怖くなくなる』という言葉に、除霊業の助手として働くことになる三角。
しかし、冷川と過ごす中で彼の欠落している部分に気づいていきます。
そんな中で起こる不可解な事件、事件に関わっていると思われる謎の非浦英莉可という名前。
[誰がなんのために事件を起こしているのか?]
そんな疑問を頭に浮かべながら映画のストーリーを追っていきました。
映画を観終えた時に、私が思い浮かべた疑問は完全には解決しませんでした。
霊を怖がり自分を否定して逃げていたしまっていた三角が、逃げるのをやめ自分と向き合い始めた。
冷川は無くしていたものを取り戻し、三角との絆をきっかけに欠けていた人間性を埋めていけそうな予感が見え、登場人物たちの成長を感じた終わり方でしたが、事件解決という部分は正直納得のいくものではありませんでした。
事件の真相や、黒幕はどうなったのか?、非浦はその後どうなるのか?などなどたくさん疑問に思う部分があったのですが回答は見えませんでした。
スカッと事件解決!という感じではないので、モヤモヤしました。
原作を知らないので、原作の全部を映画化しているのか?途中までなのか?など詳しくは分かりませんが、ちょっと中途半端かなというのが正直な感想です。
続編があるのかな?
出演者は豪華で、滝藤賢一さんが良い味出してるなぁと思いました。
信じない力凄い!
皆さん安定の演技力でそこは満足!
個人的に呪いの演出が少し安っぽい気もしました。
でも表現するの難しい部分だろうしなぁ。
続編があって今回残した謎が解決するなら是非観たいです。
でも、今作を人に勧めるのはちょっと難しいかなぁ。
好きな題材だ!とか出演者が好き!って人には是非という感じです。