「オカルト映画と思わせておいて、青春映画かも?」さんかく窓の外側は夜 ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)
オカルト映画と思わせておいて、青春映画かも?
霊の姿が見えてしまう三角(ミカド:志尊淳)と、除霊師の冷川(ヒヤカワ:岡田将生)が半沢刑事(滝藤賢一)の依頼で連続バラバラ殺人事件の遺体を探していくと・・・
オカルト映画と思いきや(いや、そうなんですけどね)、登場人物が自分の生き方を模索する話です。
他人と違う自分に悩み、疎外感を抱いている三角と、やはり特殊な育ち方をして人間的な感情が欠けているかに見える冷川。2人のちょっと危ない(と見えなくもない)関係や、クールな映像が見どころかと思います。ただ、鍵を握るヒウラエリカ役の平手友梨奈さんは、雰囲気はピッタリですが、サイコパスに見えて実は葛藤を抱えていたという演技はちょっと難しかったかも。ヤマ場の、穢れをため込む場所(=貯金箱)のシーンは、映像表現がイマイチでした。
カレイドスコープの意味や教祖の存在など、まだ謎が残っているので、今後に期待します。
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