「仮面の下の慟哭」泣く子はいねぇが naomayuさんの映画レビュー(感想・評価)
仮面の下の慟哭
親になる覚悟も、大人に覚悟もなかった主人公たすく(仲野太賀さん)の成長の物語。
なにしろラストシーンが素晴らしい。
全てがこのラストに凝縮されている。
多種多様な”慟哭”の表現を観てきたが、こんな表現もあったかと。
このシーンだけでも観られてよかった。
伝統行事「ナマハゲ」についても知ることができた。
”やらかして”しまったたすくが地元に居場所をなくすのだが、祭りとは本来若者が溜め込んだ鬱積を発露する場でもあったのではないか。
たすくがしてしまったことを肯定はしないが、「ナマハゲ」が文化遺産で観光資源の位置づけになり変質してしまったのかと。
”東京”を体現する古川琴音さんも、透明感を抑えた?吉岡里帆さんもイイです。
でも、やはり仲野太賀さんが素晴らしい。
ラストシーンと仲野太賀さんを観るだけでも満足できる映画でした。
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