「仲野さん、吉岡さん名演!!!!!!」泣く子はいねぇが バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
仲野さん、吉岡さん名演!!!!!!
時には逃げることも必要だけど、逃げまくるとどうなるか。
結局、大事にした「自分」しか手元に残らない。
周囲の人がいて自分がいる。そこから逃げれば居場所もなくなる。
血の繋がり云々ではない。
だが主人公はラストに唯一逃げずに自身の思いを遂げる。
「父」としての自覚、覚悟ができたのでしょう。
劇中初めて「本気」になった姿なんだと思います。
あの叫び声の説得力・・・すげぇ!
物語としてよくできていると思います。
「なまはげ」と「親子」「成長」を非常に巧みに繋げた物語でした。
また、演者が良いです。
映画「生きちゃった」 同様に煮え切らない、成長しきれない、
どうしようもない大人演じさせたら仲野さん、ピカイチっす。
あなた、そーいう人ですか?って思っちゃうくらいに。名演です。
東京時代の同僚女子との一連のわちゃわちゃシーン最高です。
取り繕い方や最後の一声とか・・。絶妙。
あと、吉岡さん。良かった。とにかくよかった!
某携帯cmや、某時効ドラマのコミカルも悪くないけど、
数段こっちのシリアスもんがよいと思います。
仲野さんと二人の芝居がとにかく良かった。
二人が画面に写っている時の空気感の移り変わり、
距離感の離れていく感じがビシビシ伝わってきます。
お二人とも全身で演じてらっしゃいました。
余さん、寛さん、山中さん、柳葉さん・・・よかったなぁ。
前半の間延び間や、「え?そんな理由で逃げちゃう?」とか
あの報道カメラはないわーーーとか、突けば色々ありますが
それはそれ!
秀作でした。
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