劇場公開日 2021年10月22日

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「日本ヤクザの内部抗争」G.I.ジョー 漆黒のスネークアイズ bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0日本ヤクザの内部抗争

2023年7月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

ドウェイン・ジョンソンやチャイニング・テイタム、ブルース・ウイルスといったハリウッドの一級アクションスターが主演を務めてきた『G.I.ジョー』シリーズの第3弾。見逃していたこともあり、Amazon primeで配信されたため、期待して鑑賞。しかしながら…あのアクション・シリーズを受け継ぐには、あまりにも期待外れの内容。

物語は、これまでのG.I.ジョーのキャラクターでもある、スネーク・アイズとストーム・シャドウの誕生秘話が描かれている。少年期に、自分の目の前で父が殺されたトラウマを引きずって成長したスネーク・アイズを主人公として、その相棒には、日本のヤクザのトミー(後のストーム・シャドウ)を据えている。そのトミーが属するヤクザの跡目争いの内部抗争に、スネーク・アイズが巻き込まれる展開となっている。

今回の舞台となるのが日本ということで、姫路城、岸和田常、圓教寺等で、ハリウッド史上最大の日本ロケが敢行されたことでも話題となった。しかしながら、何故、ハリウッドが描く日本は、こうも古臭く、現代の日本にはありえないシーンを描くのだろう。着物を着て、城に住んで、狭く汚らしい路地、そしてあり得ないロケーションの富士山…と、時代錯誤も甚だしい限りで、まだこんな風に外国からは日本は観られていることに、憤りさえ感じる。

今回、アクションも単なるチャンバラ劇。本シリーズに求めるモノは、やはり派手なカーアクションや爆破シーン、そしてハラハラ、ドキドキのスリル。演出に物足りなさを感じたし、ストーム・シャドウも、前作まではマッチョに鍛え上げたイ・ビョンホンが演じていたのに、今回は細面の知らない役者で、イメージダウン。

まあ、敢えて日本人役者として、平岳大や石田えり、安部春香が、主要な役として起用されていたのは、それでも救いだった。

bunmei21