「どこかが何となくヘンな日本で繰り広げられるスネークアイズ誕生譚は正直『モータルコンバット』っぽい!」G.I.ジョー 漆黒のスネークアイズ よねさんの映画レビュー(感想・評価)
どこかが何となくヘンな日本で繰り広げられるスネークアイズ誕生譚は正直『モータルコンバット』っぽい!
ロサンゼルスで日本のヤクザの下働きをしているスネークアイズは港で起こった騒ぎで殺されそうになっていた男を助ける。その男は600年の歴史を持つ忍者組織“嵐影”の次期後継者トミサブロウ、スネークアイズの素質が気に入ったトミサブロウはスネークアイズを日本に連れて行き嵐影への入門を打診する。嵐影に入門するには3つの試練を乗り越えなければならず、それが出来なければ死を意味する。受けて立つことを決めたスネークアイズだったが、彼には別の目的があった。
もはやそもそも2作目であっと驚くちゃぶ台返しで梃入れをやって以降スピンオフなんだかリブートなんだかよく解らないことになっていますが、所詮はハズブロ社の映画なので真面目に観る作品ではありません。今回はほぼ全編日本が舞台なので、まずロケ撮影の日本とセット撮影の日本の微妙なギャップを前菜として楽しむのが一興。そしてメインディッシュはアクションシーン。インドネシアの至宝イコ・ウワイスの活躍が全然物足りないものの、アクション監督を務める谷垣健治さん率いるアクションチームの創意工夫の数々が眼福です。あとさりげなく登場するバイクがそのエンジン音も含めてメチャクチャカッコよく演出されているのでそこも見逃せません。
俳優陣も魅力的で、嵐影の頭領センを演じる石田えりの貫禄がまず見事。スカーレットを演じたサマラ・ウィーヴィングのキュートさにもビックリしました。
正直先行して公開された『モータルコンバット』と雰囲気が似ているので恐らくこの後記憶がゴッチャになると思われます。
あとエンドロールを見ていて気づいたのですが、ゴダイゴの歌詞を手がけていた作詞家の奈良橋陽子さんがキャスティングディレクターを務めていることにも驚きました。