ジェントルメンのレビュー・感想・評価
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深く考えるのはやめた方が良い。そういう映画。自己満足でいいでないの?
典型的な多人数登場のクライム・サスペンス とは言え私、コリン・ファレルとヒュー・グラントぐらいしか知らない。 コリン・ファレルがすげー老けたのには驚いた。それとこういう群像劇みたいのは基本尺の決まった映画では厳しいのだけれども、やっぱり少々厳しかった。字幕の壁もハードル上げている。 ロンドンの本当は金のない貴族階級をまきこんで大麻の麻薬ビジネスを営んでいた主人公 そろそろ引退しようと、ユダヤ人の同業富豪に相談するが、ゴシップ紙の編集長と手下の怪しい探偵 中国マフィア、下町の悪ガキと彼を手なずけているボクシングジムコーチがどんどん絡んできて 最後はロシアン・マフィアも絡んできて利権をめぐり、大混乱。だけども最後は主人公。 ただ、コレだけ、深い筋は考えたり悩んではいけない。 なんで、貴族の娘がロシア関係の悪ガキとロンドンの郊外の団地にこもってたの?ロック歌手がいるとはいえ。 最初の冷凍庫の首は誰の首?なんでたまたまとはいえ、下町のガキどもが麻薬奪取に成功の上、最後は「謝罪」から主人公側につくの?奥さん別にギリギリ犯されてないじゃん?とか無数の謎が中国、ロシア両マフィアの動きも絡み頭を駆け巡る。 だが、所詮英語がネイティブでないとイギリスの階級別訛り含めてわからない英米人向け映画、考えてはいけなかった。 こういう手合いはあらすじだけで流すのが、娯楽映画だろう。 私、無料リーフレット2種と有料パンフ読み込んで臨んだが、結局詳細までストーリーをこなせなかった。 こういうのはテレビドラマで数回に分けて見るもんだけど。映画の尺は2時間超えていて限界の尺 無駄なシーンは少ないので、飽きることはない。皆「だいたい解ったからいいや!」という人多いと思う。 実際は主人公の右腕「レイ」と私立探偵(ゲイらしい)「フレッチャー」のやりとりが狂言回し的に進んでいく。 いちいち「オックスフォード」と固有名詞出てくるところが階級社会のイヤラシさ、英国人の嫌味たっぷり。 まぁ主人公はアメリカ人という設定だけれどもね。 とにかく深く考えてはいけない映画、余計な前提知識も不要、疑問は放っておくのが正解なクライムサスペンス。アクションとまでいえないのがこの映画のミソ「大人の男は頭で戦う。」頭脳戦らしいんだけども、考えて沼にハマってはいけない映画。気楽に見ようよ。
スタイリッシュで、小気味よいテンポで、鮮やかなフィニッシュ
うーんこの感じ、たまんない。初期のガイ・リッチーが戻ってきた。スタイリッシュで、小気味よいテンポで、鮮やかなフィニッシュ。『アラジン』みたいな大作で才能を発揮するのもいいけど、しばらくこの路線でいって欲しいな。 見るからに胡散臭くて金次第で裏切りそうな探偵のフレッチャーが登場。フレッチャーは、組織が世間に知られては困る重要なネタを掴んでいて、ボスの右腕であるレイに2000万ユーロで買い取るように要求する。 フレッチャーが掴んだ事実を話し出すと、過去に起きた出来事がシーンとして差し込まれる。ここからが面白いところで、再現シーンは、フレッチャーが勝手に想像したり、盛った内容も含まれているから、見ているこっちは混乱させられる。さすがガイ・リッチー、単なる狂言回しではない。喋る内容が嘘かほんとかわからないから、伏線回収のカタルシスが最高に高まる。 見どころはいっぱいありすぎて、書き切れないが、ボス役のマシュー・マコノヒーは最高にクールだよね。セリフも仕草もハードボイルドそのもの。マシューやドライ・アイへの決め台詞は、ゾクゾクしすぎて昇天しちゃいそう。昇天するって言えば、編集長へのお仕置きも面白すぎて、こっちもたまんない。 虚実が入り乱れた伏線があちこちに張られていて、テンポも速いから終幕まであっという間。こんな面白い作品が見れて、すごく幸せ。
物語の推進力がアクション
一分たりとも退屈な瞬間がなくて最高。 おっさんたちの説教映画かもしれない、アクションシーンは少ないかもしれない、でもそれがどうした? ストーリーの緩急とフィクション内フィクションかもしれないと観客に思わせる仕掛けで目が話せなくなるストーリーテリングはもう見事。 続編?早く見せて欲しい!ぜひお願い!
難しいの先にあるおもしろさ!
本作がクライムサスペンスであることぐらいの事前情報のみで鑑賞してきました。PG12ということを承知していましたが、冒頭からショッキングなシーンが描かれます。これが、その後の不穏な展開を想像させ、立ち上がりは上々でした。 しかし、そこから始まる怒涛の人物相関紹介で、あっというまに振り落とされそうになりました。麻薬組織のボスをゆする体で語られるわけですが、いかんせん登場人物が多く、映像は顔見せ程度で語り中心に紹介され、しかもそれがすごい勢いで捲し立てられるので、顔と名前が全く覚えられませんでした。 その後も内容が把握できていないのではという不安な状態が続き、「うーん、この作品を選んだのは失敗か」と思っていると、中盤以降で人物やエピソードが徐々に結びつき始めます。その気持ちよさたるや、パズルのピースが一つずつぴたりとハマるような爽快感! そして、概ね真相が見えたかのように思えたところで二重三重のどんでん返し!完成したパズルの絵が騙し絵だったかのような、やられた感が逆に心地よかったです。まあ、後出しジャンケン的な部分や細かいところでつながりの悪い部分はあるかもしれませんが、テンポのよさとコメディタッチな雰囲気でぐいぐい押し切っていく感じで、さほど気になりませんでした。 主演のマシュー・マコノヒーの大物ぶりも堂に入っていましたし、レイ役のチャーリー・ハナムも抜群の安定感でしたし、二人の信頼関係も実に心地よかったです。そんな二人を敵に回すフレッチャー役のヒュー・グラントも、いい味を出しています。また、ストーリーの中心にいるこの3人に勝るとも劣らぬ、妻役のミシェル・ドッカリーとコーチ役のコリン・ファレルが、何気に印象的でした。
「MIRAMAX」
農園と店を全て売却して引退しようとするイギリスの大麻王と、後釜を狙うヤツらの話。 大麻王マイケル・ピアソンの引退話を嗅ぎつけたゴシップ誌編集長に雇われた探偵が、取材を基に書き上げた脚本を、ミッキーサイドに売りつけようとプレゼンする体で進行していく。 プレゼンシーンだったり、脚本に記されたシーンだったりをミックスしてみせていくけれど、序盤は話があっちこっちと跳びまわり、イマイチ中味が入って来ないというか理解し難いというか…役者が出揃った辺りから理解が進み非常に面白くなったけどね。 奇をてらうのが目的だろうけど、ちょいちょい挟まれるフレッチャーのフィクションは、折角のドロドロしたストーリーに水を差す余計な演出に感じるし、安っぽくなっちゃうしいらなくない?時系列弄って勿体つけるのも好みじゃないし。 色々と安っぽい演出が気になってしまったけれど、話自体めちゃくちゃ好みだし、とても面白かった。 余談だけど、今日の一杯目はグレンファークラスにしようっと♪
【スノッブなハードボイルド…かも】
スノッブと言っても、鼻持ちならない感じは少なくて、上品というかスタイリッシュにまとめた感じの、ハードボイルド・エンターテイメントだ。 まあ、最近の21ブリッジの、マネロンのプロの「自分を騙そうとするやつなどいない」ってほど凄みはなくて、どっか抜けてるところがあるからこそ、付け入る隙も探られるってことだと思うけど、そこが、この作品の次々に展開が変わる仕掛けの重要なポイントだとも思う。 あれこれ考えずに身を委ねて楽しむエンターテイメントだと思う。 僕は、こんな感じのは好き。 ただ、記憶のスイッチだけはオンにしておいて。
凝りすぎ?
うーん、ちょっと凝りすぎたかなあ。 展開が遅くて眠くなってしまった。。 今、Netflixで観てるストレンジャー・シングスのクオリティか高すぎて、比較して観てしまったというのも大きいとは思う。 それを差し引いても面白いとは言えないかなあ。
ガイ・リッチー監督のファンなら納得な一作
初期代表作であるロック、ストック~やスナッチのアップデート版といってよいのだろうか、ロンドンを舞台に悪人が入り乱れる群像劇として楽しめた。 演じる役者は大物が多くて素晴らしいのだが、編集長を演じたエディ・マーサンのようにイギリスで活躍するイイ顔の役者が少なかったのはやや残念な気も。 ラストはややご都合主義すぎる感じもあるが、全体像が掴めたところで、また観てみたいなと思わせる。 今作は好評で続編制作も決定したらしいが、劇中でちらっと出てくる「コードネーム U.N.C.L.E.」(こちらはなぜかコケた)のファンとしては、こちらの続編も観たいんだよね。
コリン・ファレルはデ・ニーロに似てきた。
愉しんだ。 ガイ・リッチー原点回帰の捏ね回し快調。 中盤で緩め終盤で締める緩急の心地良さ。 従来からのタラもどきとの評も正面から受ける年季。 儲け役コリン・ファレルはデ・ニーロに似てきた。
予備知識があったほうが良い
これから観る方は、多少の予備知識をもって見たほうが良いです。 話が2重構造で展開が早く、同じ人物の呼び方が2つ出てきたり、登場人物が多いので、私にはストーリーについていくのがしんどかったです。もう少し分かりやすくなってるとよかったかなと。 ただ、斬新でスタイリッシュな映画ではあったので、きっと2回目を観るとさまざまな伏線含め理解が進んでもっと楽しめるんだろうなぁと思いつつ、絶対また観たいとまでは思わない・・・。
ガイ•リッチー氏を天才と確信した。
この人の作品で唯一観た事があるのは、 『シャーロックホームズ』シリーズだけで、よく出来てはいるがまぁ万人受けしそうだなと思ったぐらい。 でこの作品、序盤の時点で脚本の凄さに心の中で唸った。 この違いは何故か?監督のみとほぼ全てに関わっているかの違いの様だ。 あと、私自身マシュー•マコノヒー氏が大好きな点もある。 特に悪人役だと癖になる。ダークタワーのボス役も同じくたまらん。。[紳士な極悪人] 裏社会のダークな話しながら、しっかり笑える箇所もあるので楽しめるはず。
こんなのが観たかったのよ
ストーリー展開少なめ映画に見慣れていた近頃、前半の情報の多さ、速さに少々あっぷあっぷしながら鑑賞。中盤以降テンポは落ち着き、登場人物の整理もできて一安心だが、今度は終盤にかけ二転三転の仕掛けが用意されており、最後まで気が抜けない。 映るものがいちいち絵になってて目が楽しいし、ロンドン版アウトレイジなんて紹介もされていたとおり緊張感もなかなかのもの。 後半の仕掛けには詰め込み過ぎ感がないわけではないが、全体通して満足度高し。 これは再鑑賞だな。
豚の餌になった方がましな事も有る。
大麻販売権を値切られる話 ガイ・リッチー監督が好きだったのは高校~大学生まででしたね。小気味いい群像劇と魅力的なキャラクター、めちゃくちゃ好きでした。 しかし、「あれ?この監督こればっかりじゃね?」って気づき幻滅して、ホームズでおぉ違うのも撮れるんだって思って歓喜し、アラジンで完全に好きじゃなくなった。 群像劇の名手にしてお洒落なキャラのすったもんだと風呂敷たたむのが上手いガイ・リッチーですが、今作は持ち味があんまり生かされてなかったですね。 鈍ったなガイ!アラジンとかキングアーサーなんか撮ってるから腕が鈍るんだよっ! 本作はキャラクターをまとめ切れてないしストーリのたたみ方にスマートさが無い。 もっと危機感とか事が上手くいかない様が見れれば緊張感もあったろうに、主人公サイドがあまり追い詰められてる感じが無い。 ほぼ回想のシーンなので出来事の説明や状況が有る程度わかりやすく、最終的に一本の物語になるけれども、回想が現実に追いついたところで劇的に映画が動く訳でもない。 「なるほどそれで今がこんな状況な訳ね」と感心、感動が普通はあるものだけれど、なぜだろうただ物語の続きとして進むだけだった。中盤は正直退屈でした。 探偵ヒュー・グラントと右腕のチャーリー・ハナムの会話劇やアテレコとかはまあまあ面白かったかれど… ヒップホップシーンは必要だったか?絶妙にダサいし、誰得なんだよ。 マシュー・マコノヒーの大麻王の貫禄があり過ぎて、ライバルが小者にしか見えない。 天才的で冷酷で抜け目の無い男、こんな奴に敵うキャラいないでしょ。 チャーリー・ハナムの有能なキャラは彼のイメージとのギャップがありよかったと思う。 失敗はするけど首尾よく物事を解決する手腕、いい紳士でしたね。 事業を買い取る富豪のマシューも横取り狙いのドライ・アイも編集長のビッグもなんか色々雑だったし敵として脅威感が無かったです。 もっと主人公サイドの知力と暴力に対抗できる組織を用意しないと危機感が感じられない。 ロシアマフィアの使い方も雑の一言だし、もっと各勢力を魅力的に撮れたら印象も違ってたと思う。 騙し合いとか命がけとかあんまり印象に残らなかったな。 個人的にいいと思ったのはコリン・ファレルです。 ボクシングコーチでありながらギャングまがいの弟子たちのため頑張る。 実質一番の暴力を持った組織だけれど、カタギだからあんありダークサイドに落ちない。 4ストライクのハンドサインはオープニングにも出てくるけれどかなり印象深いシーンになりました。 スマホ持って逃げるクソガキどもも憎ったらいくてよかったですね、調子こいてるやからを黙らせるのはスカッとした。 総評しては期待はしてなった作品だけれど、期待を超えるでも期待を下回るでもない微妙な感じの映画でした。 監督にはもうちょい群像劇映画撮ってもらって昔の感を取り戻してほしい。 本作はガイリ・ッチーのリハビリ映画だと思って見れば納得できるかな。 学生には受けるじゃないかな、なんとなくだけれど。 何時の時代も学生に人気の監督であるってことは逆に凄いかも。 ---------------------------------------------------------------------- 劇中セリフより 「スリーストライクまでだ」 借りは利子付けて返す位の度量で事に臨みたいですね。
二転三転する展開
引退しようとしている麻薬王に対して二転三転するストーリー展開。ストーリー展開としては予想しやすいがそのプロセスが非常に笑いを誘うものがあった。また、二人の会話を背景にストーリーが展開していくなか伏線などもあるのだが話自体が非常にわかりやすかった。
トイレでは靴を脱ぐように
「クセモノたち」「騙し合い」「マフィア」。こんなにも私が大好きなワードが並んでいる映画が未だかつてありましたでしょうか。予告はマジで面白そう過ぎるし、ポスターの〈ウイスキーに氷の銃〉もオシャレすぎる。 ここまで洋画に期待したのは初めて。 ただ、「騙し合い」という謳い文句に騙されることを最近経験したのでちょっと構えてしまう。プロレビュアーさんの感想や前情報も把握した上で鑑賞。 してやられました。最高すぎます いやー、これこれこれーっ!!!笑 マジで面白いじゃんこの映画ー!!! ロンドン暗黒街で1代にして麻薬大国を作り上げたマリファナ王のミッキー(マシュー・マコノヒー)。彼が500億円と言われる麻薬ビジネスを売却するという噂が流れ始め、彼らに一流のワルたちが群がり始める。 役者と音楽が非常に上品。 主演のマシュー・マコノヒーやゲス探偵役のヒュー・グラント、麻薬王の右腕役のチャーリー・ハナムなどのキャラが非常に立っており、素晴らしい演技をしている。音楽もこのロンドン暗黒街にすごく合っている。暴言吐いたり暴力振るったりするのに、それまでもが上品に聞こえる。 しかも胃もたれしそうなくらいボリューミー。 抜けが無い緻密な設計により、散りばめられた伏線が中盤から徐々に回収され始め、ラストには2転3転と話が展開され見事に騙される。裏の裏の裏をかく。やっぱり、騙し合いは最高すぎるぜ!!! その緻密な設計を理解するにはやはり難しく、一瞬たりとも気を許すことは出来ない。字幕を追いかけ続け、人物設定を把握しながらも、内容を頭に入れていかなければならない。テンポが速く、聴き逃しそうになるが油断禁物。だが「TENET」のような難しさはなく、しかも笑える部分も直直挟まっているので非常に見やすい。 そのためか、おそらく1回目よりも2回目の方が面白いだろうなと感じた。小ネタも多く含んでいるため、内容に集中した1回目と余裕がある2回目とではまた違った面白さが見いだせれるかも。有名映画をディスったりね笑 ただ、爽快感がイマイチ。 「ユージュアル・サスペクツ」や「アイデンティティ」のような衝撃が無く少々物足りない。もっと騙された!と思えるような演出が欲しかった。呆気ない そして、分かりにくい。 登場人物がどれもこれも同じような顔立ちをしたおっさんなので、見分けが付きにくく分かりにくい。キャラの個性をもっと出して欲しかった。 まぁでも、大満足でした。 初めてガイ・リッチー監督の映画を見たが、すごくハマった。彼の世界観大好きで仕方ないんだが!! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ワンデーフリーパスポート4本目は今作。 2回目の方が面白いだろうと思っていたので、ワンデーフリーパスポートにて鑑賞することに。 いやー、2回目の方がダントツで面白い! 内容を把握しているので頭を使うことがないし、1回目では気づけなかったことに気づけて2時間かなり楽しめる。 1度理解すればそう難しい話ではなく、だけど緻密な設計には変わりないので2回目でも伏線回収も見応えも完璧で本当に面白い。何故基本2人の会話なのにこんなにも面白いのだろうか。本当にすごいぜ この映画は上品さに加えて笑えるところが多いのが見どころのひとつ。ユーモアの効いた殺し方だったり、センスのある復讐だったり、とどれも普通だったら緊迫感のあるシーンなのに笑えてくる。 昨夜アラジンが金曜日ロードショーで放送されていたが、今作とアラジンが同じ監督とはとても思えない。なんでなんだろう。この監督は才能がありすぎる。引き込まれすぎちゃう。 という訳でやっぱり面白いジェントルメンでした。 続編待ってます。もうたまりません...!!!
【”真の悪徳の王は、相手の裏の裏の裏を読んで、王座に君臨する”著名俳優多数出演の、騙し合い映画。ガイ・リッチーの脚本と絶妙な演出にどこまでついて行けるかがカギの、”頭フル回転”で観る映画である。】
ー 冒頭のシーンから、ガイ・リッチーの仕掛けた罠にマンマと嵌る・・。そして、どこまでが事実なのか、想像上の出来事なのかが判然としないまま、物語に引き込まれる・・。ー
◆有名大学を卒業した頭脳明晰なミッキー(マシュー・マコノヒー)は、大麻の大量栽培で巨万の富と美しき妻を娶るが、大麻ビジネスの行く末(合法化)を考え、引退を示唆する。
・それを聞きつけた、様々な”腹が真っ黒”の紳士たちの騙し合う姿と先の読めない展開。
・登場者たちのマシンガントーク、スタイリッシュな映像を交え、観る側に
”この後,どうなるか分かるかい?”
と、ガイ・リッチーが、問いかけてくるような作品。
・マシュー・マコノヒーは別格として、(個人的意見です。)コリン・ファレル、チャーリー・ハナム、エディ・マーサン、ヘンリー・ゴールディングという贅沢過ぎるキャスティング。
ー エディ・マーサンの”あの動画は観たくないなあ・・。ー
・特に印象的だったのは、”狂言回し的”な役柄の怪しい私立探偵を演じた、ヒュー・グラントである。怪しさ満点の私立探偵・・。良い味出してたよなあ・・。
ー 「コードネームU・N・C・L・E」の看板がビルに掲げられているシーンなどの遊び心も含め、ガイ・リッチー監督の特異とする、マシンガントーク、スタイリッシュ且つフェイク映像にも、魅入られた作品。
ガイ・リッチー監督が、
”俺の世界観、脚本に付いて来れるかい?”
と言っているかのような、先の読めない悪徳者達の騙し合い合戦映画である。
ガイ・リッチー監督、まだまだ行けますね! ー
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