ジェントルメンのレビュー・感想・評価
全215件中、181~200件目を表示
霊柩車の排気ガスでも吸ってろ
相も変わらず、イギリスものはスタイリッシュ。ゲスな口喧嘩の応酬も、なぜかカッコいい。先行きの不透明な展開のなかで、脇を固めるコリン・ファレルの無敵感が何とも好きでたまらない。
巨額の利を生み出す大麻がらみの丁々発止。すまし顔の金持ち同士の泥試合を、高見の見物気分で観るのが良し。どうせこちらは、そんな世界とは門外漢の貧乏人なんですから。
そうそう。ガイ・リッチー監督の「コードネームU.N.C.L.E」のポスターを見つけたときはニヤリとしたね。あっちのほうが品があって好きだけど。
最後までついて行ければ、きっと面白い・・・と思う。
深く考えるのはやめた方が良い。そういう映画。自己満足でいいでないの?
典型的な多人数登場のクライム・サスペンス
とは言え私、コリン・ファレルとヒュー・グラントぐらいしか知らない。
コリン・ファレルがすげー老けたのには驚いた。それとこういう群像劇みたいのは基本尺の決まった映画では厳しいのだけれども、やっぱり少々厳しかった。字幕の壁もハードル上げている。
ロンドンの本当は金のない貴族階級をまきこんで大麻の麻薬ビジネスを営んでいた主人公
そろそろ引退しようと、ユダヤ人の同業富豪に相談するが、ゴシップ紙の編集長と手下の怪しい探偵
中国マフィア、下町の悪ガキと彼を手なずけているボクシングジムコーチがどんどん絡んできて
最後はロシアン・マフィアも絡んできて利権をめぐり、大混乱。だけども最後は主人公。
ただ、コレだけ、深い筋は考えたり悩んではいけない。
なんで、貴族の娘がロシア関係の悪ガキとロンドンの郊外の団地にこもってたの?ロック歌手がいるとはいえ。
最初の冷凍庫の首は誰の首?なんでたまたまとはいえ、下町のガキどもが麻薬奪取に成功の上、最後は「謝罪」から主人公側につくの?奥さん別にギリギリ犯されてないじゃん?とか無数の謎が中国、ロシア両マフィアの動きも絡み頭を駆け巡る。
だが、所詮英語がネイティブでないとイギリスの階級別訛り含めてわからない英米人向け映画、考えてはいけなかった。
こういう手合いはあらすじだけで流すのが、娯楽映画だろう。
私、無料リーフレット2種と有料パンフ読み込んで臨んだが、結局詳細までストーリーをこなせなかった。
こういうのはテレビドラマで数回に分けて見るもんだけど。映画の尺は2時間超えていて限界の尺
無駄なシーンは少ないので、飽きることはない。皆「だいたい解ったからいいや!」という人多いと思う。
実際は主人公の右腕「レイ」と私立探偵(ゲイらしい)「フレッチャー」のやりとりが狂言回し的に進んでいく。
いちいち「オックスフォード」と固有名詞出てくるところが階級社会のイヤラシさ、英国人の嫌味たっぷり。
まぁ主人公はアメリカ人という設定だけれどもね。
とにかく深く考えてはいけない映画、余計な前提知識も不要、疑問は放っておくのが正解なクライムサスペンス。アクションとまでいえないのがこの映画のミソ「大人の男は頭で戦う。」頭脳戦らしいんだけども、考えて沼にハマってはいけない映画。気楽に見ようよ。
スタイリッシュで、小気味よいテンポで、鮮やかなフィニッシュ
うーんこの感じ、たまんない。初期のガイ・リッチーが戻ってきた。スタイリッシュで、小気味よいテンポで、鮮やかなフィニッシュ。『アラジン』みたいな大作で才能を発揮するのもいいけど、しばらくこの路線でいって欲しいな。
見るからに胡散臭くて金次第で裏切りそうな探偵のフレッチャーが登場。フレッチャーは、組織が世間に知られては困る重要なネタを掴んでいて、ボスの右腕であるレイに2000万ユーロで買い取るように要求する。
フレッチャーが掴んだ事実を話し出すと、過去に起きた出来事がシーンとして差し込まれる。ここからが面白いところで、再現シーンは、フレッチャーが勝手に想像したり、盛った内容も含まれているから、見ているこっちは混乱させられる。さすがガイ・リッチー、単なる狂言回しではない。喋る内容が嘘かほんとかわからないから、伏線回収のカタルシスが最高に高まる。
見どころはいっぱいありすぎて、書き切れないが、ボス役のマシュー・マコノヒーは最高にクールだよね。セリフも仕草もハードボイルドそのもの。マシューやドライ・アイへの決め台詞は、ゾクゾクしすぎて昇天しちゃいそう。昇天するって言えば、編集長へのお仕置きも面白すぎて、こっちもたまんない。
虚実が入り乱れた伏線があちこちに張られていて、テンポも速いから終幕まであっという間。こんな面白い作品が見れて、すごく幸せ。
物語の推進力がアクション
難しいの先にあるおもしろさ!
本作がクライムサスペンスであることぐらいの事前情報のみで鑑賞してきました。PG12ということを承知していましたが、冒頭からショッキングなシーンが描かれます。これが、その後の不穏な展開を想像させ、立ち上がりは上々でした。
しかし、そこから始まる怒涛の人物相関紹介で、あっというまに振り落とされそうになりました。麻薬組織のボスをゆする体で語られるわけですが、いかんせん登場人物が多く、映像は顔見せ程度で語り中心に紹介され、しかもそれがすごい勢いで捲し立てられるので、顔と名前が全く覚えられませんでした。
その後も内容が把握できていないのではという不安な状態が続き、「うーん、この作品を選んだのは失敗か」と思っていると、中盤以降で人物やエピソードが徐々に結びつき始めます。その気持ちよさたるや、パズルのピースが一つずつぴたりとハマるような爽快感!
そして、概ね真相が見えたかのように思えたところで二重三重のどんでん返し!完成したパズルの絵が騙し絵だったかのような、やられた感が逆に心地よかったです。まあ、後出しジャンケン的な部分や細かいところでつながりの悪い部分はあるかもしれませんが、テンポのよさとコメディタッチな雰囲気でぐいぐい押し切っていく感じで、さほど気になりませんでした。
主演のマシュー・マコノヒーの大物ぶりも堂に入っていましたし、レイ役のチャーリー・ハナムも抜群の安定感でしたし、二人の信頼関係も実に心地よかったです。そんな二人を敵に回すフレッチャー役のヒュー・グラントも、いい味を出しています。また、ストーリーの中心にいるこの3人に勝るとも劣らぬ、妻役のミシェル・ドッカリーとコーチ役のコリン・ファレルが、何気に印象的でした。
「MIRAMAX」
農園と店を全て売却して引退しようとするイギリスの大麻王と、後釜を狙うヤツらの話。
大麻王マイケル・ピアソンの引退話を嗅ぎつけたゴシップ誌編集長に雇われた探偵が、取材を基に書き上げた脚本を、ミッキーサイドに売りつけようとプレゼンする体で進行していく。
プレゼンシーンだったり、脚本に記されたシーンだったりをミックスしてみせていくけれど、序盤は話があっちこっちと跳びまわり、イマイチ中味が入って来ないというか理解し難いというか…役者が出揃った辺りから理解が進み非常に面白くなったけどね。
奇をてらうのが目的だろうけど、ちょいちょい挟まれるフレッチャーのフィクションは、折角のドロドロしたストーリーに水を差す余計な演出に感じるし、安っぽくなっちゃうしいらなくない?時系列弄って勿体つけるのも好みじゃないし。
色々と安っぽい演出が気になってしまったけれど、話自体めちゃくちゃ好みだし、とても面白かった。
余談だけど、今日の一杯目はグレンファークラスにしようっと♪
【スノッブなハードボイルド…かも】
凝りすぎ?
ガイ・リッチー監督のファンなら納得な一作
予備知識があったほうが良い
ガイ•リッチー氏を天才と確信した。
この人の作品で唯一観た事があるのは、
『シャーロックホームズ』シリーズだけで、よく出来てはいるがまぁ万人受けしそうだなと思ったぐらい。
でこの作品、序盤の時点で脚本の凄さに心の中で唸った。
この違いは何故か?監督のみとほぼ全てに関わっているかの違いの様だ。
あと、私自身マシュー•マコノヒー氏が大好きな点もある。
特に悪人役だと癖になる。ダークタワーのボス役も同じくたまらん。。[紳士な極悪人]
裏社会のダークな話しながら、しっかり笑える箇所もあるので楽しめるはず。
こんなのが観たかったのよ
豚の餌になった方がましな事も有る。
大麻販売権を値切られる話
ガイ・リッチー監督が好きだったのは高校~大学生まででしたね。小気味いい群像劇と魅力的なキャラクター、めちゃくちゃ好きでした。
しかし、「あれ?この監督こればっかりじゃね?」って気づき幻滅して、ホームズでおぉ違うのも撮れるんだって思って歓喜し、アラジンで完全に好きじゃなくなった。
群像劇の名手にしてお洒落なキャラのすったもんだと風呂敷たたむのが上手いガイ・リッチーですが、今作は持ち味があんまり生かされてなかったですね。
鈍ったなガイ!アラジンとかキングアーサーなんか撮ってるから腕が鈍るんだよっ!
本作はキャラクターをまとめ切れてないしストーリのたたみ方にスマートさが無い。
もっと危機感とか事が上手くいかない様が見れれば緊張感もあったろうに、主人公サイドがあまり追い詰められてる感じが無い。
ほぼ回想のシーンなので出来事の説明や状況が有る程度わかりやすく、最終的に一本の物語になるけれども、回想が現実に追いついたところで劇的に映画が動く訳でもない。
「なるほどそれで今がこんな状況な訳ね」と感心、感動が普通はあるものだけれど、なぜだろうただ物語の続きとして進むだけだった。中盤は正直退屈でした。
探偵ヒュー・グラントと右腕のチャーリー・ハナムの会話劇やアテレコとかはまあまあ面白かったかれど…
ヒップホップシーンは必要だったか?絶妙にダサいし、誰得なんだよ。
マシュー・マコノヒーの大麻王の貫禄があり過ぎて、ライバルが小者にしか見えない。
天才的で冷酷で抜け目の無い男、こんな奴に敵うキャラいないでしょ。
チャーリー・ハナムの有能なキャラは彼のイメージとのギャップがありよかったと思う。
失敗はするけど首尾よく物事を解決する手腕、いい紳士でしたね。
事業を買い取る富豪のマシューも横取り狙いのドライ・アイも編集長のビッグもなんか色々雑だったし敵として脅威感が無かったです。
もっと主人公サイドの知力と暴力に対抗できる組織を用意しないと危機感が感じられない。
ロシアマフィアの使い方も雑の一言だし、もっと各勢力を魅力的に撮れたら印象も違ってたと思う。
騙し合いとか命がけとかあんまり印象に残らなかったな。
個人的にいいと思ったのはコリン・ファレルです。
ボクシングコーチでありながらギャングまがいの弟子たちのため頑張る。
実質一番の暴力を持った組織だけれど、カタギだからあんありダークサイドに落ちない。
4ストライクのハンドサインはオープニングにも出てくるけれどかなり印象深いシーンになりました。
スマホ持って逃げるクソガキどもも憎ったらいくてよかったですね、調子こいてるやからを黙らせるのはスカッとした。
総評しては期待はしてなった作品だけれど、期待を超えるでも期待を下回るでもない微妙な感じの映画でした。
監督にはもうちょい群像劇映画撮ってもらって昔の感を取り戻してほしい。
本作はガイリ・ッチーのリハビリ映画だと思って見れば納得できるかな。
学生には受けるじゃないかな、なんとなくだけれど。
何時の時代も学生に人気の監督であるってことは逆に凄いかも。
----------------------------------------------------------------------
劇中セリフより
「スリーストライクまでだ」
借りは利子付けて返す位の度量で事に臨みたいですね。
二転三転する展開
全215件中、181~200件目を表示