「「ミラマックス」の名前に対するやもやをかなり解消してくれる一作。」ジェントルメン yuiさんの映画レビュー(感想・評価)
「ミラマックス」の名前に対するやもやをかなり解消してくれる一作。
言葉上の比喩をそのまま映像に使うところとか、さすがガイ・リッチーの度胸は違う、と、ちょっと変なところに感心してしまいました。洗練された映像、洒脱な登場人物の立ち振る舞いなど、米英合作だけど英国文化をかなり前面に押し出していて、肉体派アクションを売りにした作品とは一線を画した面白さがあります。観終わったあとに改めてタイトルをみると、にやっと笑ってしまうところも上手いなー、と感心しました。
久しぶりに「ミラマックス」の名前を見て、なつかしいなー、と思いつつワインスタインの一件を思い出してもやもやしてたら、作中でもろに社名が出ていて、ここでも笑ってしまいました。ある評論家の作品評に、「この映画はガイ・リッチーのファンを増やすことはできないが、ファンを喜ばせることができるだろう」という表現がありましたが、実に言い得て妙で、作中のあらゆる場面に彼の過去作オマージュがちりばめられています。どこまで自分好き!
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