「旦那さん…」ストックホルム・ケース MARさんの映画レビュー(感想・評価)
旦那さん…
かの有名なストックホルム症候群という言葉が生まれるきっかけとなった事件を描いた作品。
所謂、自分を誘拐や拘束などした悪人に想いを寄せてしまう症候群。
ストーリーとしては、2人の強盗と人質3人、そして警察署長や首相とのやり取りを中心に見せていく。
強盗事件と言っても、イーサン・ホーク演じる陽気な強盗が引き起こす一連の出来事は、どこか軽い雰囲気で、恐怖感や絶望感を感じない。実際の事件でもこんな感じだったのだろうか。
なんなら人質達が協力しちゃっているくらい。
作品としては面白かったが、コメディタッチにするならもうちょっと振り切って欲しかったと思ったことと、映画の良し悪しとは関係ないけど、自分を人質にとったようなやつと仲良くできる気持ちはやっぱりまったく理解不能ですね(笑)奥さん、あなた子供いるんでしょう。。。
演者のみなさんとても魅力的で、警察や首相の事件への対応もリアリティがあったし、重々しい雰囲気のないとても観易い作品に仕上がっていたと思う。
ただ、この事件で実際に人質にとられた女性の旦那さんには見せられない内容だなぁ~と思ってしまった(笑)
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