三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実のレビュー・感想・評価
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政治のことはよく分からないけど、必死で考え、必死に生きるということ...
政治のことはよく分からないけど、必死で考え、必死に生きるということを三島由紀夫に教えられた良い作品だった。
時代の勉強にもなったし、東大の芥さんのクセ強すぎて、別の角度で面白かった。
_φ(・_・思想の侍達 言葉の剣
早く見れば良かった、、、、。大変勉強になった。
三島と東大きっての論客 芥 正彦の対決が見ものなのだろうが、思想が違えど彼らが戦っていた相手は同じ、腐敗し堕落した日本。面白いことに全共闘の基本的考えは表面上は革命であるのでしょうが本当は反米愛国で三島と大差はなく、そこに行くアプローチが違うだけなのでありましょう。天皇制においても解釈の妥協点は十分にあったように見えます。
あの当時の学生が本当に革命だったのかと疑問に思っていましたが根底に愛国があり安心しました。
革命ってフランス革命やロシア革命を思い出しますが根底には貧困と弾圧があったのでしょう。そうでなければ命がけで革命なんてできません。あの時の学生運動の時代背景はどうであったのでしょう。おそらく高度成長下で餓死することもなく警察に捕まっても命までは囚われないのでしょう。そんな中で革命なんてできっこないし、彼らも本気でそれができるとは思ってなかったのではないだろうか?中国で思想的弾圧が横行しているが革命が起こらないのは市民が餓死することなく食べられているからでしょう。近代日本では革命の要素は揃わないので日本では革命は起きないのだと思います。
学生運動の思想はその後日本では廃れ、拡散した。学生達のふるった剣はうまい具合に納められたが、三島がふるった剣の納まるところが見つからず彼は自決することになる。
芥 正彦は後述でこの自決を演じるという言葉を使ったかと思う。切腹というセンセーショナルな方法で日本の変革、憲法改正を迫った。印象的な方法をとって日本人から忘れられない方法を取った。直感的に思ったのがキリストと同じ方法だと、、、、。
三島は伝説になった、、、、、。その思想も消えることがないでしょう。
あの自決が三島の最後の一手で、ある意味この国への絶望であったのだろうか?
それともまさに計画通り、、、最後の決め手、、、、キリストと同じ思想の定着のための珠玉の一手だったのだろうか?
私は後者なのだろうと思います。
映画じゃなくテレビ
ドキュメンタリー映画をみたことないので解らないのですが、編集の仕方が映画として観れませんでした。テレビでよくみる特別番組としか思えません。これがドキュメンタリー映画という物なんでしょうか?
内容としては、とにかく三島由紀夫さんのカリスマ性を感じました。
哲学の話は難しく、途中ついていけない所も多々あったのに、それでも三島さんが喋ると不思議と解る気分になりました。
優しい声や表情、相手を威嚇しない、決して馬鹿にしないその姿勢に、言葉がすんなり届いてくるんですよね。
反対に、学生で赤ちゃんを抱っこして話している人の言葉は全く届いてこなくて、聞いていて疲れました。
三島由紀夫さんの本を読んだことがなく、学生運動を知らない世代の私でも楽しめたので、ほんと三島さん凄い。
圧倒的
三島由紀夫が、自身の天皇についての話の時に「これはもう意地だ」という言葉で締めくくったが、結局はその通りだと思った。
どんなに論理で他者を論破したところで、「はいじゃあそうですね私が間違ってました」とならないのは、人には意地があるからである。日本人が天皇抜きで考えることは、きっとできない。これは歴史の長さ、伝統で根づいたどうしようもない日本人の底意地だからだ。
学生たちは若さ故の潔癖と素直さ、血気盛んなエネルギーも相まって過激な思想を語っていた面もあるかもしれない。
しかし、猥褻な現在の日本に対しての怒りは本物だろう。
三島由紀夫もそこは同じであるように思う。
三島由紀夫は、本来人間の唯一の武器であり道具である「言葉」を使い真摯に学生たちや戦後世論と向き合い、また「言霊」を信じ発信し続けた。それは自身が日本人であることに誇りを持っていて、日本を愛していたからに他ならない。
今現在の日本国民は、果たして意地があるだろうか、怒りが、誇りがあるだろうか。50年前の彼らに応える熱量はあるのだろうか。
半ば同情的に、惰性的に差別反対や戦争反対と声を上げているが、これは本当に自分の意見なのだろうか。本物の差別を目撃し、本物の戦争の恐怖に怯えたことがあるのだろうか。
生きている意味をこんな陳腐なことに見出だしてしまうほど、自身の中身は空っぽなのだろうか。
日本の行く末を心配していた人がいた最期の時代。覚悟がある人がいた最期の時代。「日出ずる国」は、復活するのだろうか。
三島の本が読みたくなった
2020年映画館鑑賞35作品目
プロの役者の芝居を観たい方針なのでドキュメンタリー映画を映画館で観るの生まれて初めて
三島由紀夫もある意味役者かもしれない
10代の頃読んだが当時彼の作品にはハマらなかった
TBSだから嫌な予感はしたがそこまで腐っていなくて良かった
ナビゲーター東出昌大のナレーションは全然気にならなかった
むしろ良かった
僕は女じゃないので不倫をしたからといって人間として役者として全否定する思想は全く持ち合わせていない
僕は子供の頃から学生運動や過激なテロや浅間山荘事件などをVTRでさんざん観てきた
その後はソ連崩壊天安門事件そしてポルポト政権の虐殺も詳しく知ることになる
だから僕は左翼が大嫌いだ
心底憎んでいる
反戦を叫びながら革命だのほざいて暴力を振るう矛盾したインテリが今でも許せない
そういう狂気な連中のほとんどが公務員や大企業就職や大学の先生になっている
馬鹿げている
負けを認めず美化している
極右も極左も同じじゃないか
三島のキチガイ発言が面白かった
三島はこんなにもユーモアがありセクシーだったんだなあ
同じ名前の鳩山由紀夫が憎らしい
百田とはスケールが全然違う
村上春樹だって政治の話となるとただだだ長いだけで全くつまらない
リベラルな作家やジャーナリストが極右の連中と討論するだろうか
TBSやテレ朝とかでよく見かける老いぼれどもは仲間同士で日向ぼっこする老人たちの如く愚痴や説教をほざくだけ
ある程度は覚悟していたが東大生の言っていることはほとんどがチンプンカンプンだった
それゆえにしかたがないが三島も発言も難解な面が多かった
DaiGoの弟や鈴木光は馬鹿でも理解できる言葉で話すので本当の意味で賢いと思う
東大生でずば抜けて光る存在が芥正彦だった
なぜ赤ちゃんを連れてきたのか意味不明
抱っこしながらタバコ吸っていたのでなんかちょっとイライラした
彼は他の学生とまるで違っていた
今現在の姿は衰えることもなくますますすごいことになっている
三島といい勝負なのは芥だけだった
彼の発言には全く共感できないがだとしても彼には人間としての魅力がある
難解だが彼の発言のほうがパヨク知識人やパヨク芸能人より面白い
大嫌いだが今と違い右も左もインテリは日本のことを真剣に考えていたんだなと強く感じた
それは褒めたい
今の左なんて安倍総理を批判していれば仕事したことになるお気楽な商売だからな
三島は非合法の暴力を否定しないから誠実だ
現在の左翼の多く(パヨク)は欺瞞に満ちている
黒人の暴動に対する主義主張からして誠実さのかけらもない
あと必勝って名前すごい
煙草におおらかな時代
20042.本作に映る三島由紀夫氏自身の肉声や表情、立ち居振る舞い、そして Mishima:A Life in Four Chapters に登場する三島由紀夫自邸。拘りと強い意志を感じる。誰がなん言おうと我道を貫いた三島由紀夫氏が主役
言葉に力があった時代
赤ん坊を抱き抱えモヘアのセーターにチェックパンツ、三島由紀夫も苦笑いする異様な存在感を醸し出し、老いてもまだ目をギラつかせて、つまらなくなりその場を後にする"芥正彦"に惹かれてしまう。
後々調べなければ理解しづらい言葉を並べ立てる中、三島の発言に想い、感情的にはならずその場を論破する為の勝ち負けもなく、静かにメラメラと格闘技を観戦するよりも興奮する刺激的な雰囲気。
当時を振り返る当事者のインタビューに気持ちも伝わり、有識者の解説めいた言葉に本作を分かりやすくしてくれている部分も。
あの時、闘った人々は今の日本をどう見ているのか?三島が生きていたらどう思うのか?
今も生きていたら三島は三島のままなのか?
この国には熱量が足りない、烈しさが足らない、闘った者たちの思い出話にされたら、残された者は虚しい。
日本には三島由紀夫が足りない。
日本人として観てよかったと思う作品
自分は三島の主張にも全共闘の主張にも
納得できる部分と出来ない部分があります。
日本人が日本を変えたいと思い
自分たちの主義主張を持ち行動に移していた時代。この映画は日本人として観ておくべき作品だと思います。
こんな人だったんだ三島由紀夫
あまり三島由紀夫のことは知りませんでした
やっぱり危ない人だったんですね
しかし、その信念は凄かった!
自分で軍隊を作ろうと思うとは
東大共闘との討論だが、あれで討論になっているのか?
合いませんねで終わるだけ?
あまりにも抽象的で理解不能だった・・・・
69年の「熱と敬意と言葉」に思う
昔と今、そこを比べ悲観することに慣れては駄目だろう。しかし、あの年代特有な語りの熱量、言葉の緊張感、タバコの煙で曇る講堂… 確かに“この時代が最後だった”と自覚するに足りる、尖った思考の渦で発せられる主張と同調に、やはり憧れを禁じ得ない自分がいた。TBSが保存する、この貴重な映像資料を観たことは何度もあった。しかし、改めて「新しきを知る」真相に満ちた本作は、当事者達の証言が単なる回想に非ず、眼の奥に鋭さも保った声の主が、未だ「三島の思想と言葉」に対し「反論・尊敬・格闘」を繰り返していただろう事を感じさせた。多感な時期に「国運と自身の運命は同様」な死生観を抱いた若者が、あの8.15を境に分離した感覚を、取り戻さんとする思想の納得も禁じ得ない。そして、あの場において高圧的な態度や、語気を荒げる事なく、“まぁ先ずよく聞いてやろう”な理解への心構えが、双方にあった点が見過ごせない。やはり、何処かで“共通の敵”を見出していた、それ故教壇での一服も微笑ましく映っていたのかもしれない。正に愉快な一時を観た。
頭良すぎてよく解らん
映画館の自粛しながらの営業でやっと鑑賞!
ありがとうTOHOシネマズ!お疲れ様でしたTOHOシネマズ!
個人的にドキュメンタリーは物の事象を淡々と流す資料という認識で、起承転結はあって無い物だと思ってるのだけど、これは試合。
言葉と言葉の殴り合い。
ただ、申し訳ないことに、最終学歴デザイン系専門学校の私にゃ言葉の意味が半分も解らなかった。
飲み屋でサラリーマンが専門用語だらけの仕事の話しを「こういうこと言ったらカッコイイと思ってるんだろうな」と冷めた目で見てるんだけど、三島さんと東大全共闘の人達は言葉の一つ一つ、取り入れ、咀嚼し、自分なりの視点と経験で元の意味以上の意味を付加して吐き出すので、ぜーんぜん理解できない。
そんな状態で鑑賞して面白いのか?と聞かれれば、そういう次元でなくお互いの熱量にやられる。
冒頭でも書いたように、これは言葉の切った張ったの試合。
途中、そんな熱を冷ますように挟まれる盾の会会員や学生、TBSカメラマン、当時を知る人達の証言。
どなたも此方もいいお歳なのだけど頭も言葉もしっかりしてる。
出来ることなら、覚えてないだろうけど芥さんの娘さんの証言も聞きたかった。
討論が終わってみると、右も左も無く、主義ややり方は違うけど、お互いの本質は「日本を良くしたい」それだけ。
でも、おかしいなぁ~。
この熱い人達、その人達を見てきたのが、今、日本の一番偉い立場にいて、当時、勢いだけではどうにも出来なかった力を持ったのに、なーんで日本良くならないんだろうね?
ネットで泡唾飛ばしてる人達も20~30年後好き勝手出来る歳になるまでその言葉忘れるなよ。
赤ちゃんが可愛い
天皇復興を推進する左派の三島由紀夫と大学改革を訴える右派の東大全共闘が東大の900番号室で討論会を開いた映像。
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正直この人達が全く何を言ってるか分からなかった(途中の解説でなんとなくは分かる)けど、討論してる映像を見てるだけで楽しい。
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特に、途中で赤ちゃんを肩車して急に議論に入ってきた男の人の強烈なインパクトと言ったら。正直三島由紀夫よりこの人の方がオーラがすごかった。
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この人だけじゃなくて、東大全共闘の人達のファッション、キャラ、仕草全部にユーモアがあって良かった。見ながらついこれがドキュメンタリーだということを忘れて普通に物語として楽しんでた。
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三島由紀夫がパツパツのポロシャツでムキムキなのに対して、東大全共闘の人はゆるっとしたニットを着てすらっとした草食系。身なりだけでその人がどんな思想を持ってるか分かるからすごい。
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よくもまぁあんな難解な討論をつまらずにスラスラ喋れるもんだな。きっとこれを見たら、誰かと熱い議論を交わしたくなるのは間違いない。
5点をつけたのは初めて。異次元だからだと思う。 感心したのは、誰か...
5点をつけたのは初めて。異次元だからだと思う。
感心したのは、誰かが言ってたけど
「三島は一つも論破しようとしていなかった。誰の発言一つを聞いても論破しようとしていなかった。
自分の論理を話していた。憤りもせず話していた。」ということ。
あの状況のなか、知識もあり行動も伴っていた三島が感情を出さずに冷静に数時間を過ごした。
すごいと思う。
今、それができる知識人がいるだろうか?
俺は太宰に人間を見ました。
三島は太宰を、芥川を、夏目漱石をどう見ていたのか。聞いてみたい。
生きていてほしかったと思います。
意外と和やか
芥秀夫との討論は、観念論に終始して実りのないものでしたね。芥さんは、完全に出落ちです。
年齢を重ねた本人が登場しますが、喋り方とか本当に誰の真似もしてないですか?
どっかでみたような演劇がかった話し方と表情は、ありきたりな感じでした。
演劇とか模倣から始まると思うし、過去の偉業、つまり歴史を認めなかったら演劇は成り立たないと思うんですが。
若気の至りゆえに、賢さを引け散らかして、早く勝ち誇りたいのは分かりますが、全く敗退してないのに「三島さんは、敗退した」ってのはやっぱり青いな!と思いました。
途中で、「面白くないから帰るわ」(笑)。
ほんとに子持ちの東大生?
あの会場でも泣かない赤ちゃんよりも子供な態度(笑)。
赤ちゃん、お父さんの煙草で火傷しないかなとハラハラしました。
この辺りの幼さが、メジャーの三島と、マイナーの芥の差なのでしょうね。
三島は、確かに相手の言葉尻を捉えたり、矛盾を指摘したりはしません。「三島をぶん殴れ」とか、仲間割れしてる点では東大共闘の俺が俺が感、若気の至りが目立ちました。
映画「Mishima」で再現されたような侃侃諤諤な雰囲気ではなく、ユーモアも交えて、意外と和やかに討論は進みます。ちょっと拍子抜けなぐらい。
東大生だから、三島への尊敬がやはりあるのでしょうね。
共闘してて、社会のシステムにしっかりと組み込まれた人達は、今の若者をどう見てるんでしょうか。
切腹までした三島と比べると、共闘してた人たちはみんな惨めに生き残ってて、情けなさすぎます。
三島の与えた現在に至る社会的影響の10000分の1も共闘組は産み出してもいない、過去の産物に過ぎない。
三島に圧倒的に軍杯が上がります。
三島が好きなら、これだけ動き、心を語る映像は応えられないものだと思います。
解放区とは?
この時代の出来事は幼心で微かに見聞きした記憶がある、安田講堂もテレビで見た事がある、三島が自決した事も大阪万博も、日本中が活気に溢れ若者が息巻いて論破しようとするなかなか良い時代だった気がする中での日本社会の歴史そのもの。
自分は幼いなりにも親たちの時の流れのなかで戸惑いながら生きていた激しい時代だった事を意識していた
この全共闘との話は衝撃であったし三島という作家をもう一度知る事が出来た自分にとっては貴重な内容だった
芥という男が子連れで壇上で自論を展開する場面 今はないその時代の解放区だから出来たんだろうな、本気で世を変えようとするの平和な今の社会では誰も思わないんだろう、思ったとしても口には出さないな。
あの頃と違う右と左と、外国の思惑にに左右される人々がいるだけ
知的バトル
暴動シーンとかあったらやだなーと
及び腰で観に行った映画でしたが、
意外にも穏やかでユーモラスで、
知性と知性のまともな討論を見ることができて
とてもワクワクした。
50年前の若者はあんな観念的な言葉で
討論してたのでしょうか?
何言ってるかほとんど分からなかった。
でも、途中で挿入されるコメントで
理解を助けられる仕組みになっています。
そして、言葉は分からなくても、
仕草や雰囲気で、
思想の違いを超えて、
知的バトルを楽しむ両者の様子が
イキイキしてるんですよ。
なんかかっこいいんすよね。
左翼でも右翼でも芯があって
フェアに考え抜かれたものなら、
どちらでもいいように思いました。
その後、三島は自害し、
運動は過激で利己的なものになっていき、
この熱気が今の時代になくなってしまったのも
仕方ないと思います。
別のやり方で思想の違いを乗り越えて、
共存の道を平和的に歩みたいです。
平野啓一郎が言葉しかないと言っていたのが、
印象的でした。
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