「周辺のインタビュー人数が多すぎる!」三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実 たあちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
周辺のインタビュー人数が多すぎる!
本日ほぼ2ヶ月ぶりに映画館で観たのがこの映画。
「討論」というのだが、それがとことん虚しいのだ。途中「今日は三島をぶん殴る会だと聞いて来たのに、この不毛な討論は何だ」とヤジを飛ばして割って入って来る某氏がこの映画を救っている。
観るべきは芥正彦氏に抱かれている0歳の女の子。なぜ泣かないのだろう?なんて毅然とした面持ちで三島の言葉を聞いていることか!
論争というのは言葉の「お遊び」であって、「殴り合い」こそが「他者」を認める行為である、ということ。
豊島圭介という監督を私はあまりよく知らないが、ロクなものでは無い。10人近くにインタビューしているのだが、都合の良いフレーズだけを「切り貼り」するという悪しきTV的ドキュメンタリー手法で、せっかくの貴重なドキュメントを台無しにしているのだ。少なくとも楯の会の眼鏡をかけた余計な一人と瀬戸内寂聴はこの映画に必要なかった。
芥氏の6箱のショートピースのエピソードと木村修氏が討論会の後に電話で三島と話したエピソード。そういった興味深いインタビューのみでこの映画を構成すべきであった。へんな裏どり説明証拠集め的編集コメントはいらないのだよ。
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