劇場公開日 2020年3月20日

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「自決までもが府に落ちる貴重な記録だった」三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実 エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0自決までもが府に落ちる貴重な記録だった

2020年3月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

1969年5月、東京大学駒場キャンパス。三島由紀夫と東大全共闘との討論会の超貴重なドキュメンタリー。

まさに百聞は一見に如かず、三島を知るためのピースが一つ、いや、けっこう埋まった気がした。彼の考えを彼自身の言葉で語った。翌年11月の三島事件/自決が府に落ちた。

武闘派といわれた東大全共闘と三島・楯の会の接点をも模索した。そう、彼らは対極にあるわけではなかった。はなから三島を見下した全共闘側は幼なく、まともな『討論』にならなかったのが残念ではある。

三島のオーラは凄かった。あの時代にあってスーパスターだった。ユーモアたっぷりの語り口で駒場の900番教室全体を魅了した。

個人的に気になったのは、このあと泡のように消えていった全共闘の面々のことだ。どのように熱を覚まして社会復帰したのだろうか?

エロくそチキン
エロくそチキンさんのコメント
2020年5月31日

gachonさん、熱いコメント📝ありがとうございます😊

エロくそチキン
gachonさんのコメント
2020年5月30日

ようやく今日みました。スクリーンはいいですね。同感です。ただひとこと、何人か元全共闘や楯の会の方(現在)がでてきましたが、大学の名誉教授で途中から元全共闘とテロップで出てきた人いましたよね。全共闘の敗北は忘れてうまく現代社会に溶け込み官僚や学者になった人は少なくなかったと思います
。東大出てますからね。しかし彼らは理想の国家作りに貢献できたのかは疑問
。それに反して討論会の主催者の木村さん(地方公務員に)や今でもアーティストの芥さんは三島由紀夫のこと今でも親しみ持ってますよね。自分の道貫いています。三島由紀夫の左右関係なく真摯に耳を傾ける姿勢や言葉の美しさに多くの日本人は魅了されたことがよくわかりました。若松監督が、三島由紀夫の映画撮った意味もわかりました。いまこの受難の世界に三島先生がいてくれたなら。コロナ後にみたのでエロチキンさんとは違った感想も持てました。

gachon