「国を思う…」パピチャ 未来へのランウェイ ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
国を思う…
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大学を抜け出し、ナイトクラブに向かう女性たち。イスラム国家なのにこんな自由で奔放?なのって思ったけど、一瞬で凍りついた検問シーン。遊びに行くにも命懸け。考えたら、何でそもそも服装や振る舞いまで自由でないのか。宗教は自由だけど、人々に強制するものではない。ましてや暴力を振るうのは本末転倒。ネジュマの姉も凶弾に倒れ、恋人からも国を捨て、フランスに出ようと誘われる。普通ならさっさと国を出たいが、苦労はあるが、国が嫌いではないという。ここに監督の国に対する思いが詰まっていると感じた。結局夢に見たファッションショーを実施するが銃撃されてしまう。そうまでしてやりたかったこと、伝えたかったこと、女性はこうあるべき、男性もだが、もはや押しつけは通用しない、国を思うからこそ、是正したい、犠牲になった人々のためにも。そんな願い、訴えを感じた。
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