「歴史的人災セウォル号事件。可哀想な妹。涙の強要作品。」君の誕生日 コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)
歴史的人災セウォル号事件。可哀想な妹。涙の強要作品。
内容は、完全なフィクションで2014.4.16に韓国で起きた人災フェリー船セウォル号沈没事件の被害者遺族のその後に焦点を当てた作品。
印象的な台詞は、『あぉづぁぁっあーっ!』団地の中で一帯に広がる嗚咽を含んだ阿鼻叫喚の泣き声。どれだけ大きいのかと怖くなります。精神不安定であそこまで行けば入院ものだと感じました。
印象的な立場は、愛しい兄を亡くしてネグレクト状態の家庭に取り残される妹イェソルです。亡くなった遺族の気持ちは理解できるものでは無いですが、生きている妹が不憫でなりませんでした。あの状態なら施設行きです。
印象的な場面は、父親の主観で進んでいく物語ですが、会社の採用面接でベトナム出張の時に刑務所に3年間入っていたとの事?!セウォル号事件後すぐに帰って来れない理由としてなのでしょうが、強引すぎて逆に気になりました。
全体的にセウォル号沈没事件が暗黙の了解であるように描かれていたので初見の人には分かりづらいと感じます。
韓国の文化や風習がうまく描かれて見ていて面白かったです。突然の事件や事故で亡くした家族や友達を偲ぶ気持ちはわかりますが、あそこまでしたらもぅ遺族の呪いにしか感じませんでした。一生忘れられない傷と向き合って生きていくのが人生。楽しく生きて行けば幸せなのになぁと感じました。
コメントする