「【”何で俺は、馬鹿なんだ・・”チョルスが記憶を失い馬鹿になっても、彼の尊崇な行為を人々は忘れてはいなかった・・。前半はコメディ要素強めで進むが、後半は心に沁みます・・。良質なヒューマンコメディです。】」がんばれ!チョルス NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”何で俺は、馬鹿なんだ・・”チョルスが記憶を失い馬鹿になっても、彼の尊崇な行為を人々は忘れてはいなかった・・。前半はコメディ要素強めで進むが、後半は心に沁みます・・。良質なヒューマンコメディです。】
ー チョルス(チャ・スンウォン)筋肉ムキムキのイケメン、で何故か半袖シャツ(と言うか下着にみえるのだけれど・・)”幸福手打ちカルグクス”店で、カルグクスをこねる日々・・。
女性はそんな彼を見て、嬌声を挙げるが、観ている側は、直ぐに彼が知的障害を持っている事が分かる・・。ー
■感想
・前半は、コメディ要素多めに進む。ある日、信号待ちしている彼の前に車が止まり、チョルスはそのまま、病院へ連れて行かれる。そこには、白血病の治療のために坊主頭のやや生意気だがしっかりした女の子セッピョルがいた・・。
ー 少し、粗めのストーリー展開が続く・・。けれど、面白そうな匂いに釣られて鑑賞継続。ー
・チョルスは、セッピョルが自分の娘だと告げられ、絶句。
・セッピョルはある日、大邱の病院に入院している親友チョンジュに誕生日プレゼントを渡すために、父チョルスを呼び出し、二人のオカシナ二人旅が始まる・・。
ー ここで、普通の父親ならば”駄目!”と言うところだが、チョルスは知的障害故に、セッピョルに言われるままに大邱の病院に連れて行こうとする。徐々に心を通わせていくどちらが年上だか分からない二人の姿。巧いなあ・・。
そして、身体が弱っているセッピョルは途中で、意識を失ってしまい、慌てたチョルスは”哀しき過去”のある、地下鉄の階段を必死にセッピョルを抱え上げて、ふらふらと降りていく・・。
◆2003年2月18日 韓国大邱地下鉄放火事件。死者192名、重軽傷者148名の大惨事であった・・。
<この作品が良いのは、前半で、”何故にチョルスが知的障害を患ってしまったのか”に、一切触れずに親子の関係性が徐々に再構築されていく見せ方と、チョルスの元来の人間性の良さを仄めかしておき
後半で、セッピョルのために、輸血を申し出る多くの人々の姿と、口にする
”貴方のお陰で生き残れた!”
と言う言葉と、当時のシーンを最後に鮮明に見る側に投げつけてくる事で、観客をそれまでの笑いから一気に涙を引き出す、脚本の出来栄えであろう。
そして、多くの人のお陰で白血病を克服したセッピョルの元気な髪の毛フサフサの姿と相変わらずのチョルスの姿に、観る側は、泣き笑いしてしまうのである。>
おはようございます。
いつもコメントありがとうございます。
韓国のコメディは本当におもしろいです。押しつけない自然な笑いです。
この作品も笑いながら観てました。
そして感動がありました。