「自然と共生する美しさ」グランド・ジャーニー KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
自然と共生する美しさ
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実話に基づいた話ということもあってとても見応えがあり感動した。
こういう作品を観ていつも思うのは人間の愚かさである。もちろんそれは自分も含めたことなのだが、動物を絶滅まで追いやり、それでも更に自らの生活の豊かさを追求する…その事実に心は痛むが、風化させず自然を大切にする気持ちを忘れさせない為にもこういう作品に触れることは本当に意味があると感じる。
主人公の14歳のトマは当初は自然にも動物に興味がなくゲームが好きなごく普通の少年。
そんなトマが父の下で一時的に生活を共にすることで渡り鳥に触れ合い心を打たれ共に旅をする事になる話であるが、このトマの存在が非常に意味がある。
人間の多くは自然と接する事が大きく減った。この事実が自然破壊を加速しているのであろう。トマ自身も当初は興味もなかったが、自然と触れ合い、動物の命の美しさを実感し命がけで渡り鳥を守る行動に走るわけだ。
頭では自然を大切に尊重する事は多くの人がわかってる事だ。しかしそれを頭の中だけで終わらせてしまうのはやはり自然と接する機会が減り実感がない事が一番の原因ではないか。
もちろん各々生活がある。だからこそこういう映画を通じて少しでも自然の大切さを体験し、実感し、そしてその体験から考える事が大切だと思う。だからこそのこの映画の存在は非常に大きい存在だと感じた。
14歳の少年ですら渡り鳥の為に命を懸けて愛し、守った。これを他人事で終わらせるのではなく、自分のできる最大限の事を取り組み、そして自然に触れ合自然を愛し、自然を大切にできる人間でありたいと改めて心から強く思った。
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