幼い依頼人のレビュー・感想・評価
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子役の2人の演技が本当に素晴らしい。
主役の弁護士役の青年も素晴らしいが、子役の2人の演技が本当に素晴らしい。子供の虐待という重たいテーマの作品、おまけに実話に基づいているというのがやるせない。見て見ぬふりをする大人達も全て道徳的に有罪、とは他人事ではない。
世界虐待時代。
韓国映画。出演者全員の演技のうまさ。外国人と日本人の芸能人とは比べ物にならないですね、歌にしても。主演のあの小学生の女子とその弟役の男子のうまいこと。それにしても時代が進化するほどに大人がバカになる。韓国も子供がいないらしいが。世界中どーなることやら。
幼き少女のトラウマ
傷付いた少女を護ろうとする男性の姿が描かれていました。弟が亡くなってその姉である
10歳の少女が自分が殺害したと自白しなければ、生きていくことが出来なかった境遇
虐待する母親に
「それでも母親か?!亅と問いかける場面のがすごく真剣でした。
法廷で戦い抜く男性が真摯に向き合う姿でした。ぬいぐるみのゴリラがカメラ越しに
黙ってその様子を見ていました。
子どもにとって母親は特別な存在、味方でありたいと痛感しました。
家庭という名前の地獄もある
本作品を見たのは2022年齢11月。日本でも,安倍銃撃事件、統一教会の問題に端を発し,政府与党自民党,さまざまな宗教団体、日本会議など怪しい人らが怪しくないそぶりで、さんざん提唱し押し(ゴリ押し)してきた家庭教育支援法の欺瞞、危険さかクローズアップされて以降。
日本でも韓国でも世界中どの国でもどんな時代にも,児童虐待は社会的弱者や自分より弱いものを虐待することはなくなることはなく,それが実の親であることもあり驚くばかりだがこのようないわゆる継親によりなされることもある。
親権とはなんなのか。家庭教育支援法のようなものが推進されかつ2020年に夫婦別姓さえもままらない国である。社会の宝である子どもの生き死にや,自由に生きる権利はさまざまなレベル感で否定されたり隠されたり見てみぬふりをしたり、法制により逆に不自由が支援されている状況ということを考えるきっかけになる。
裁判で争う,子どもが弟殺害の犯人なのか母親が虐待しさせたのか、そこに至るまでの,おそらく日本でも児童福祉課や警察、学校教員や地域のさまざまな方が悩み苦しみ支援しきれてない状況や、近所の人いわゆる世間が見てみないふりをし、家庭内のことは家庭内のこととさわらぬ神にしていること、知ってしまった自分はどうするべきか。
冒頭の,傍観者に罪はあるかなきか。
ぱっとしない法曹生、やがてソウルの大手法律事務所に迎えられ高級車を与えられ、田舎出のたいした取り柄もない若手弁護士なんて大企業や富豪を守る法律事務所で汚いことをさせるための捨て弁護士であろうということ。
母親とはなにか、
自分は一応親もいるのでそのことが大事なことかどうかは共感力なくそんなになんとも思わないが、そのことを問うとき問われる時,全ての人が審判に立たされるだろう、母親にならない人もいる,しかし皆母親なるものから生まれてくるのだから。しかし母親も人間でしかない。
裁判終盤で、母親とはなにか,と問いながら母親がやることをやってると反論する鬼母に対し,それは人間として当たり前,人間としてどうなのか、と問いただす。全く共感する。
ダビンが継母に殴打される現場からドアを蹴破りなんとか連れ出し、アジョシ(主人公)の姉の家についたとき、同じような年齢の子を育てている母親でもあるアジョシの姉に保護された時初めてダビンの方からそっと抱きしめるシーンが印象的だ。(虐待の恐怖から大人,他人に触れられることに極端な恐怖と嫌悪をダビンは感じていたので)
主人公のアジョシ(単におじさんという意味、ちょっとお名前失念した)がそれより前,最初にダビンが病院に担ぎ込まれ入院したとき,安心して手を伸ばしてきたダビンのその小さな心もとない手を握らずそっと布団に戻したアジョシとの対比。その後のアジョシの,正しいことやるべきこと有益なことをやるとなって展開していく前提は、アジョシ本人も含む,世の中の見てみぬふり,無関心だ。
家庭内のことだから、親が決めることだから、
そういう古臭いことを新しくまたやろうとしている人たちが牛耳るこの国で、よその国のこととは思わず,自分のこととして学ぶべきテーマ。
そして子どもは親のものではない。母性とか親権とか家族の絆とか血のつながりとか、そういうことに囚われルべきではない。
統一教会騒動のおかげで,家庭とか平和とか自らの欲,権力なんのためわからないけど振りかざすおかしい勢力に光が当たり暴露されてきた今,そんなことも考えながら、他国他人の話かわいそうなひどい話ということで済ませないで,現実と未来のことに想像力洞察力動員して見るべき。
それにしても、継親役の美しい俳優さんの演技。怖くて鋭くこの人も母親を知らんということを世間社会世界への復讐を無意識にしているような佇まいがすこい、ダビンもすごい演技力があり他の子役たちも。そしてアジョシもいいけどアジョシの姉の,古い言葉だと肝っ玉母さんという具合の人なんだが、その人がとてもよい。この人が人間らしさをさりげなく担当していてこの作品が暗くなりすぎない。
心に迫る悲しい話
実話ベースの映画だという事で、この事件の被害者を思うと心が痛む。
話の中心となる弁護士の気持ちの変化など、シナリオの定石通りの展開であるにも関わらず実話の持つリアリティーが物語を力強くけん引したように感じた。
俳優陣の演技も素晴らしく、特に継母役の俳優の鬼気迫る芝居には、心の底から憎しみを覚えた。
主役の少女の演技も見事で気持ちを揺さぶられる。
絵に描いたようなハイ・コンセプト映画
概要を読めば分かる通り、弁護士資格やその他の資格も持っているが姉の世話になってグダグダしているダメ人間が、明らかに虐待と思われる幼児殺害事件に関わることで、殺人の嫌疑をかけられた10歳の姉を救うべく、出世の道を捨ててまで奔走する物語。すごくわかりやすい。
その中で、様々な物語的な仕掛けというか伏線というか、のちに効果を発揮する隠された話のパーツがこれでもかというほど埋め込まれており、後半でそれらがすべて回収される様は見事としかいいようがない。……のだが、あまりにも出来すぎていて逆に減点対象かなあと。ゴリラのぬいぐるみの件は、何か他の作品でも同じような仕掛けを見たことがあるような気がする。
主役のイ・ドンフィは常に善良な役をするわけではなく、時にはけっこう無情な役回りを演じることもあるが、そうした染まりきっていない個性が、今回の役ではとてもうまくハマったといえる。最初から「熱血そう」じゃないという点は、終盤のカタルシスにとって欠かせないキャラだったのだろうと思う。
それにしても、若年者が法廷で証人となり、いわば「奇策」によって判決を覆す映画。韓国映画では定番でありながら、しかも確実に面白い作品になっているのがとても不思議。
どこも同じなのか
この主役の俳優さんビューティーインサイドで見ていいなーと思ってたら、またいい映画でいい役やってますね。ハンサムすぎなくていい。内容も重いけどいい。美人だけど内面が恐ろしい義母と見た目はイマイチだけど優しい主人公のお姉さんの対比は陳腐だけど良かったなー。女の子を抱きしめるシーンでボロ泣きしました。
涙が溢れた
児童虐待をテーマにした作品
子役の女の子が上手くて涙を誘う
日本でも虐待されて亡くなるニースが後を絶たない
学校や児童相談所が介入しても子供を助けることがなかなか出来ないもどかしさ如何に親から切り離なして保護する事の難しさが分かる
この映画も子供からの証言が難しくてどうなるかと思ったけど映像があったから救えることができた 親は子供の親権があるから親から言われると他者は保護することも儘ならない この現状をどうすることも出来きずに子供が犠牲になってしまう 本当に悔やまれる 亡くなってからでは遅すぎるのに。 子供は自分で守れない
何度も繰り返させる児童虐待から子供を護る方法をまたは法律を確立して欲しいです
これは美談ではない
救えた命が救えなかったのだからどこにも美談の要素はないのに、綺麗にまとめてしまったのが残念。周囲の大人に助けを求めたにも関わらず殺されたのに、天国のお母さんに会いに行っただなんてセリフは正直吐き気がした。
しかしながら、児童虐待と周囲の無関心をテーマにした意義はあると思う。あなたも傍観者ですか?そう問われているような、胸に迫るものがあった。
テーマが良いだけに、美談にせず、児童施設や学校、警察、病院などの対応も詳細に取材して丁寧に描いて欲しかった。
見て見ぬふり…
日本でも児童虐待の相談数は20万件近く年々増加傾向。一週間に一人の子供が命を落としている数字。実話ベースの本作は継母に虐待され、幼い弟を殺した罪を被させられた10歳の少女が裁判で勇気をもって真実を告白するまでを描く。虐待シーンは見るに堪えない。本当の父親からも助けられないどころか、愛されていない。台詞でもあったが人間ではない。法律は誰のためのものだろうか。弱者のために、弱者を守るためのものでなければならない。家庭で起きてしまうと、そこに割って捜査できない。ニュースでも、相談員が家まで行ったけど、不在にされていたという話をよく聞く。通報があったら、やはり警察並みに権限を与えないと限界ではないだろうか。映画でも近所や、学校の先生も虐待に気付いていたはずなのに何もしなかった。これは見殺しと一緒。映画冒頭の無罪有罪の問いの真意がここでわかった。是枝作品のようなメッセージ性の強い作品だった。
なぜ
虐待を受けている子供達がいて、助けを何度も求めているのに。法的に何も出来ないからと傍観していていいのか。
100%間違っていて誰にも分かってもらえない状況って何???
わかっているのに。
残念になる。
法に世界の在り方に人の在り方に。
物語を置いといたとして。これは映画というよりは二時間ドラマを見ている感じだった。
重厚な作りではないというか。。
【”子供の笑顔が、我らの未来” が実現出来ている社会が、健全なる社会ではなかったか! 親権を持つ”親”の愚劣極まりなき行為を、”人間”として糾弾した弁護士の姿に救われる。】
ー ”実話に基づいたフィクション”と、冒頭にテロップが流れる・・。ー
◆感想
・前半は、ダビンとミンジュンが弁護士になれずに、”児童福祉館”で嫌々働く、ジュンユプに懐いていく姿が、描かれる。
継母ジスクからの暴力にも耐えながら・・。実の父親の、愚劣な言葉に吐き気がするも、ダビンとミンジュンが、楽し気にジュンユプと動物園に行ったり、初めてのハンバーガーを食べたり・・
ー きっと、二人の幼き兄弟は自分たちと同じく早くに母親を亡くしたジュンユプの善性を本能で見抜いていたのだと、思う。ー
・継母ジスクを演じたユソンさんの、鬼気迫る演技も凄いし、女優魂を感じる。だって、あの役は引き受けたくはないでしょう・・。イメージダウンになってしまうし・・。けれど、ユソンさんの裁判での演技も含めての凄さが、今作の恐ろしさ、哀しさを引き出しているのは、間違いない。
・ソウルの法律事務所に念願の就職を果たしたジュンユプが、事務所トップの弁護士の言葉を聞いて、法律事務所を辞めるシーンや、ダビンとミンジュンへのジスクからの虐待に気付いていながら、無関心の近隣の”大人”達の姿。
ー ダビンが泣きながら言った言葉が心に沁みる。無関心を装う事への怒りも、今作は示している・
・継母、ジスクも、実の母を知らなかった・・、母の愛情を受けていなかった・・、と言う負の連鎖。
・判決から、半年後。実の母親の写真を探して、ダビンに渡すジュンヨプ。
ダビンの笑顔に、少しだけ救われた気持ちになった・・。
<日本でも、躾と称して幼き娘を殺した父親が懲役刑で重い処罰を受けた事は記憶に新しいが、私は日本の刑法で、実親殺しが重罪になるのに、実子殺しが重罪にならない事は、法制度の瑕疵であると思っている。
(なので、あの非人間的な男に言い渡された量刑は、一歩前進だったと思う。が、他のレビューでも書いたが、個人的には一罰百戒の意味と、事件の残虐性も加味して、極刑にして欲しかった。)
今作は、韓国で実際に起こってしまった、実子虐待事件を基に製作されたようであるが、ラストに流れる韓国社会で、児童虐待が増加している実態には、哀しさと怒りを覚えた。
が、日本でも状況は同じである。
経済的に貧しい事は、子供の罪ではない。
世界の全ての子供達が、笑顔で暮らせる社会を作るのは、私たち大人の責任である。
まずは、劇中でも描かれていたが、虐待を知ったら見て見ぬふりをせずに、警察に知らせる事。そして、児童虐待防止法がキチンと機能するために、児童相談所で頑張る方々への支援体制の強化も含めて、
”微力ではあるが、自分は何が出来るのか、何をしなければならないのか”
という事を考えさせられた作品である。>
伝えなければならない現実。
実話ベースで,とてもリアリティに仕上げています。
日本ならここまで酷い描写はしないだろうなと思いながら、限界ギリギリまで表現しています。それは観る側にとって辛すぎて目を覆いたくなるが,大人が助けてあげなきゃ幼い命が奪われてしまう現実、見て見ぬふりはダメなんだと、強いメッセージを叩きつけられました。
子供の虐待をテーマにした作品をいくつか観ましたが、この映画が1番心に響きました。
虐待の連鎖
犯罪を見て見ぬふりをする、その理由はこわいからとか、忙しいからとか、ついうっかりとか、挙げればきりなくみつけられるけど、どんな時でも、子供達への虐待だけは、助けない理由にはならないのだ。と、わかっていても、この映画のようなことはたぶんこの世に溢れかえっているのだと教えてくれる。
胸をえぐられるのが、虐待をしている人は多くのケースで、自分も虐待を受けていたという生い立ち。
このような映画が少しでも現実をよくすることに繋がることをただただ願います。
韓国も虐待が多いのにはびっくり
虐待されるシーンは迫力があり、本当につらかった 日本でもこれまで幾度となく幼き子どもが虐待されて亡くなっている ニュースの度に涙を流さずにいられなかった 児童相談所や、警察、弁護士など腹立つ対応ばかりで怒り心頭だったが、徐々に助けてくれるような雰囲気になって、必死で応援してた 写真のお母さんはもういないのだろうか?彼女の今後が心配 それにしても、韓国の映画やドラマに出てくる子役は演技がうまいとつくづく思う 世界中が虐待のない世の中になってほしいと思わせる映画だった
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