劇場公開日 2020年4月10日

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「映画と俳優への愛に溢れていた」新喜劇王 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5映画と俳優への愛に溢れていた

2020年6月7日
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大まかな展開は旧作と同じながら、主役を男性から女性に変えてのリブートに、細かいギャグのアップデートがあり。
巨匠扱いされても、相変わらずくだらない映画を撮るチャウ・シンチー監督。

主演のエ・ジンウェンは、基本の作りは可愛いのに、さすが女性を汚く撮ることに特異な才能を示す監督だけに、ブスメイクで作中ずっとブサイクに見えました。
「お前の容姿で映画に出るチャンスはない」と言われ続けていて、心が痛かった。
昨今の人権的配慮を重んじる風潮を認識しているからか、容姿への容赦ない表現が前作比では格段に減っていたものの、「女優は外見でしかチャンスはない」という以前の風潮に対して批判を込めていたように思う。

ラストにかけての駆け足すぎる逆転展開は強引で、そのあたりで点数は低めにさせてもらいながらも、作品からは監督の映画や俳優への「愛」があふれているのは伝わってきて、観てるこちらが微笑みに溢れながらの退出となりました。

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コージィ日本犬