劇場公開日 2020年4月3日

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「どこにいるんだ?!社会の暗部を覗いた人数を追う話」暗数殺人 コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0どこにいるんだ?!社会の暗部を覗いた人数を追う話

2022年12月7日
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鑑賞方法:VOD

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幸せ

内容は、韓国🇰🇷で2010年9月に起きたカラオケ店従業員の女性がタクシー運転手に殺された。虚言癖のある犯人は尋問官に、留置所で他に11人殺したと自供し、その内一人は事実だったと言う事件に着想を得た物語。印象に残った台詞は『嘘を信じて最後まで疑うんだ!』殺された人が誰にも知られず蛆虫の餌になると思うと非常に気の毒な気持ちが、伝わってきた。キム刑事が少しでも🤏そんな被害者に寄り添おうと自らの妻との無言の別れ(轢き逃げ事故)から感じられ、非常に強くも脆い執念が感じられ『お前に勝って何になる?!』との二極化した安易な落とし所でない所がリアルで面白かったです。終始達観した眼差しはそう言う背景に寄り添ってたんだなと感じました。印象に残った言葉は、犯人が犯行を行い7分割した肉体を脱水機で血を🩸抜いてる場面が、背筋が痛く凍える様な感じを受けました。しかし丸めた背中とタバコの煙で本当は愛憎の末の結果だという緊張感が複雑に伝わりました。決して許されるモノではありませんが、犯人の自尊心が起こした事件の暗い闇が境間見えます。自尊心+支配欲+冷徹+残忍のダークテトラッドに合致するサイコパスが分かりやすく表現されてた様に感じました。近寄りたくはないですが‥。最後にはキム刑事が行方不明者を探す時に、美しい夕日とススキ🌾🌆が背景に『何処にいるんだ?!』諦めず力強く弱くもある歩く姿は胸に込み上げる安堵感と寂寥感が、美しい背景に溶け合い何とも形容し難い気持ちが押し寄せました。ニーチェの文言で『深淵を覗き込む時、深淵の方からも貴方を見ている事を忘れるな』との怖さに振り回される作品でした。この様な事件の風化を防ぐ為に関係者には厳しいかもしれませんが必要だと感じました。

コバヤシマル
コバヤシマルさんのコメント
2022年12月7日

コメントありがとうございます。あの場面は、非常に怖かったです。脱水槽に入れた不均衡なバランスの肉塊が回転時にガタガタ動く様は被害者の声にならない悲鳴の様で陰鬱な気分になりましたね。

コバヤシマル
CBさんのコメント
2022年12月7日

> …肉体を脱水機で…
ふう。怖い映画でした。
でも、忘れられない。

CB