TENET テネットのレビュー・感想・評価
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歴史のテネットが順行するのか、逆行するのか それを決めるのは私達です 20世紀の「2001年宇宙の旅」にも匹敵する、21世紀を代表する作品になるとと思います
素晴らしい傑作でした
ノーラン節とは何かと説明は困難だけれども、ノーランにしか撮れない映像で大変に満足しました
本当にコロナ禍の中であっても映画館に出掛けて観るそれだけの価値は十分以上にあります
キューブリックの後継者の地歩をさらに固めたと思います
tenet とは、字幕では単に「主義」とありました
調べてみるとこうありました
企業や団体などの考え方や主義を意味しますが、全体の philosophy 「哲学」などがあり、その内容を個々の具体的な考え方として表現したものが tenet というわけです
語源はラテン語の tenere で「保持する」という意味
人類の進歩により、文明も社会もまた進歩していくものです
それが当たり前だと思います
時間が後戻りしないように
そう思い込んでいました
ファシズムと共産主義の敗北が前世紀の結論でした
フランシス・フクヤマの名著「歴史の終わり」で喝破されたように、ソ連が崩壊したとき、自由・平等・博愛のテネットを原則にした民主主義と自由経済が最終勝利したのです
民主政治が政治体制の最終形態であり、安定した政治体制が構築されるため、政治体制を破壊するほどの戦争やクーデターのような歴史的大事件はもはや生じない
よって、この状況を「歴史の終わり」と呼ぶのです
その著作から深く感銘をうけました
全くそうだと思っていました
世界的にもそのようなムードでありました
人種差別もいずれ時間が解決する
その様に歴史は進行するものだ
逆行はない、あり得ないことだと
あれから30年、21世紀ももう20年が経過しました
歴史は終わったのでしょうか?
ナイーブでした
そんなことは夢物語だったのです
歴史は逆行しうる
日本の隣の大国は、共産主義が崩壊するどころか、共産党が独裁する資本主義国家であり、かつファシズム国家に変質したのです
帝国主義傾向を強め軍国主義的で、全体主義の国家です
帝国の領域内の少数民族への差別迫害を苛烈に行っています
これは20世紀のナチスドイツとどこが違うのでしょうか?
太平洋やアジアに軍事的にも進出しようと軍備を拡張しています
戦前の大日本帝国とどこが違うのでしょうか?
歴史は逆行したのです!
米国では1960年代にあれほどの苦しみのすえに黒人の公民権運動は終結しました
音楽の世界では黒人音楽が世界を制覇して人種をクロスオーバーしていきました
歴史は前に進み、もう後戻りはしない
21世紀には跡形も無くなるだろう
そのように思っていました
ナイーブでした
人種差別を口にする大統領が現れ、ブラックライブズマター運動が全米を席巻するような時代が来るなんて夢にも思いませんでした
歴史は逆行したのです!
最新の物理学によると時間は逆行しうるそうです
テネットもまた逆行しうるのです!
本作はこのテーマを、007風のスパイ映画の娯楽作品として、世界中の人びと、それこそ万民が理解しうるようにノーラン監督が伝えようとしたのです
だから主人公は黒人でなければならないのです
相棒は白人でなければならないのです
ソ連崩壊による核軍縮で核戦争の脅威は去ったと思われていました
ところが、ロシアは軍事的に復活し、中国もまた核軍備を進めています
北朝鮮、イランは核兵器を作り出してしまいました
兵器級プルトニウムのモチーフは、核戦争の脅威まで歴史が逆行していると、監督が警告メッセージを伝えているのです
序盤、主人公は捕まり操車場の線路上で拷問を受けます
左右の線路を長大な貨物列車が走っています
手前から奥に過ぎ去っていく列車
奥から手前に戻ってくる列車
中央に拷問を受け息も絶え絶えの主人公
このシーンこそ現在の私達の姿です
歴史のテネットが順行するのか、逆行するのか
私達はどちらの列車に乗ろうとしているのでしょう
はたまた主人公のようにどちらも選べず死を選ぶのか?
どうするのか?
それを監督は問うているのです
もうこのシーンで本作のテーマは殆ど伝え終わっていたのです
あとの長い物語はそれを説明するための物語だったのです
本作はコロナ禍の中、大作映画が次々と公開延期を決めているのに、ノーラン監督は断固として今すぐ公開せよと厳命したといいます
それは今こそ決定的な瞬間だからです
歴史のテネットが順行するのか、逆行するのか
それを決めるのは私達だからです
時間挟撃作戦の現場は、今です
今現在こそ、テネットの順行と逆行との戦いが行われている現場なのです
テネットの逆行は絶対に阻止しなければならないのです
それこそ文明の衰退、人類の滅亡への道です
傑作中の傑作、名作中の名作です
20世紀の「2001年宇宙の旅」にも匹敵する、21世紀を代表する作品になるとと思います
頭がこんがらがりそうな
評価するべきポイントが難しい
初日に見に行きました。
すごい。映像がすごい。
でも、なんかもう、ストーリーも凄すぎてよく分からないって感覚です。
過去に戻ったりして改変していく話は幾度となく見てきたのでそういう部分は楽しいんですが、
ガラス越しに奥さんが囚われているシーンなんかは時間が戻っていったり現在が進んでいたりと、何回見ていても「もう、よく分からない」
終盤の戦場のシーンなんかも、ここまで置いてけぼりをずっと食らっているので、なんで戦場にいるのかも正直頭に入ってこなかったwww
映像や難解なストーリーで(・∀・)イイ!!としてしまうのが好きでは無いので、とりあえず自分が感じた評価は☆3です。
ドンパチやるだけの普通のアクション映画よりも全然凄いし、そういうアクション映画とは一味感覚が違う。
しかしまぁ評価が難しいので…☆3かなぁ
逆回し風アクションや眼を見張るロケ撮影などのも楽しいノーラン映画の大集成的作品
時間を遡行して来る悪の組織と対決するエージェント達の活躍と聞くと、いかにもSF的な設定で、最新の特殊効果バリバリの画面を思い浮かべるが、監督のクリストファー・ノーランは、出来る限りCGや特撮に頼らずに、古典的なフイルム逆回し撮影やロケとセットを多用してチープな雰囲気を出さずに、リアルでスケールのある映像を構築しているところは、凄いの一言。
特に後半の敵アジトを襲撃する場面は、大量のエキストラとヘリを駆使して密度の高い映像を実現していて迫力もあり、正直『ダンケルク』よりも大きなスケールを感じるところもある。
勿論、逆回し風に俳優が演じていシーンもあるらしいが、それも含めてノーランの過去の作品で使った手法を上手く画面に昇華しているので、とても新鮮に感じる。
一見複雑で難解なストーリーに感じるが、大筋はシンプルなスパイ活劇とバディ物の要素が入っている娯楽作品で、時系列を編集で複雑に弄っている訳ではないので、思ったより見易いと思う。
以前のノーラン映画は、アクションシーンに余り工夫と迫力が無く淡白な印象だったが、今作は音響も含めて見応えがあり進化している。
主演のジョン・デビッド・ワシントンもシャープな動きと力強い雰囲気でこの大役を見事に演じている。個人的には、ヒゲの無い顔も披露して欲しかったが。
頼りになる相棒をロバート・パディントンも好演していて、裏を知り尽くしている感じを上手く醸し出ている。
悪役のケネス・ブラナーも流石の存在感。
一番気になるところは、007映画が大好きでリスペクトしているノーラン監督だが、本家にあるゴージャス感やユーモアや皮肉なところが殆どなくて、真面目で堅い印象が映画に若干の重苦しさを与えていると思う。
時間逆行の設定も割と穴があると思うが、デジタル機器嫌いのノーランらしくスマホなどは活用されないのも現代劇だとちょっと無理がある。
それでも見所が盛りだくさんで、逆回し風アクションや眼を見張るロケ撮影などのも素晴らしい作品で、出来る限りIMAX方式の上映で観て欲しいノーラン映画の大集成的作品でオススメ。
ちなみに今回は通常のIMAXレーザーにて鑑賞しましたが、次は池袋のIMAXレーザーGTで観る予定。
逆行の伏線回収
過去に遡って過去をやり直す映画はたくさんあったけど(「ターミネーター」シリーズ、「バックトゥザフューチャー」シリーズ等々)、過去から現在への順目の時間の流れには手をつけてこなかった。というか、技術的に不可能だった。「テネット」ではこの時間の流れが逆行する点で前代未聞。
映画は伏線の配置とその回収が基本。映画の前半部分でいかにさりげなくこの伏線を配して、どれだけ意外な方法で回収するかが脚本家の腕の見せどころ。
これまでの映画は仕込まれた時限爆弾のカウントダウンを順目で追って、爆発するのを待つようなもの。でも「テネット」は前触れもなくいきなり爆発。「はぁ?」と思った瞬間からカウントアップが始まって、どう仕込んだかが明らかになる、逆行の伏線回収が描かれる。
順目の伏線回収と逆行の伏線回収が同時に展開されるのでもうお手上げです。1回見て理解するのは不可能。もー最高です。IMAXでもう一回見よ
クリストファーノーラン監督の話題作をやっと観賞。 超難解との前評判...
お見事としか
監督行き届き
頭が痛い
???!!!???
今回もインセプション同様、皆さんのレビューを先に拝見して予習してから観に行きました😄
やっぱり分からん、、さっぱり分からん😫最初のオペラ劇場のテロのシーンから、仲間と敵の区別が付かない😭
今回は体感を楽しもうと4DXで鑑賞。初体験だったので充分楽しめました❗️たとえ話が理解出来なくても。特に飛行機の突っ込み炎上やカーチェイスの場面はなかなか面白かったです。ただ、2人で格闘するシーンなどはシートが振動する意味ないかな?
ボートで海を走るシーンも微妙な揺れや風とかいい感じでしたね。
(今度はゴジラあたりで体験してみたい!)
CGを使わない実写にこだわる映像はやはり迫力あって見応え充分‼️実際の時間軸と逆行が同時のシーン、実際に逆の動きをする所など、大変だっただろうなと感心するばかり。終盤の軍隊の逆行シーンはちょっと面白い感はあったけど、それにしても大したもんです。
改めて思うことは、こんな難解な映画を造れる監督の頭の中はどうなってるんでしょう‼️
皆さんのレビューをもう一度拝見して復習します😄
ノーラン史上最高傑作
話は単純。映像が面白い。
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