TENET テネットのレビュー・感想・評価
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きっと大作
ストーリー、映像、演技など、
どこを楽しむかは人それぞれだと
思う。
私はストーリー派なので、
高度な展開についていけなかった自分が悪いんだと思うが、不完全燃焼。
でも迫力満点で見応えのある作品だったのは間違いない。
予習がとりわけ必要な映画があることを学習しました。反芻するうちにポイント高くなってきました。
(2020.10.16.)
主人公の名前が無いのは、本当はJames Bondにしたかったからじゃないかなあ。悪役のセイターからはどうしても冷え冷えとした悪が感じられませんでした。部屋でベルトに手をやった瞬間、あ、それで妻を虐めるな、と思ったら本当にそういうことやるからなー。それに妻がいい服を買えることも、息子を名門校に通わせることも俺の金があるからだ、みたいなのは大物悪役の台詞ではないと思った。B級の雰囲気になってしまって残念。妻のキャットがセイターから離れられないのは子どもの存在があるにしても説得力が弱い気がしました。
マイケル・ケインが、主人公に対してそれなりのスーツを買えと言う場面はいかにも英国で素敵だった。でもJames Bondのお話にできないから、キャットと恋仲にならず、主人公がキャットを救う動機もとても弱くなってしまってると思いました。ニールとの友情はとても良くて、最後の別れの場面の主人公の涙とニールの清々しさには胸が痛んだ。ニールは本当に爽やかで何でもわかっていて(当たり前?)頼りになって、涙が出そうでした。オペラハウスの時にもニールが居たこと、ニールのお守りの紐をオペラハウスでも最後でも確認できて嬉しかった。
予習の際に「メメント」の冒頭のポラロイドカメラとか拳銃のシーンを見て、ノーラン監督はこういうのが好きでやりたいんだなと確認した。インセプションとインターステラーはもの凄く面白かったです。TENETは時間による共同挟み撃ち作戦をして人類を救うけれどお話としての面白さや深さはあまりなくて、壮大な映像の実験場に居合わせている感じでした。
当初は補助線として古典落語を持ってくるといいかなと考えたりもしました。自分が自分と戦う場面は、二階ぞめきとか粗忽長屋の世界にしてみるとか。でも、映画の方は妄想でも粗忽でもないのでやはり無理があり、古典落語で理解してみよう、は残念ながら断念しました…。
おまけ:
IMAX初めてでした。スクリーンのあまりの大きさに驚愕して思わず声に出して感動してしまい、恥ずかしかったです、のIMAXは全国で2館のみのデカいIMAXだということを知りました。ノーラン監督から感謝状を貰ったという映画館です。そういう稀なIMAXシアターであることも知らずに行った自分に呆れました。全てにおいて予習不足!!
新しいタイプのスパイ映画👍
IMAXで鑑賞。音デカすぎ😵フル画面で迫力ありすぎ。
難解と、言われているが、ストーリーを追わずにつじつまを理解していけば😃
バックトゥザフューチャーの複雑版だね😀
凄い、ストーリーの絡み方👍
ノーラン得意の時間軸の前後の見せ方が👏お見事。
タイムスリップ=時間の逆回転のアイデアに脱帽😹
無駄の無い編集で、150分一気に見せる凄さ。
CG使わすに逆再生で正時間と逆時間の撮影は、大変そう。
頭整理してもう一度、観たい映画👍
一瞬も目が離せないストーリーとアクション
世間で賑わせてる映画ということもあり、ミーハー気分で観に来ました。デンゼルワシントンの息子さんということも事前に知り期待してました。でも、お父さん以上に凄い俳優さんでした。『逆再生』っていうフレーズがすべての鍵になってます。緻密なストーリーとダイナミックな映像に感激しました。こんな映画が作れるのか⁉️って驚きました。私が感じたのは、そこまで分かりづらいストーリーではなかったです。最後にはそうゆうことだったのかーって納得出来ました。ただ、展開が早いし、アクションは派手だし、次から次とミッションが出てくるので二重三重に重なるストーリーに頭がついていかないかもしれません。私がテネるなら2回かな?
とにかく逆回転させたい
いい加減な理屈で強引に展開されてく変テコアクション。理屈のいい加減さと強引さから、「とにかく逆回転させたい」というプリミティブな映画的快楽への欲望の強さが見てとれたのは良かった。
ラストの時間挟撃作戦は同じ様な場面がずっと続いてつまらない。
人物描写も薄いのでバディ感がグッとこなかった。
初めての感覚
初めてのIMAXだったので、映像酔いするかと思っていつもより後ろの席で見たが、もっと前の席で見ればよかった。
薄っぺらい語彙力でしか表現できないのが悲しいが、ディズニーランドの○○マウンテン系に乗っているような気分だった。今まで体験したことのないような感覚を味わえ、エンターテイメントとしてよく出来ている。
伏線回収が好きな人は特に何度も見たくなるだろう。確かに1回見ただけでは細かいところはわからない。
時空が戻るというのはよくあるが、そこはクリストファー・ノーラン節炸裂という感じだった。
歴史のテネットが順行するのか、逆行するのか それを決めるのは私達です 20世紀の「2001年宇宙の旅」にも匹敵する、21世紀を代表する作品になるとと思います
素晴らしい傑作でした
ノーラン節とは何かと説明は困難だけれども、ノーランにしか撮れない映像で大変に満足しました
本当にコロナ禍の中であっても映画館に出掛けて観るそれだけの価値は十分以上にあります
キューブリックの後継者の地歩をさらに固めたと思います
tenet とは、字幕では単に「主義」とありました
調べてみるとこうありました
企業や団体などの考え方や主義を意味しますが、全体の philosophy 「哲学」などがあり、その内容を個々の具体的な考え方として表現したものが tenet というわけです
語源はラテン語の tenere で「保持する」という意味
人類の進歩により、文明も社会もまた進歩していくものです
それが当たり前だと思います
時間が後戻りしないように
そう思い込んでいました
ファシズムと共産主義の敗北が前世紀の結論でした
フランシス・フクヤマの名著「歴史の終わり」で喝破されたように、ソ連が崩壊したとき、自由・平等・博愛のテネットを原則にした民主主義と自由経済が最終勝利したのです
民主政治が政治体制の最終形態であり、安定した政治体制が構築されるため、政治体制を破壊するほどの戦争やクーデターのような歴史的大事件はもはや生じない
よって、この状況を「歴史の終わり」と呼ぶのです
その著作から深く感銘をうけました
全くそうだと思っていました
世界的にもそのようなムードでありました
人種差別もいずれ時間が解決する
その様に歴史は進行するものだ
逆行はない、あり得ないことだと
あれから30年、21世紀ももう20年が経過しました
歴史は終わったのでしょうか?
ナイーブでした
そんなことは夢物語だったのです
歴史は逆行しうる
日本の隣の大国は、共産主義が崩壊するどころか、共産党が独裁する資本主義国家であり、かつファシズム国家に変質したのです
帝国主義傾向を強め軍国主義的で、全体主義の国家です
帝国の領域内の少数民族への差別迫害を苛烈に行っています
これは20世紀のナチスドイツとどこが違うのでしょうか?
太平洋やアジアに軍事的にも進出しようと軍備を拡張しています
戦前の大日本帝国とどこが違うのでしょうか?
歴史は逆行したのです!
米国では1960年代にあれほどの苦しみのすえに黒人の公民権運動は終結しました
音楽の世界では黒人音楽が世界を制覇して人種をクロスオーバーしていきました
歴史は前に進み、もう後戻りはしない
21世紀には跡形も無くなるだろう
そのように思っていました
ナイーブでした
人種差別を口にする大統領が現れ、ブラックライブズマター運動が全米を席巻するような時代が来るなんて夢にも思いませんでした
歴史は逆行したのです!
最新の物理学によると時間は逆行しうるそうです
テネットもまた逆行しうるのです!
本作はこのテーマを、007風のスパイ映画の娯楽作品として、世界中の人びと、それこそ万民が理解しうるようにノーラン監督が伝えようとしたのです
だから主人公は黒人でなければならないのです
相棒は白人でなければならないのです
ソ連崩壊による核軍縮で核戦争の脅威は去ったと思われていました
ところが、ロシアは軍事的に復活し、中国もまた核軍備を進めています
北朝鮮、イランは核兵器を作り出してしまいました
兵器級プルトニウムのモチーフは、核戦争の脅威まで歴史が逆行していると、監督が警告メッセージを伝えているのです
序盤、主人公は捕まり操車場の線路上で拷問を受けます
左右の線路を長大な貨物列車が走っています
手前から奥に過ぎ去っていく列車
奥から手前に戻ってくる列車
中央に拷問を受け息も絶え絶えの主人公
このシーンこそ現在の私達の姿です
歴史のテネットが順行するのか、逆行するのか
私達はどちらの列車に乗ろうとしているのでしょう
はたまた主人公のようにどちらも選べず死を選ぶのか?
どうするのか?
それを監督は問うているのです
もうこのシーンで本作のテーマは殆ど伝え終わっていたのです
あとの長い物語はそれを説明するための物語だったのです
本作はコロナ禍の中、大作映画が次々と公開延期を決めているのに、ノーラン監督は断固として今すぐ公開せよと厳命したといいます
それは今こそ決定的な瞬間だからです
歴史のテネットが順行するのか、逆行するのか
それを決めるのは私達だからです
時間挟撃作戦の現場は、今です
今現在こそ、テネットの順行と逆行との戦いが行われている現場なのです
テネットの逆行は絶対に阻止しなければならないのです
それこそ文明の衰退、人類の滅亡への道です
傑作中の傑作、名作中の名作です
20世紀の「2001年宇宙の旅」にも匹敵する、21世紀を代表する作品になるとと思います
頭がこんがらがりそうな
楽しい映画でした。
藤子不二雄Fでコミカライズして欲しい。
映画の設定から二度見を必要とするのかな?と画面の隅から隅までジーッと見てても何度もあっと思うシーンがありました。新しい概念を映像化すると言う挑戦って素晴らしいなーと。
評価するべきポイントが難しい
初日に見に行きました。
すごい。映像がすごい。
でも、なんかもう、ストーリーも凄すぎてよく分からないって感覚です。
過去に戻ったりして改変していく話は幾度となく見てきたのでそういう部分は楽しいんですが、
ガラス越しに奥さんが囚われているシーンなんかは時間が戻っていったり現在が進んでいたりと、何回見ていても「もう、よく分からない」
終盤の戦場のシーンなんかも、ここまで置いてけぼりをずっと食らっているので、なんで戦場にいるのかも正直頭に入ってこなかったwww
映像や難解なストーリーで(・∀・)イイ!!としてしまうのが好きでは無いので、とりあえず自分が感じた評価は☆3です。
ドンパチやるだけの普通のアクション映画よりも全然凄いし、そういうアクション映画とは一味感覚が違う。
しかしまぁ評価が難しいので…☆3かなぁ
逆回し風アクションや眼を見張るロケ撮影などのも楽しいノーラン映画の大集成的作品
時間を遡行して来る悪の組織と対決するエージェント達の活躍と聞くと、いかにもSF的な設定で、最新の特殊効果バリバリの画面を思い浮かべるが、監督のクリストファー・ノーランは、出来る限りCGや特撮に頼らずに、古典的なフイルム逆回し撮影やロケとセットを多用してチープな雰囲気を出さずに、リアルでスケールのある映像を構築しているところは、凄いの一言。
特に後半の敵アジトを襲撃する場面は、大量のエキストラとヘリを駆使して密度の高い映像を実現していて迫力もあり、正直『ダンケルク』よりも大きなスケールを感じるところもある。
勿論、逆回し風に俳優が演じていシーンもあるらしいが、それも含めてノーランの過去の作品で使った手法を上手く画面に昇華しているので、とても新鮮に感じる。
一見複雑で難解なストーリーに感じるが、大筋はシンプルなスパイ活劇とバディ物の要素が入っている娯楽作品で、時系列を編集で複雑に弄っている訳ではないので、思ったより見易いと思う。
以前のノーラン映画は、アクションシーンに余り工夫と迫力が無く淡白な印象だったが、今作は音響も含めて見応えがあり進化している。
主演のジョン・デビッド・ワシントンもシャープな動きと力強い雰囲気でこの大役を見事に演じている。個人的には、ヒゲの無い顔も披露して欲しかったが。
頼りになる相棒をロバート・パディントンも好演していて、裏を知り尽くしている感じを上手く醸し出ている。
悪役のケネス・ブラナーも流石の存在感。
一番気になるところは、007映画が大好きでリスペクトしているノーラン監督だが、本家にあるゴージャス感やユーモアや皮肉なところが殆どなくて、真面目で堅い印象が映画に若干の重苦しさを与えていると思う。
時間逆行の設定も割と穴があると思うが、デジタル機器嫌いのノーランらしくスマホなどは活用されないのも現代劇だとちょっと無理がある。
それでも見所が盛りだくさんで、逆回し風アクションや眼を見張るロケ撮影などのも素晴らしい作品で、出来る限りIMAX方式の上映で観て欲しいノーラン映画の大集成的作品でオススメ。
ちなみに今回は通常のIMAXレーザーにて鑑賞しましたが、次は池袋のIMAXレーザーGTで観る予定。
逆行の伏線回収
過去に遡って過去をやり直す映画はたくさんあったけど(「ターミネーター」シリーズ、「バックトゥザフューチャー」シリーズ等々)、過去から現在への順目の時間の流れには手をつけてこなかった。というか、技術的に不可能だった。「テネット」ではこの時間の流れが逆行する点で前代未聞。
映画は伏線の配置とその回収が基本。映画の前半部分でいかにさりげなくこの伏線を配して、どれだけ意外な方法で回収するかが脚本家の腕の見せどころ。
これまでの映画は仕込まれた時限爆弾のカウントダウンを順目で追って、爆発するのを待つようなもの。でも「テネット」は前触れもなくいきなり爆発。「はぁ?」と思った瞬間からカウントアップが始まって、どう仕込んだかが明らかになる、逆行の伏線回収が描かれる。
順目の伏線回収と逆行の伏線回収が同時に展開されるのでもうお手上げです。1回見て理解するのは不可能。もー最高です。IMAXでもう一回見よ
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