TENET テネットのレビュー・感想・評価
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答え合わせしたくなる
最初の一時間くらいはよくわからずにひたすら進み、途中から「そうだったのか!」と気付く。
それからは必死に話を追いかけた。
そして頭の中で答え合わせが始まる。
とてもよく出来ている。
もう一度見直したくなる。
2回目の方がもっと楽しめるかもしれない。
分かりたい
賛否が別れるのも分かる。それだけ話題作という証拠でもある。見る分母が多くなればなるほど良い感想も悪い感想も増える。
率直な感想は、「理解しきれないのに感情だけはずっと付いていく。そして観終わった後に分かりたくなっている。」
個人的に難解な映画でよくある、必死にしがみ付いてたけど途中で諦めて後半もう置いてけぼり、にならなかった。
アクションシーンも飛行場もルールがよく分からないヨットも大型車大集合もスタルスク12のシーンも、目が脳が興奮する。予算潤沢な映画でしか見せてもらえないスケールのデカさ。これが映画史に残ったというだけで有難い。
デンゼル・ワシントンの長男こと主人公のジョン・デヴィッド・ワシントンの目とか表情がすごく良い。あのミッションに腐ることなく関わっていくさまに嘘がないというか。今後出てたらその映画観てみよう枠。
きっと大作
予習がとりわけ必要な映画があることを学習しました。反芻するうちにポイント高くなってきました。
(2020.10.16.)
主人公の名前が無いのは、本当はJames Bondにしたかったからじゃないかなあ。悪役のセイターからはどうしても冷え冷えとした悪が感じられませんでした。部屋でベルトに手をやった瞬間、あ、それで妻を虐めるな、と思ったら本当にそういうことやるからなー。それに妻がいい服を買えることも、息子を名門校に通わせることも俺の金があるからだ、みたいなのは大物悪役の台詞ではないと思った。B級の雰囲気になってしまって残念。妻のキャットがセイターから離れられないのは子どもの存在があるにしても説得力が弱い気がしました。
マイケル・ケインが、主人公に対してそれなりのスーツを買えと言う場面はいかにも英国で素敵だった。でもJames Bondのお話にできないから、キャットと恋仲にならず、主人公がキャットを救う動機もとても弱くなってしまってると思いました。ニールとの友情はとても良くて、最後の別れの場面の主人公の涙とニールの清々しさには胸が痛んだ。ニールは本当に爽やかで何でもわかっていて(当たり前?)頼りになって、涙が出そうでした。オペラハウスの時にもニールが居たこと、ニールのお守りの紐をオペラハウスでも最後でも確認できて嬉しかった。
予習の際に「メメント」の冒頭のポラロイドカメラとか拳銃のシーンを見て、ノーラン監督はこういうのが好きでやりたいんだなと確認した。インセプションとインターステラーはもの凄く面白かったです。TENETは時間による共同挟み撃ち作戦をして人類を救うけれどお話としての面白さや深さはあまりなくて、壮大な映像の実験場に居合わせている感じでした。
当初は補助線として古典落語を持ってくるといいかなと考えたりもしました。自分が自分と戦う場面は、二階ぞめきとか粗忽長屋の世界にしてみるとか。でも、映画の方は妄想でも粗忽でもないのでやはり無理があり、古典落語で理解してみよう、は残念ながら断念しました…。
おまけ:
IMAX初めてでした。スクリーンのあまりの大きさに驚愕して思わず声に出して感動してしまい、恥ずかしかったです、のIMAXは全国で2館のみのデカいIMAXだということを知りました。ノーラン監督から感謝状を貰ったという映画館です。そういう稀なIMAXシアターであることも知らずに行った自分に呆れました。全てにおいて予習不足!!
新しいタイプのスパイ映画👍
一瞬も目が離せないストーリーとアクション
とにかく逆回転させたい
初めての感覚
歴史のテネットが順行するのか、逆行するのか それを決めるのは私達です 20世紀の「2001年宇宙の旅」にも匹敵する、21世紀を代表する作品になるとと思います
素晴らしい傑作でした
ノーラン節とは何かと説明は困難だけれども、ノーランにしか撮れない映像で大変に満足しました
本当にコロナ禍の中であっても映画館に出掛けて観るそれだけの価値は十分以上にあります
キューブリックの後継者の地歩をさらに固めたと思います
tenet とは、字幕では単に「主義」とありました
調べてみるとこうありました
企業や団体などの考え方や主義を意味しますが、全体の philosophy 「哲学」などがあり、その内容を個々の具体的な考え方として表現したものが tenet というわけです
語源はラテン語の tenere で「保持する」という意味
人類の進歩により、文明も社会もまた進歩していくものです
それが当たり前だと思います
時間が後戻りしないように
そう思い込んでいました
ファシズムと共産主義の敗北が前世紀の結論でした
フランシス・フクヤマの名著「歴史の終わり」で喝破されたように、ソ連が崩壊したとき、自由・平等・博愛のテネットを原則にした民主主義と自由経済が最終勝利したのです
民主政治が政治体制の最終形態であり、安定した政治体制が構築されるため、政治体制を破壊するほどの戦争やクーデターのような歴史的大事件はもはや生じない
よって、この状況を「歴史の終わり」と呼ぶのです
その著作から深く感銘をうけました
全くそうだと思っていました
世界的にもそのようなムードでありました
人種差別もいずれ時間が解決する
その様に歴史は進行するものだ
逆行はない、あり得ないことだと
あれから30年、21世紀ももう20年が経過しました
歴史は終わったのでしょうか?
ナイーブでした
そんなことは夢物語だったのです
歴史は逆行しうる
日本の隣の大国は、共産主義が崩壊するどころか、共産党が独裁する資本主義国家であり、かつファシズム国家に変質したのです
帝国主義傾向を強め軍国主義的で、全体主義の国家です
帝国の領域内の少数民族への差別迫害を苛烈に行っています
これは20世紀のナチスドイツとどこが違うのでしょうか?
太平洋やアジアに軍事的にも進出しようと軍備を拡張しています
戦前の大日本帝国とどこが違うのでしょうか?
歴史は逆行したのです!
米国では1960年代にあれほどの苦しみのすえに黒人の公民権運動は終結しました
音楽の世界では黒人音楽が世界を制覇して人種をクロスオーバーしていきました
歴史は前に進み、もう後戻りはしない
21世紀には跡形も無くなるだろう
そのように思っていました
ナイーブでした
人種差別を口にする大統領が現れ、ブラックライブズマター運動が全米を席巻するような時代が来るなんて夢にも思いませんでした
歴史は逆行したのです!
最新の物理学によると時間は逆行しうるそうです
テネットもまた逆行しうるのです!
本作はこのテーマを、007風のスパイ映画の娯楽作品として、世界中の人びと、それこそ万民が理解しうるようにノーラン監督が伝えようとしたのです
だから主人公は黒人でなければならないのです
相棒は白人でなければならないのです
ソ連崩壊による核軍縮で核戦争の脅威は去ったと思われていました
ところが、ロシアは軍事的に復活し、中国もまた核軍備を進めています
北朝鮮、イランは核兵器を作り出してしまいました
兵器級プルトニウムのモチーフは、核戦争の脅威まで歴史が逆行していると、監督が警告メッセージを伝えているのです
序盤、主人公は捕まり操車場の線路上で拷問を受けます
左右の線路を長大な貨物列車が走っています
手前から奥に過ぎ去っていく列車
奥から手前に戻ってくる列車
中央に拷問を受け息も絶え絶えの主人公
このシーンこそ現在の私達の姿です
歴史のテネットが順行するのか、逆行するのか
私達はどちらの列車に乗ろうとしているのでしょう
はたまた主人公のようにどちらも選べず死を選ぶのか?
どうするのか?
それを監督は問うているのです
もうこのシーンで本作のテーマは殆ど伝え終わっていたのです
あとの長い物語はそれを説明するための物語だったのです
本作はコロナ禍の中、大作映画が次々と公開延期を決めているのに、ノーラン監督は断固として今すぐ公開せよと厳命したといいます
それは今こそ決定的な瞬間だからです
歴史のテネットが順行するのか、逆行するのか
それを決めるのは私達だからです
時間挟撃作戦の現場は、今です
今現在こそ、テネットの順行と逆行との戦いが行われている現場なのです
テネットの逆行は絶対に阻止しなければならないのです
それこそ文明の衰退、人類の滅亡への道です
傑作中の傑作、名作中の名作です
20世紀の「2001年宇宙の旅」にも匹敵する、21世紀を代表する作品になるとと思います
頭がこんがらがりそうな
評価するべきポイントが難しい
初日に見に行きました。
すごい。映像がすごい。
でも、なんかもう、ストーリーも凄すぎてよく分からないって感覚です。
過去に戻ったりして改変していく話は幾度となく見てきたのでそういう部分は楽しいんですが、
ガラス越しに奥さんが囚われているシーンなんかは時間が戻っていったり現在が進んでいたりと、何回見ていても「もう、よく分からない」
終盤の戦場のシーンなんかも、ここまで置いてけぼりをずっと食らっているので、なんで戦場にいるのかも正直頭に入ってこなかったwww
映像や難解なストーリーで(・∀・)イイ!!としてしまうのが好きでは無いので、とりあえず自分が感じた評価は☆3です。
ドンパチやるだけの普通のアクション映画よりも全然凄いし、そういうアクション映画とは一味感覚が違う。
しかしまぁ評価が難しいので…☆3かなぁ
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