TENET テネットのレビュー・感想・評価
全969件中、881~900件目を表示
正当な評価ができるのは理解したもののみ
前々から期待していた本作がどのような展開になるのか、どんな世界を見せてくれるのか、間違いなく今年一番楽しみにしていました。
さっそく公開日に鑑賞してきましたが、ついにノーラン監督の変態っぷりが最大限発揮されたなといった印象です。これまでの作品でも壮大な物語で観る人をその世界観に酔わせてきたノーラン監督ですが、この映画はこれまでの次元を超えた世界観でした。
事前情報から話が難解であることは理解していたものの、やはり途中から振り落とされたように展開についていけなくなりました。もう観ているというより、観させられるくらいスピーディに展開される話なので、内容をかみ砕いていくような余裕はなく、今を常に見ていないと到底追いつけない話になっています。例えるならジェットコースターに乗りながらその瞬間瞬間の展開を理解していくような感じです。
現在から未来へ進む時間軸と現在から過去に進む時間軸が交わるカオスな展開は、観る映画というより感じる映画なのかなと思いました。それくらい難解な映画でした。
評価は3.5としましたが、映画としては非常にリアルでありスペクタクルであり、物語の理解度によっては4.0、それ以上が出てもおかしくはないですが、僕は理解が追い付かなかったので今回はこのような評価としました。
おそらく評価が分かれる本作かと思いますが、正当な評価を下せるのは物語を理解できてからでしょう。そして理解できた時にこの映画の真髄が見えてくるのだと思います。
レンタルが始まったらもう一度挑戦してみたいと思います。
初めて観る方はYouTube観て内容頭に入れてから行った方がいいかと思います。それでも内容が分からないかもしれませんが、初見殺しの作品なので観てもネタバレにもならないと思います。
【時間の順行/逆行のループ、TENET】
作品のキャプチャーや、予告編でも明らかなように、この作品では、時間の逆行が重要な仕掛けになっている。
そして、もう一つ、映画のタイトル「TENET」が重要な示唆を含んでいるようにも感じる。
TENETは、作品の字幕では「主義」とされていたが、-ismとは区別して「信条」と訳されることが多い。
そう、この作品には、クリストファー・ノーランの独特な何か逆説的なテーマが隠されてるようにも感じるのだ。
(以下は僕の勝手な思い込みも含んだレビューで、一部ネタバレもありますのでご留意下さいな)
↓
↓
↓
映画のなかで、様々な意味で僕達を悩ます時間の逆行は、問題解決のツールとして扱われる。
ほんの一瞬から、スタルクス12の爆破事故までの長い日数を遡ることもある。
時間が順行する中で、過去の自身の作戦行動と交錯し、同一人物同士が鉢合わせするパラドックスの危機が起こり、プルトニウムをめぐるカーアクションにも目が離せない。
エンディングの前、スタルクス12の順行部隊と逆行部隊の作戦行動では、時間の逆行を一瞬、順行部隊に先に見せることによって、作戦を成功に導こうとするのだが、ここが一番、ツールとしての時間の逆行が理解しやすいところだと思った。
あと、個人的には、キャットがダイヴする場面で、もしかしたら、自分が未来から来た自分を知らずに眺めていることもあるのかと、ベタなSF感もあって良かったと思う。
前段で、時間の逆行は、問題解決のツールだと書いたが、同時に世界を滅ぼす可能性も秘めていた。
科学者の探究心が致命的な結果をもたらすのは、核兵器の父と呼ばれるオッペンハイマーのエピソードからも明らかだ。
この世界の破滅を食い止めるのが、「名もなき男」の使命だ。
ただ、こうした壮大なSFの仕掛けやアクションが展開するなか、映画が、旧ソ連の核実験施設を巡る話に触れることで、実は別のテーマが込められているのでと意識させられるようになる。
それは、主義や信条、つまり、TENETが、僕達の現実の世界の中で、いとも簡単に時間を遡るように元に戻ってしまう危うさを秘めていることだ。
ソ連は崩壊したが、そのあとを継いだロシアは、ロシア人の保護を盾に、クリミアに侵攻したり、ウクライナ国境での軍事行動を展開したりしている。
第一次世界大戦の反省の上に「民族自決」が唱えられた結果、ナチスドイツは、ドイツ民族の保護を名目に東欧やオーストリアを併合し、第二次世界大戦を引き起こした。
同じだ。
歴史は繰り返すと言うが、類似した出来事が発生しても、過去の学んだ知恵で、人間はこれを克服するという意味で使われていると思っていた。
しかし、世界の現状を見ると、決してそんなことはないことに気が付く。
イラク戦争を見る限り、アメリカも過去に学んでいたとは決して思えない。
オバマとプーチンの間で合意され、オバマのノーベル平和賞の受賞理由となった核兵器削減は、既に反故にされたも同然で、米露はお互いの主張を譲ろうとせず、核兵器再拡大のリスクも高まっている。
人権を蔑ろにし、差別を助長しようとする行為が散見されるようになったことは、人間が長らく培った民主主義や平等、人権などの価値観を大きく揺さぶってもいる。
時間の逆行が、映画のなかで問題解決のツールになり得ても、僕達の現実の世界では、様々なTENETが自ら過去の価値観に回帰しようとすることで、問題解決は遠のく一方なのだ。
「こんな世界にしてしまったのは人間なのだから、この世界を終わりにさせる」というセイターの言葉は、アベンジャーズ のサノスにも通じる破滅的主張で、何の解決策も提示していない。
エンディング、ニールの雇い主が、未来の名もなき男だったことが明らかになる。
名もなき男とニールは、世界を救うために、永遠に同じ時間のなかをループし続けるのだろうか。
逆説的だが、まるで、僕達の現在の世界で、様々なTENETが現在と過去の価値観のなかで行ったり来たり揺れ動いているかのようでもある。
実は、僕達がするべきことは、時間を逆行させるのではなく、過去の価値観に逆行しようとするTENETを元に戻すことなのではないのか。
そして、一度引き戻せたとしても、また、TENETは逆行しようとするに違いない。
セイターやシンがいない世界では、セアターやシンを過去で救おうとする者が必ずいるだろう。
こうした、綱引きのような、何度も引き戻そうとする行為は、名もなき男とニールが同じ時間のなかでループするようなものかもしれない。
しかし、去って行くニールに悲壮感はなかった。
名もなき男と共にいずれ世界を救えると確信しているかのようだ。
実は、映画のなかの「名もなき男」とは、僕達自身のことではないのか。
解決策は簡単ではないだろう。
しかし、世界を救えるのは僕達自身なのだと言っているのではないのか。
だから、「運命なのか?」という問いに「現実だ」という回答だったのではないのか。
「運命」として受け入れるのか。
「現実」として対処するのか。
どちらも決めるのは僕達なのだろう。
そんなことを考えながらの鑑賞だった。
黄昏に生きる
第3次世界大戦を防ぐ為に時間を遡るスキルを使って暗躍する男の話。
プルトニウムを巡って時間を遡りながら戦って行くけれども、パラレルワールドってことは、結局主人公自身がいる時間軸だけってことだし、戻った時間軸の中で時間経過を戻すけど、一瞬でもタイミングが違ったら、一緒に戻った人物と会話出来なくないですか?
全て先読みしていないと成り立たない行動とか、辻褄があっていない様に感じたのも自分が理解出来ていないだけ?
SFだから突っ込むなってこと?
その時々起きていることは面白いのだけど、設定が色々噛み砕けていないからか、納得出来ないからか、釈然とせず。
冷めたことを言うと、そんなタイミングじゃなくてもっと楽勝なところ狙って遡れば…と思うし、物語的にはあーそーですかという感じしかしなかった。
よくわからなかった
・薬の力で過去にいけるようになる能力が目覚めるのかなぁって思ったらそういうわけでもなくて、回転ドアが二個あって過去の状況とやり取りをしていたりと混乱しっぱなしだった。結局、道理がわからず終わった。
・過去に戻っている?時間軸と今?の時間軸とがぶつかっている状況の映像が面白かった。バックしてきた車とのやり取りや銃弾が戻ってくるけど、当たると痛いっぽいのとか。
・過去の自分と合うと世界がぶっ壊れるっていう理論がバックトゥザフューチャーでドクが言ってたなぁと思った。薬でそういう事をしてたので、それと同じくらいの大規模な事をしていたのかと思った。
・第三次世界大戦を防ぐために拉致された?主人公がマフィアの妻に執着し始めたのがよくわからなかった。好きになったのか、可哀そうだから助けようとしたのか、どちらもでいいのだけど何で?って思った。
・全般、よくわからなかった。もう一度見たらわかるのだろうか…。
俺たちのノーラン
ちんぷんかんぷん
2回目視聴(未来人視点)が本番です
今年一番の期待作のノーラン最新作
初日最終のIMAXレイトショーで観賞
満席でしたね
感想としては
相変わらずノーラン特有の初見では理解が追いつかない
むずがゆい余韻を味あわされましたが…
だいたいは理解でき考え抜かれた映像表現は
相変わらず楽しかったです
ストーリーはシンプルなものです
ただ米国のスパイ組織が世界の終わりを防ぐために
活躍するストーリーです
主人公は「名も無き男」
名前を与えられないことがキャラクターに感情移入
することよりまず仕組みを理解してくれという
示唆を与えています
その世界の終わりをもたらす武器商人セイターの
特殊な能力をまずスパイ組織のスタッフが
「時間を逆行する弾丸」から説明しますが
個人的にはこのつかみが失敗だったと思います
要はセイターは未来から時間を戻って行動できるため
いろいろな事を成功させて来た男なのです
逆行して来ると言うことは順行してる普通の人からは
反対に動いて見えるわけですがそれで説明した方が
判りやすかったと思います
終盤にそのシーンが来るのでそこで仕組みは
だいたいわかるんですが
序盤で理解がつまづいているので
伏線とかが印象薄くなってしまってました
まあ2回見に行けって事なんでしょうけどw
↓↓↓で2回目観に行ったあとの印象↓↓↓
2回目観ると初回に話の理解に必死で見えてなかった
金塊をくすねる工作員や折れるキーピック
などの序盤の小ネタや伏線気がつき
ニールが名無し男をすでに知り尽くしているぷり
セイターがどんなに未来から見て対策しても
キャットが予想外の行動を取って対応できないこと
など楽しめました
2回目が本番と想定して作ってあるとしか思えません
映画館を2倍稼がせる偉い監督ですわ
↑↑↑追記おわり↑↑↑
インセプション等もそうでしたがこの監督の映画は
①登場人物は決められたとおりに動作し
②映画の大前提ルールに則って事態が変化し
③映画の演出として理屈(大前提ルール)を越えたビジュアルが起こる
と緩く考えればいいのかなと思います
ノーラン監督はこれらを判ってもらうのが視聴1回きりで
と思っていないんだと思います
それにキャラに感情移入出来ない、魅力が無い
という意見は将棋の駒に感情を求めるような
ものでお門違いなのだと思います
それを投げてると怒る人もいるでしょうが
気軽にコミュニティができる時代には合っていると思う
そもそもジブリの宮崎駿監督作品も同じくらい
わけわからん映画ばかりで後に解釈されていってる
わけですし
磯野家の謎みたいに飲み会のネタで揚げ足を取る程度だった時代から進歩したものです
言い替えれば今の日本映画は1度見ただけで
理解してもらわなければならないという
強迫観念にかられすぎじゃないですかね
予想通り程度には面白い
モラ夫やっつけ隊。
予想の5倍意味わからなかった。
ただ、それを全部理解する必要はない。
作中でも言っていた。
「何を」ではなく「どう」するのかが大事だと。
要するに、死なばもろとも精神のモラ夫をしばく話である。
何ともシンプル。売りは映像だ。
だが、逆再生だけだとやはり絵的に飽きてきてしまうし、あまりの難解さについて行けないのだろう。
キャラクターも強いとは言えないかもしれない。
そのあたりが低評価の理由な気がする。
CGをほぼ使っていない映像は迫力満点だった。
もうそれだけで僕は高評価にしたいのだが、一番気に入っているのは「匿名性」だった。
西部劇じゃあるまいし、こんなA級作品で主人公の名前を出さないのは凄い。
そもそも、これだけ仰々しいミッションを与えて、大事件を起こしておきながら、最後まで組織の事がいまいち分からないのである。
こういう余計な物を取っ払っている感じは好きだ。
主人公とヒロインが変に関係を作るわけでもなく。
ちなみに、恐らくだがニールは成長して過去に逆行してきたマックス(キャットの息子)である。
その辺りも説明はない。説明不足というより、普通の映画で説明するような事をあえて説明していないのだ。
逆行という特性上、主人公達が結局何のための何をやっているのかが掴みづらいという点はある。
だが、そもそも逆行→順行のシステムを理解しないと無理だろう。
要するに、自分で歩いて過去に戻るタイムトラベルである。
機械で逆行し、どこかの時点で順行(通常の時間の流れ)に機械で入り直さない限り、リアルタイムでいつまでも過去に行き続ける。
機械に入って順行した時が過去へのタイムトラベルの終わりであり、そこからは過去の時代を生きることになる。
これを理解していないと、勘違いして矛盾だと思い込んでしまう。
どこから誰が行動を始めたかなんて分からない。
つまりこの映画はドラえもんの映画と同じシステム。
始まった時には全て終わっている。
分からないなら、これから50回観て掴んでいけばいい。
1回で分からないなら駄作、そんな訳がない。
何回も観る気にならないというなら、それはその人に合わなかっただけ。
僕はノーラン信者ではなく、あまり好きじゃない作品もあるのだが、これは本当に傑作だと思う。
「難解なのがいい」なんて、そんな事は言わない。
モラ夫から奥さんと世界を逆行で救う。
それが好きか嫌いかというだけの話。
僕は好きだった。
注意‼️逆行してもどうやら若返るわけではないらしい。
【2回目の鑑賞記】2020.9.21
1回目にスッキリしない理由がその難解さ以外にもあるとすれば、私の場合、ラストの主人公とニールの会話が、本人たちだけが分かってて、こちらには「えー、もう少し分かりやすく種明かししてくれないかな」という部分があったからだと思います。
そこで、2回目はニールの観点に立って展開を追いかけてみました。すると、想像以上にクリアに見えました。特にレッドチームとブルーチームの戦闘シーン以降は、1回目と違う映画を見ているかのようでした。
1回目が『父親たちの星条旗』、2回目が『硫黄島からの手紙』と例えてもオーバーではないほどに。
自分が逆行モードの時、周囲は逆に動いていても、自分はあくまでも普通に懸垂トレーニングなどもできるわけですが、1回目に見た戦闘シーンは、今はどちらモードの目線?と混乱していたことも分かりました。ニール目線で追いかけていると、始めはブルーチームの逆行から始まり、その後……という具合に、割と混乱せずにクライマックスまで見通すことができました。
そして、1回目には思いが至らなかったニールの◯◯◯に大いに感動することになりました。思いのほか、深い余韻に浸ってます。
1回目は、合格基準点60点の試験にギリギリで受かったつもりでいたら、実は50点も取れてない不合格。2回目は、それなりに復習と過去問をやったから、もしかしたら75〜80点くらい取れたかも。
というところまでやっと来れた感じです。
(満点とるのは一生無理そうです)
【1回目のレビュー】
(2回目の鑑賞前に、こういうことかな、という拙論追記あり)
私はノーラン監督の大ファンです。
野球とかサッカーの贔屓チームと一緒で、客観性や公平さとはまったく無縁のレビューですが、贔屓の引き倒しとならないよう気をつけながら、書いてるつもりです。
まさにファン心理のなせるワザだと思いますが、見終わった直後の印象は、そのまま始めからの期待と100%一致してました。逆に言えば期待を超えるほどのことはなかったということなのですが、『インターステラー』には及ばなくても満足度という点では文句なしです。
(個人的に『もののけ姫』と『インターステラー』を今まで観てきた映画すべての中で、東西の横綱(結構、張出横綱もいますが)思っている私としては、番付の変更をしなくて済むことに妙な安心感もあったりしました。)
正直、科学的な理屈の部分は半分も分からなかったのですが、〝分からないのに大満足〟という不思議な昂揚感が得られます。それはたぶん、スポーツの名勝負を見た時のカラダ全体で感じるアドレナリン出まくりの興奮状態のようなものです。
例えば、昨年のラグビーワールドカップ。
前半35分のあの交代がインパクトをもたらした、とか、後半早々のあのタックルが分岐点となった、などと後になっての振り返りで感動が一層深まることがあります。
でも、ゲームを見届けた瞬間は、そんなこと知らなくたって間違いなく、いいものを目撃できた、という高揚感に浸ることができます。なので、あとから他の方のレビューやネタバレ情報などで当初の満足度がさらに高まったり、もう一度観て確認しなくちゃ、という二次的三次的な楽しみがある点もスポーツの名勝負と似ています。
この映画、分からないことが多くてもなんだか凄いぞ、というシーンの連続なので2時間半ずっと映画の世界に引き込まれっ放しになります。
感染予防で付けてるマスクなのに、主人公が逆行するときには、ちょっと待って❗️過去に戻っても、順行の時はマスク無しでも平気なんだよね?死なないよね?とまるで自分もそこにいるかのような気持ちになって自分の口元を確認してました。
ノーラン監督のこれまでの映画なんかよく知らないという〝にわか〟の人だろうが、前からのファンだろうが、この一戦(この作品)は〝劇場で観た甲斐があったよね〟と観たもの同士で大いに語り合える濃密な作品です。
(以下、2020.9.20 追記)
エントロピーという専門用語と時間の関係が今ひとつ分からないままだったので、一日中考えてたら、科学的に正しいかどうかは別として、自分なりには納得できたので(でもすぐ忘れてしまうので)記録化。
まず、相対性理論による時間の伸び縮みについては、こんな感じで理解したつもりになってます。
距離=速度✖️時間
日常生活の感覚では、時間は不変なので、同じ速度の新幹線であれば、東京•名古屋より東京•大阪の方が時間がかかる。
光速の宇宙船が走ってるとします。
その中でキャッチボールをした時、乗組員にとっては1秒で10メートルだとしても、宇宙船の外の動かない場所から見てる人からは、光速30万キロ/秒➕10メートルの移動距離に見えます。日常の感覚であれば、同じ経過時間に動いた距離が圧倒的に違うのだから、宇宙船と共に動いているボールの速度が異常に速いことになるはずです。
観測者の位置やスピードによって(例えば、平行して走ってる宇宙船から見た場合とか)ボールの見かけの移動距離も違うので、上記の距離は色々と違ってきます。
ところが、『光速度はどこにいる観測者から見ても秒速30万キロで不変』という宇宙誕生以来の原理があるので、上記の算式で距離がどれだけ増減したとしても、光速はその原理によりどの観測者から見ても〝不変〟なので〝時間〟を調整するしかありません。それでも光速で移動中の人にとっての体感は日常と同じ1秒なので、時間が伸びた、としか言い表しようがないのです(と、私が理解してるだけで、正しいかどうか分かりません)。
そして、どうやらエントロピー(何かの乱雑さ)というのも、ビッグバン以来、『時間が進むにつれて必ず大きくなる』という宇宙の不変の法則のひとつらしいのです。
それは『熱力学の第二法則』と呼ばれているのですが、乱雑さと熱がどう関係するのか。
弾んでいるボールが永久に弾み続けないのは、運動エネルギーが空気分子やボール分子や地面分子の熱に変わってしまうということだそうです。
ややこしいので、もっと大雑把に言います。
宇宙誕生直後、超高温の無限の質量を持つ小さな火の玉は大爆発(ビッグバン)以来、ずっとエントロピーと呼ばれる乱雑さが増し続け(例えるならば、秩序のある塊が熱を放出しながら、銀河や太陽系のように局所的には秩序のある部分はあるけれど乱雑に散らばり続けているということ?)、最終的には秩序立った構造はどこにも見当たらなくなり、宇宙の乱雑さが最大限に達する。それを『宇宙の熱的死』というそうですが、その時間の経過中、宇宙全体の平均のエントロピーが小さくなることはなく、必ず大きくなる。
つまり、宇宙における絶対的な〝不変〟のうち、光速は時間を伸縮させました(相対性理論は既に実証的に確認されている。だからGPSの誤差…地上と人工衛星における重力による時間差が調整できる。ここでは光速と重力の関係は割愛)。
もうひとつの〝不変〟である『エントロピーは時間と共に必ず大きくなる』という法則も、この映画のようにもし小さくすることができれば、時間の流れを変えることができる、ということになります。
ただし、時間の流れの向きを変えることはできても、一足飛びに過去のある瞬間に行けるわけではないし、まだ起きていない未来へも行けないということになります。
以上、私の理解が大筋で間違っていなければいいのですが、このまま、2回目の鑑賞にチャレンジします。
ノーラン好きなら見て欲しい
とにかくヤバイ映画!!
「こんなの普通の観客に見せて良いのか!?」
そんなアホな感想が飛び出た作品。
ぶっちゃけ、シナリオも大まかなあらすじとして言えば世界もヒロインも救おうとするありふれたものだし、個々の演出も別に目新しいものではない。
だが、恐ろしいのはその組み合わせ方だ。
最初は何が何だか分からない。
徐々に謎が明かされるのだが、それらはパズルのピースのようにバラバラ。
その為、内容を理解しようとすると観客はその複雑なシナリオパズルをいくつも自身の脳内で組み直さないといけない。
正直、ここまで観客の脳内を酷使させる映画とか観たこと無い。
これが難解すぎて意味が分からないような内容ならいっそのこと何も考えないのだが、絶妙な加減で考えれば分かる事だからどうしても考えさせられる。
これから観に行かれる方がいるなら、十分な糖分摂取と複数回の視聴をオススメする。
最悪!クソオブクソ!ノーランは二度と見ない。
自分の映画経験の中で過去最悪、と言っていい程つまらなく、拷問の2時間半でした。
まず冒頭のテロシーンで、「アレ?なんかつまらんな」と思ったのが始まり。面白い映画って、冒頭で引き込んでくれるもんね。その後のチェイスシーンも、アクションシーンも飛行機シーンも全てつまらなかった。
とにかく難解さを売りにしてるみたいだけど、難解かどうかなんて関係なくつまらない。だって、登場人物達が何を目的に右往左往してるのか、さっぱり分からないんだよ。面白い訳がないだろそんなもん。
そもそも、難解にする理由も必然性も無いじゃないか。
登場人物同士の会話劇も、全てが意味不明。会話が会話たりえてなく、観ててどんどんどうでも良くなってくる。会話があまりに成り立ってなくて、登場人物が全員アスペに見えるんよ。
とにかく吐き気がするほどつまらなかった。主人公が最後、ニールと話してて急に泣き出すけど、全く感情移入してないこっちからすれば、ただただ不快。主人公にも全く魅力ない。ダークナイトがそこそこ面白かったのは、ヒースレジャー力に尽きるな。
重ねて申し上げるが、この映画がつまらないのは「難解だから」ではない。ストーリーもゴミ、動機もゴミ、キャラの魅力ゼロ。そんなゴミを混ぜて分かりにくくした結果、気が遠くなるほど退屈でつまらなくてイライラする作品になった、ということだろう。
こんなもん、日本では絶対爆死するよ。
ノーランは二度と見るか!1800円丸々損した気分になったのは久しぶり。オールウェイズ3丁目以来か?テネットよりは、オールウェイズの方がまだマシやな。
大作の公開が次々と延期される中、よくぞ!
途中寝た
うーん、ハッキリ言って、ストーリーがよくわからん。
逆行するって、逆行して、流れを変えるというか、起きたことを無しにできるのが、メリットだと思うんだけど、そもそも映画内で逆行したメリットが全然わからん。
(こういう時空トラベル系の映画なら、12モンキーズが自分的には秀逸(この映画の元ネタは「ラ・ジュテ」っていうフランスの短編映画)。見るといつも切ない気持ちになります)
久々に上映途中に寝ました(笑)。
キャット役の女優さんのキレイさしか
印象に残ってない…
クリストファー・ノーラン、前のダンケルクも自分的には駄作だったし…
典型的な観客おいてけぼり映画ですね。
追記
後で映画の説明見たら、主演がデンゼル・ワシントンの息子さんなんですね!
そう言われると、目元が似てるわ。
トレーニング・ディとか印象に残ってるな~、好きな俳優さんの1人です。
全く理解できない、でもなぜかつまらなくはない
感想を書けないレベルで、物語についていけませんでした。これまでのノーラン作品の中でも、ダントツ難解に感じて、そもそもの設定や目的さえ把握できぬままどんどん先に進み、後半は考えることをやめました…。笑
何のために何をしようとしているのか。
この人のこの行動が何に作用するのか。
何がどうなったら世界が終わって、何をどうすれば世界を救えるのか。
敵?味方?
巡行でどうなって逆行で何が変わる?
ずーっとハテナばかりが浮かび、物語を楽しめたかというと全然。だけど、視覚効果がとにかく物凄くて、理解できてないけど凄い!というアホな感想ですが、それだけで既に一定の満足感があるのはノーランの凄さなのでしょうか。
この手の作品は有識者のみなさんの解説を熟読して理解を深めて、再トライするのもまた醍醐味だと個人的には思っているので、これはこれで全然アリです。
混&乱!はやく誰か図解してえー! 最近ずっと円城塔を読んでいて、カ...
単なる逆再生だろと思ったが…
いや〜、面白かった🙄💯👍
逆再生って単純そうな手法だけど、そこは監督の手腕。
天才ですなぁ。
相変わらず、
よく分からん難解なストーリーだけど、
見応えのある作品であった。
ちなみに…
相棒役が次期バットマン役で、(たぶん初めて見た。)
ヒロイン?の女性がめっちゃ長身で綺麗でした。
全969件中、881~900件目を表示