TENET テネットのレビュー・感想・評価
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目まぐるしく。
何の知識もなく見にきた。掴みはオッケー。凄い勢いで話は進んでいく。ん?あれ?どれ?ってなって置いてかれたのか、何回か落ちました。
理解できれば楽しいのかな。
私の頭では一度では理解できなかった。
理解しようとパンフレットは買ってみた。
読むかはわからない。。
どう怒られたかと思うかってそのー
ストーリーより正直ビジュアルが難解だと思う。ストーリーは最後にメッチャ台詞による比喩ですらない種明かしがあるので解釈違いはあまりない気がする。その種明かしの明確さがメメントやインセプションとは一線を画しているように思え、ノーランいい加減怒られたのではとか思っちゃう
時間の魔術師、ノーラン様
もう。。。面白い要素しかない。。
映像革命です。
ごちそうさまでした。
いい作品をありがとうございました。
贅沢を言わせていただくと、
インセプションの時にも感じた、話の難解さを理解するまで時間がかかる点、役者と脚本は最高なんだけど笑いの量が少ない点が気になりました。
しかしこの人はほんとに鬼才ですね。
伏線回収が気持ちいい
私個人の「映画ベスト5」を挙げるとしたら、必ず入るであろう2001年公開、クリストファー・ノーラン監督・脚本の「メメント」。あの映画も「時間が逆行する話」でしたよね。複雑に入り組んだ時系列でありながら、ストーリー自体は結構単純で分かりやすい。「時系列操作でここまで奥深く・面白くなるなんて」と、映画の可能性を感じられる作品です。
今作「TENET」も、「監督脚本クリストファー・ノーラン」「時間の逆行がテーマ」ということで、「絶対にこれは面白い作品になるぞ」というある種の確信を持っていたため、公開初日に早速鑑賞いたしました。
結論。めっっっちゃ面白い。
時系列が入り乱れてごちゃごちゃになるかと思いきや、意外とシステムが単純な時間逆行。「メメント」ほど時系列があっちこっち変化することはないので、私は何となくですが理解できました。試写会などで事前に鑑賞していた某レビュアーさんが「難しい物理用語が出てきて分かりづらい」とおっしゃっていましたがそんなことはなく、物理知識皆無の生物選択の私でも問題なく観る事ができました。「エントロピー」だの難しい用語は出てきますが、「パルスのファルシのルシがパージでコクーン」みたいなもんで、「へーそうなんだ」くらいで聞き流しておけばいいと思います。
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軍人である主人公(ジョン・デビット・ワシントン)がある日課せられた任務は、「第三次世界大戦を止める」こと。未来の大戦を防ぐためにまず行なったのは、闇に流通している「未来から来た時間を逆行する弾丸」の出所を突き止めることだった。弾丸の出所を探るうちに、武器商人のセイター(ケネス・ブラナー)が時間逆行に関する物品の流通に関与していることを突き止める。セイターから酷いモラハラを受ける妻のキャット(エリザベス・デビッキ)を利用してセイターに近づくことに成功するが、時間逆行を操るセイターが「未来から」主人公たちの策略を阻止しにくるのだった。
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主人公の周りで起こる不思議な時間逆行。銃口から弾倉に戻っていく弾丸や重力を無視したように起き上がる兵士、高速道路を猛スピードで逆走する車など、映像だけ見せられるだけでも驚きますし、何だかカッコいいです。そして物語が進むにつれてどんどん解き明かされていく謎と伏線回収。こういう時間が巻き戻る系の映画の醍醐味である「伏線回収」が本当に見事な作品です。中盤までに感じていたモヤモヤした謎が後半で一気に解消する、非常にスッキリする映画です。伏線回収系の作品が好きな人はドップリとハマれるんじゃないでしょうか。私もそのタイプの人間なので、私好みに合った作品だったと思います。
しかしながら、こういう時間操作を題材にした作品にありがちな「時系列があっちにいったりこっちにいったりして理解が追いつかない」という難解さに加えて、作中での登場人物の行動については説明不足な部分が多いため、「今これ何やってんの?」って感じてしまう部分があるのも事実。
きっちり理解して楽しむためには、まずはちゃんと予告編を観た上で、できればYoutubeなどに上がっている解説動画を見てから鑑賞することをオススメします。もちろん、伏線回収が魅力的な作品ですのでネタバレ無しの動画を観てください。私のオススメ動画は映画系youtuber茶一郎さんの「TENETテネットは本当に難しいのか」です。ワーナーブラザーズ公式の案件動画ですので、作品の面白さを損なうようなネタバレはありませんし、軽妙な語りが耳心地の良い、サクッと観れる動画です。下にURLを載せておきます。問題あればURLは削除します。
【ネタバレなし】TENET テネットは本当に難しいのか【予習・科学的知識が必要?】
https://www.youtube.com/watch?v=jEQ-9j3ji3o
私個人的には、今年の映画ベスト3に入るくらいの傑作だったと思っています。
正直完全にストーリーを理解できてはいませんが、だからこそ考察要素が多いし、もう一度観たいと思わせる魅力があります。二回目観たら、一回目とは違った感動が味わえると思います。
面白かったです!!!オススメです!!!
文学?
ルドウィグゴランソンの音楽がイイ。サントラを2順程聴いて観た。インタビューでは、脚本を読んで作曲して編集作業も立ち会いながら作曲したらしいが、だからか少し遠慮したのかあまり映像とリンクしてなかったのが残念。あの特徴的な曲をあそこに使ってるのは、あそこが、物語の特異点になるのか?っと考えてしまう。
見事な、終わりの始まりである。一方あまり台詞を入れると野暮ぽくなるので、相棒ニールの心の中をもうちょっと表現すれば深みが出てきた気もするが、インセプションのアーサーもそうだし ノーランらしいといえばノーランらしい。
ノーランのローカルルールを押さえてから、革命的映像を堪能すべし?!
難解だと聞いていたので事前予習して超大画面に望みました。
もともと時間が戻る設定は空想ルールで進めるので、祖先が死んでも自分は生きていても、過去の自分と現在の自分が対決しても、未来の酸素が吸えなくても、それが映画のルールだからいいのです。
ただし、ルールは知っていないとわからなくなります。
監督がなぜそんなことをしたのかは映像を楽しませるためです。
過去と現在が交錯する凄い映像が見れる、これは凄いなんて言葉では表現できないくらいに、未曾有の映像です、それを映画館で見なくては損ですよ、理解できなくても、映画至上最高の映像ですから。
映像は凄いんだけどストーリーを把握する事が困難だった感じ。
ストーリーは捨てて映像だけに集中した方が満足度が上がったかもしれません。
とにかく時間が順行して行くのと逆行するシーンが同時に進行する場面が凄かった!
撮影シーンのメイキング動画を見てみたくなるところ。
スケール感も大き過ぎてかなりの制作費をかけているのは流石のノーラン監督(笑)
通常版で観賞だったけどこれはIMAXで観るべき作品だと後悔( ´∀`)
「時間逆行理論」の破綻と、映画製作としてやりたかったこと
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【ストーリー】
1. オペラ劇場-テスト
2. リクルート-時間逆行
3. ムンバイ-黒幕
4. クロスビー卿
5. キャット
6. オスロ空港-回転ドア
7. セイター-逆行請負人
8. タリン-"アルゴリズム"と逆行チェイス
9. 再びオスロ-逆行治癒
10.スタルスク12-アルゴリズム奪取
(核心への接近ー直線的構造)
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【感想】
初回鑑賞時には、「時間逆行(diversion)」理論の破綻にばかり目が向いて、作品を楽しむことができませんでした。
それから数日のあいだ、最初の鑑賞体験を反芻しつつ、2回目の鑑賞を終えるころには、「映画製作として」あるいは「映像製作として」、監督がやりたかったのはこういうことかな?という理解がかたまってきました。
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【考察】
「TENET」という作品全体の構造は、大まかに「未来へ進んで、戻ってくる」というUターン状になっています。
↩️(絵文字は表示されますか?)
主人公はまず、未来へ進みながら、いくつかの「事件」を目撃します。
その後過去へと逆行する主人公は、その事件の犯人が自分自身であることを知ります。
つまりTENETは、まず第一に、「自分自身が目撃者であり犯人でもある」というミステリ作品であります。
たとえば、
・デンマークの空港で自分自身と格闘するシーン
・タリンの高速道路で車が横転するシーン
等がそうです。
また物語を通しても、「自分自身が黒幕である」という気づきが得られていますね。
ではなぜTENETという作品がこのような構造を取っているか。
それは「全てを現在形の映像として語ろうとした結果」です。
つまり役者のセリフ(字幕)によって事件の種明かしをするのでもなく、回想という「過去形」の映像を用いるのでもなく、主人公が「現在」「体験している」映像を用いて、"過去"の事件のネタバレをしようとした結果、1つの事件を未来へ進みながら見たあと、今度は逆行しながら見るーしかも主人公=1人の人間がーという結論が導かれるのです。
※似たことを『ダンケルク』でもやっていますね?(映画ファンの皆さんであればきっとお気づきでしょう!)ただし『ダンケルク』では、1つ1つの事件で犯人と目撃者が異なりました。TENETでは同一人物です。
これはおそらく監督の、「映像とは我々の視界であるべし」という信条(tenet)によるものだと思います。
映像とはまさに今リアルタイムで体験できるものであって欲しい。
いままさにここで体験できる物を映像としてそのまま観客に見てほしい。
そういった信条から、「逆行」理論を導入することによってリアルタイムで過去を見る(ただし逆回しだけど)こととなったのだと思います。
ただし理由づけ(批判)を気にする監督のことなので、どうしても「エントロピーの減少」といった科学的根拠を必要としました。
「映像はすべてリアルタイムな体験を」という信条を至上命題としながら、エントロピーという科学的根拠を導入し、理由づけをすることで、作品中の各所で破綻が生じてしまいます。
そういった破綻は、例え微細なものであれ、その場で説明・解消されないまま蓄積していくと観客の不満となり、映画への没入を妨げたり、最終的に映画の評価を押し下げたりすることもあるでしょう。
そういった破綻点について語るのも、(映画作品そのものを楽しむことではなくとも)映画鑑賞後の楽しみの1つです。
「映画作品そのものを楽しむ」ことも「鑑賞後感を語り合う」ことも、監督の用意のうちでしょう。
結局ノーランはまず第一に映像製作者で「こういう映像が出来上がるのなら、理由は二の次」だと思うのです。
まず映像が作れる。その映像が現実世界においては破綻していても、それっぽい理由づけに可能性を感じられるならそれでいいと。
映像の作れることが大事。
映像を提供するのが本分ですから。
映像はあくまで映像であって本物ではない。
あくまで映像を見ているのであって現実ではないけれども、現実に起こり得る映像を目指して作り上げる……
リアルには存在しないものを、リアルな材料を使って映像に仕立て上げる手腕は面白いと思います。
(出来るだけ実物を使って撮影を行おうとする、等)
※この点は『プレステージ』でノーランが主張したことですね。『インセプション』でも顕著な実践が見られましたね。
映画(映像)という「都合のいい嘘」
→各種ノーラン作品(嘘をつくことと映像製作との類似)
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通常、映画の細かい粗(アラ)に突っ込むのは野暮だとされています。
「こんなことは起こり得ないよ」
「こんなのおかしいよ」
というツッコミは
「野暮だ」
「映画なんだから」
という回答を即座に得ます。
映画を見るにも「心」というものがあって、そういう「心」で見れば楽しめるもの。
現実の、完璧なリアリティの視点を持ち込めば、映画とはまったくおかしいもの、そもそもの存在が根本的に消去されるべきものだと思います。
しかしこの映画は、リアルな視点(現実に起こり得るか?という心/現実との比較において映像を見る心)をある程度持ち込んで見ることが要求されるように思います。
だがそうして見ると各所の破綻が気になる。
かといって従来の「映画を見る心」で見るとちょっと分かりにくい。
野暮な心と映画を楽しむ「心」のどちらかに全身が浸っていてもその魅力がなくなる。
そんな、バランスある見方を要求する作品だと思いました。
「この映画が何をやったか」に関しては、先に述べた「自分自身が目撃者であり、黒幕でもあることを、逆行によってリアルタイムに体験しながら映像で見せる」「過去も現実として見る」という語り口の手法だと思います。(※ただし「それは本当に過去か?」というツッコミはあり得る)
科学的(?)な破綻は、その結果生じた些末なこと。
でもそれについて語るのもまた、この映画がもたらした楽しみの1つ。
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【TENETの破綻】
「逆行」と「2人の自分」というコンセプトは、物理学における対生成/対消滅および粒子/反粒子(物質/反物質)の関係に着想を得たものでしょう。
しかし2人の自分が厳密に物質/反物質の関係にあるとすれば、「反物質の自分」は物質世界にインタラクトすることが不可能でしょう。なぜならば対消滅を起こしてしまうからです。
そのため「時間の逆行」という反物質の性質を一部残しながらも、逆行あるいは回転ドアの仕組みが対生成/対消滅であるということは伏せられ、(あくまで着想源として)陽電子の逆行という物理学的概念がセリフの中で提示されるのみに留めました。
(というのが私の見立てです)
また劇中では、逆行とはエントロピーの減少であるという説明がなされています。
しかし逆行が、単にエントロピーの減少なのであれば、自分が2人存在するのはおかしいでしょう。エントロピーが減少することによって自分は2人出来ません。また、呼吸ができない等の実際的問題も起きないでしょう。
さらには、回転ドアという小さな容器に、この世界をすべて投入し逆行させるということも不可能です。時間の逆行を、エントロピーの減少あるいは物質の逆運動だと考えた場合に、回転ドアは小さすぎるのです。
そのため逆行あるいはもうひとりの自分の存在には、単に「エントロピーの減少」を超えた、より大きい包括的な理由が必要なのです。
時間の逆行が、対生成/対消滅(のうち、反粒子の時間の逆行という性質のみを取り出して残した)メカニズムにしたがっているとした場合に、「エントロピーの減少」がここに含まれるものであるかは分かりません。
もう少し勉強してみようと思います。
ただ、対生成/対消滅やエントロピー減少といった、現実の物理学における理由づけをしなくとも物語を考えることは可能です。
「この物語における」逆行のルールを捉えることは可能です。
しかしながら、この物語における逆行のルールを受け入れたとしても、残念なことに矛盾点がいくつか生じてしまいます。そうした「時間逆行」理論の破綻は、どのシーンで見られたでしょうか。
① 芸術劇場、客席の銃孔
② 空港中枢、ガラスにあいた銃孔
③ 高速カーチェイス、サイドミラーのヒビ割れ
④ 空港中枢、主人公(逆行)の腕の刺し傷
など
→「逆行」理論に従うなら、これらは「すべての始まり」の時点で存在しているはず。
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【疑問①】
そもそも時間逆行で自分は2人できるのか?
→映画製作上の都合。自分自身の犯行を目撃するには、自分が2人必要。ということはわかる。
「逆行マシン」が、「世界に対して自分を逆行させる」マシンなら、世界に対して自分はもう1人増えることがないはずだし、「自分に対して世界を逆行させる」マシンであるにしても、やはり自分は1人のままのはず。
「もう1人の自分を見る」というのは、既存のSFに登場する過去へのタイムトラベル(ドラえもんのような)と同じであって、そのイメージに親しみのある観客にすんなり受け入れやすい。
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【疑問②】
未来へ戻ることはできないのか?逆行後の世界は、元の未来だと言えるのか?
→10分の逆行には10分が必要。10分逆行したなら10分ぶん老化する。逆行後の世界で「時間逆行マシン」を利用することにより、順行に戻ることは可能。しかし、順行しながら時間を進める仕組みは本作において導入されていない。
1倍速早送りと1倍速巻き戻ししかできない(劇中で確認される限り)ので、自分が本来生きられたであろう老化後の世界には行けない。改変前の世界へ戻ることはできない。また改変後の世界も、元の世界とは異なった様相を呈する。
「あったはずの未来」はどこへ行ったのだろうか。やはり世界は1つなのだろうか。(だとしたらなおさら、自分が2人いるというのはおかしいはずである)
※相対論的には、高速で移動することにより未来へ行くことは可能。ただしそれは「未来の自分へ会いに行く」というような類のものではない。自分が高速で移動したとき、自分の時間の進みに比して、元いた場所の時間はより大きく経過している。また相対論的には、過去への移動は不可。
『インターステラー』でも描かれている。
★「エントロピーの減少」はあくまで「逆運動」では?
→逆運動なら、順行逆行問わず物理法則は変わらないはず
・「起こったこと」の逆再生ではなく、意のままに物体の運動を巻き戻せる描写が不思議。これは逆行マシンによるものではない。
→(例)床に落ちた弾丸を、手元に引き寄せる。
これは完全に超常現象。SF。
・順行人が箱を押している。逆行人が彼を助けてやるにはどうすればよいか?
→逆行人は、箱を押してやる。順行人が地点Aから地点Bまで箱を押すなら、逆行人は地点Bから地点Aまで箱を押してやればいい。(力のはたらきどうなってるの???)
→では、「箱をより速く運ぶ」にはどうしたらいいか???そんなことはできないのではないか?なぜならば逆行しても、元の自分(順行人)が見た謎の答えを示すだけだから。意図的に行動したはずなのに、起こったはずの過去を再現しているだけなのだ。
映画の「意図」=過去をなぞる逆行
と、
逆行が可能と仮定した場合=行為を意思のまま行う
との矛盾。
これは「エントロピーの減少」という正当化をしなかったとしてもおかしい。
(やっぱりTENETはおかしいよ!)
【メモ】
・映像で見えてしまうと弱いー視覚情報の優位性
→「2人の自分」が前提となってしまう
・力学が普通なら、呼吸もできるのでは
・連続的であることにより過去が現在として見えることに説得力が持たされる
・映画を観る次元/物語を見る次元…物語はどういう次元で成立しているか、どういう心持ちで見たとき物語は成立しているか。物理法則等の矛盾があっても、納得いく物語とは。人は何に納得するか
続編前提のつくり? 面白さが解りにくい
映像凄いです。後から気になるセリフとかシーンがいくつかあります。それは伏線で、実はプロット上あっと驚く捻りがあるのかもしれません。もしかしたらそれは続編で明らかになるのかも
でも何ていうか、一回見た限りの印象でそこまで引き込まれなかったので、深掘りしてもう一回見ようとか思いませんでした自分は
最後(?)のクライマックスシーンで乗り込むところもなんか日本の戦隊モノのロケみたいな、山の広い空き地みたいなところでなんだかパッとしないし
自分が分からなかったあるいは興味が持てなかっただけで、もっと分かる人にはもっと面白いのでしょう
でも自分としては、単純に見てそんなに面白く感じなかったので少し残念に感じるので辛めの評価に
ちなみにノーラン監督は好きですよ。プレステージとかインセプションとか傑作ですよね
時間衝突007
時間衝突007。人知れず世界を救う。とは言ってもマジでSFを、しかもほぼ設定飲み込めないうちにその設定を誰も観たことのないワンシーンまるっと正体と逆行入り乱れで展開するのでもはや全体がシュールで正直笑えるくらいなところにルヴィツキゴランソンのかっこいい音楽がバーンと入ってくるので有無を言わさず突き進む。そしてアクションのバリエーションが広がっていくので、意味は追っ付かなくとも充分楽しめる。が、なーるほど!と手を打つような快感はほぼない。結果的にいろいろなアイデアが濃密に絡んでだスピーディな映画で、もうわかったわかった、というような超人ヒーローものとは一線を画す挑戦者の刺激はいっぱいあるのはいいことです。
難解さを超えたメッセージを読み解く
2回目鑑賞で追記 (9月26日)
2回目にして、おおよそ理解出来るようになったものの、最初のオペラハウスのテロの部分が、まだ完全に理解出来ず。
ただ、2回目鑑賞後にパンフレットを熟読みして、かなり理解は深まった。
パンフレットでも書かれていたのだが、ノーランの物理学的なSFは、ドラえもんに通づるところがあるとのこと。
今までドラえもんをそういう視点で見ていなかったけど、確かに考え方としては、物理学的な要素はあるのかも。
もう1回見ないと、回転ドアの部分とかも一瞬なので見逃してしまいそうになるが、
ノーラン自身も言っているように この映画は感じることが大事。
逆行する世界の時間の流れを体感するという、この映画でしか得られない経験を楽しみたい。
2020年9月23日1回目鑑賞
正直、1回目では、まだまだ全てを理解しきれていないと感じるけど、まず、この時点での感想としては、ノーランはものすごいものを作ってしまったということ。
まず、1つ目は、時間軸という概念を順行、逆行させるというストーリー展開により、観ている私たちを混乱させながらも全く飽きさせないという練りに練られた構成。
次にIMAXカメラを使った、極限までの実写主義による映像。いったいこれは、どうやって撮るんだろうという映像と、世界を渡り歩く様々な美しい景色に圧倒され、観ているものが、リアルにその世界に感動してしまう。
そして、このストーリーの中にあるノーランの信念。この世界に向けての問題定義。私たちは、未来の人類の住むべき地球を破壊して自由という名の自分ご都合主義で生きてはいないか。
とにかく、1回観ただけでは理解しきれないのがノーラン映画。
賛否両論はあるものの、ノーラン沼にはまった人にはたまらない映画だと思う。
途中でアタマぶっ飛ぶ!!
狂ってる!こんなことを考え、映像化したノーラン貴方は狂っている!!
そもそも1回見て理解出来るように造られていない。メメントを思い出した。
話自体は理解出来るが、起こっていることに対して人間の頭では恐らく整理出来ないだろう。
特にラストの戦場は頭真っ白になり考えるのをやめた。
何回みたら理解できるとかではなく、紙に書いて整理しながらとかじゃないと理解するのは無理。
こんな体験は初めて。ありがとうノーラン。
ただ前半007的なノリが少し退屈だったし、テンポも早く誰が何なのか分かりにくかった。
傑作。これからこれをマネしたつまらない映像作品が出来るのも容易に想像できる。
正直わからんかったけど!
ノーラン監督…SF…これはヤベー映画だな?と思いながら観に行ったらやっぱりわからなかったですね!会話も展開も速く、情報量が詰まりに詰まっています。正直半分も理解できていないと思うので、変なことを書いてしまっていたらすみません…。理解できないことも含めてレビューだと思って書かせてもらいますね!
時間の逆行に対して、物理的な独自の解釈をつけているのが興味深いですね。火が氷に、とか。私は物理や科学はてんでダメなので、どのくらい事実に即しているのかはわかりませんが。
よくあるドラえもん的なタイムスリップならわかりやすいんですけど、本作は逆行が地続きというか。これがまあ本作の肝、そして混乱の元で。ドラえもんは現在の1点から過去および未来の1点への逆行(時間と空間を飛び越える)ですが、本作は現在の1点から過去へ向かって線を逆走する、Uターンして過去に戻っていく、という感じ。で、自分が逆行している間も世界の時間は未来へ進んでいく。つまり1年間逆行し続けていても1歳歳を取る、ということみたいです。
ドラえもんは過去や未来に出たらそこからは順行だけど、本作は回転ドアにもう1度入らないと順行に戻れない、と。
順行視点で弾痕が見えている、ということは、逆行側が行ったことが先に結果(未来)として決定づけられる…ということですかね?カーチェイス時に逆行した主人公がクラッシュしたことから、順行視点で起きたことは変えられないようです。
こんなに壮大な挟撃作戦は初めて見ました。このアイデアを映像化できたことだけでも結構な価値があるんじゃないかと思います。でも最終決戦もごちゃごちゃしていてわかりにくかったなあ…。ただただ圧倒されていた記憶しかありません。
気づけていないところたくさんあるんだろうなあ。鑑賞中にピンと来たのはキャットの回想にあった、船から海に飛び込んだ女性が実は未来の自分だったっていうところくらいです。
カーチェイスの場面とかも速くってどうなっとんねんって感じでしたね。私自身が逆行して見直したくなりました笑
逆行のバトルは映像として凄くおもしろかったので、もっと見たかったです。
時間逆行のギミックと映像は素晴らしかったのですが、人物面がちょっと弱いかと思いました。私は物語において登場人物の魅力を重要視しがちなのですが、その点では特に悪役セイターはいまいち刺さりませんでした。
好きだったのは、おそらく皆さんも好きだろう、ニールですね。最後の一連のセリフは涙腺に来ました。『ダンケルク』での時間が1点に重なるシーンと同じような感動を覚えました。主人公の方は知らないっていうのも切なくてグッときますね。そんで過去を作りにって。なんかもうずるい。格好よすぎか?未来への想像の幅を持たせる意味もありますね。ニール視点も作ってもらえませんかね!?
キャットも綺麗で格好いい。セイターの前での冷徹な顔と息子に接する優しいお母さんの顔のギャップが好きでした。
主人公も中盤の「老衰で」なんかのユーモラスな会話とか作戦前にエスプレッソ貰っちゃうところとか好きですね。
ラストで爆発は起きなかったってナレーションが入りましたが、あれは未来が変わった=パラレルワールドに入ったってことでいいんでしょうか?するとTENETもなくなる…?それとも未来人とのイタチごっこになるのか…?あれ、でも起きたことは変えられないんでしたよね?私の勘違いかもです。
BGMも映画館だと重低音がガッツリ身体に響いてよかったですね。冒頭のオペラハウスからいきなりドンッときて、ずっと引き込まれっぱなしでした。次は何が起こるんだろうって全然気が抜けないし、飽きる隙もなかったです。
初見じゃ正直わからんことが多すぎましたが、これからまた皆さんの解説や考察を読んで理解を深めて、楽しみたいと思います。理解できた点が増えれば増えるほど好きになる作品だと思います。難解な作品の醍醐味ですね!
他の方のレビューとか色々読み漁らせていただいて書きたいことが増えちゃったので加筆しますね…!
まず、TENETという題名。挟撃作戦の10分間の5分地点で順行と逆行で挟み撃ちって意味だったんですね。お洒落ですねえ。
順行が赤、逆行が青というのは、カーチェイス後の回転ドアの場面でも照明の色で表していましたね。そしてなんと、WBのロゴがオープニングは赤で、エンディングは青だと気付いた方がいらっしゃいました。言われてみれば確かに…!
セイターとキャットの息子のマックス=ニール説が結構有力みたいですね!これは、熱い…!セイターの「人生で唯一の失敗は息子をもうけたこと」的なセリフも気にはなっていたんですよね。主人公は何度もニールに救われましたが、マックス=ニールなら、主人公も図らずもプリヤからニールを救っていたことになるんですね。
「無知こそが武器」ってどこで初めて出たか忘れてしまいましたが、元々未来の主人公が掲げたTENETの合言葉だったのかもしれないなあと思いました。実際に生き残れたのは、逆行のことや作戦に無知であった主人公とキャットですから。その経験から「無知こそが武器」を合言葉にしたのではないかと。
「俺の?」「我々の」みたいな会話もありましたよね。あのシーン、主人公がニールを相棒と認めた瞬間ですよね。2人が親友になる未来が垣間見える、仲良さそうでお気に入りのシーンです。
ニール視点だと作戦とそれまでの流れは大まかにはわかっているわけですよね。なんらかの記録は残っていそうですから。今思えばいつも結構冷静だった気がします。だけどそのことを主人公に話してはならないと。そして主人公も未来でニールに会った時に、何も教えずに送り出さないといけないと。うわあ考えただけでしんどい。
全965件中、621~640件目を表示