TENET テネットのレビュー・感想・評価
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ネタバレ出来る人を尊敬する
2回連続その日に鑑賞。
「2回観ないと解らない」と言う感想をチラホラ見たけど、正しくは「2回目が楽しい映画」と言うのが個人的な感想。
1回で理解して楽しみたいと思う人は素直にネタバレを読んでから行くのをオススメ。
ちなみに私はネタバレしたいけど、出来る語彙力が無い。
この例えが適当か解らないけど、グルメ番組で食レポするでしょ。
照りがあって、香りはどうか、口に入れたときの味の広がり、咀嚼したときの歯触り。
どんなに語彙力を駆使して何時間も説明しても口に入れて飲み込む10秒には敵わない。
『TENET』はそういう映画。
どんなに説明してネタバレしても視覚からの情報や感覚の説明は出来ない。
物語の起承転結はあるものの、物語内の時間の流れは起(承・結)(転・承)(承・承・転)結・起と時間が絡まり、それは感覚でしか理解できない。
そう思うとタイトルの『TENET』も意味が変わる。
普通に意味を調べれば信条・主義・教義だけど、左右どちらから読んでも『TENET』とは……。
タイムスリップの革新的な定義の発明❗
難解である。
と言っても、007やミッションインポッシブルが分かりやすいわけではなく、アクションで押しきられて、冷静になってみると一体何だったのか説明できない部分は間違いなくあった。ただ、大抵そこはどうでもよかったりするのだ。しかし、本作はいかにも謎かけですよ…という映像が挿入されているので、簡単ではない。
大筋は、核爆発の危機(陰謀)から世界を救うべく、敵の中枢に潜り込んでその計画を阻止せんとするエージェントの活躍を描いたサスペンスアクションだ。そこに時間を往き来するSFテイストが加わり、謎かけが散りばめられている。
クリストファー・ノーランは、クエンティン・タランティーノと並ぶ現役世代のアイドル監督だろう。
本作は、ただ難解なだけではなく、驚きの映像とアクションでちゃんとエンターテイメントに仕上げているところが、人気監督の実力と言えよう。
逆行と順行が交錯するというアイディアには驚いたが、それを見事に映像化させたイマジネーションと技術力の高さにも驚嘆する。
これは、ノーランが追求した映画における時間操作の一つの到達点ではないだろうか。
この斬新な映画を20代で観ていたら、きっとノーラン監督に心酔しただろうと思う。
「映画館で観るべき映画」に仕立てあげて、コロナ禍の今、世界同時公開させた挑戦にも敬服する。
冒頭のオペラハウス襲撃シークエンスで、迫力に圧倒されつつもさっそく謎の映像を目にする。そして解りにくい物語へと突入するが、バラエティーに富んだアクションと謎かけのシーンが連続して目が離せない。
空港で火災を起こすダイナミックな撹乱作戦、ハイウェイでの緊迫のプルトニウム奪取作戦など、時間操作のないシーンでも充分に面白い。
主人公が「回転ドア」の秘密を知った後、前半で描かれたアクションシーンを逆の視点からなぞる趣向になっている。
ハイウェイのカーチェイスは、逆行と順行が真っ向からぶつかり合う驚異の演出だ。トニー・スコット監督が『デジャブ』で、異次元とのカーチェイスを描いてみせたが、それに勝るとも劣らない。
そして、クライマックスの戦闘シーンこそ、それまでみせてきた逆行と順行交錯の集大成だ。過去と現在(あるいは現在と未来か)の戦闘員が圧倒的な物量で錯綜するスペクタクル。倒壊した建物が逆回しで復元しながら爆破されるという、未体験映像。
最後まで謎かけと謎解きが繰り返し、遂に名無しの主人公の秘密が明かされる構成も見事だ。
タイムパラドックスの矛盾を解消すべく考え出された斬新な独自定義。
過去に戻った者は時間を逆走するという秀逸のアイディア。
しかし、この法則が徹底されていないように見えたし、異なる時間にいるはずの者同士がタイミングを計って行動するのもおかしな感じだ。
つまり、タイムスリップ物語で辻褄を合わせるという難題は、ノーランをもってしても打破できなかったと…ということで☆半分マイナス。
大迫力のトリハダもの!
理屈じゃない
インセプションが縦方向、TENETが横方向、おもしろいと思うかは嗜好の違いか?
そもそも何回か観させるようにできてると思う
”逆行”の考え方はノーベル級
この映画の素晴らしさは”逆行”という信条を考えたこと。
これは万人では想像出来ない考え方。これを考えたクリストファー・ノーラン監督はすごいと思う。
そのすごさは考え方だけではない。
”順行”と”逆行”が同時進行する映像を誰が想像できただろうか?
だからこそ、この映画はとても難解になってしまう。
”逆行”をベースにするとなるほどと思うのだが、ラストの同時進行の部分は理解することが難しかった。
これはキャストもそうだということで、少しホッとしている。
ただこの考え方がないと、ストーリーとしてつまらないものになっただろう。
ともかくこの違和感を味わってほしい。この感覚は他では味わえない。
観るべき映画だと思う、それも数回。
私はまだ1回なので、まだ味わえていないので”4”止まりとさせて頂く。
数回観ると、この評価は上がるような気がしている。
よくわからなくなる
1回目では理解不能
ノーランのセカイは逆回転
コロナ後初のハリウッド超大作がクリストファー・ノーラン最新作というのが映画ファンとしては胸躍る。
絶対に作品を劇場で観たい監督の一人。
コロナで公開延期が相次ぎ、『ムーラン』に至っては配信に。
そんな中、再び観客を劇場に呼び戻すミッションを課せられていた本作だが、残念ながら全米では期待を下回る結果に…。
しかしそれでも、劇場公開に踏み切ってくれた事が嬉しい。
話はなかなかに難しく、賛否分かれているようだが、スケールも映像もビジュアルも迫力も音楽も、さすがノーラン!…とでも言うべき劇場で観る醍醐味に満ちていた。
テロ事件阻止で負傷し、目覚めた名も無き男。あるミッションに選ばれる。核戦争より恐ろしい未来の第三次大戦の阻止…。
謎に包まれた作品なので、ネタバレや詳細に触れる事は控えておこう。(と言うか、複雑な本作の説明を避けようとする言い逃れかもしれないけど…(^^;)
ノーランのこれまでの作品に例えたら、『メメント』×『インセプション』と言った所か。
両作共なかなかに小難しいが、本作はノーラン作品の中でも最難解と言えよう。
大まかなあらすじだけ追うと、スパイ映画。
僅かな手掛かりを頼りに、謎に近付いていく。味方や協力者となる美女。立ちはだかる敵。そして、衝撃の秘密…。
それこそ、今再見している007シリーズのようだ。
そこに、特異であり、最大の特色として描かれるのが、“時間の逆行”。
突然目の前で、銃弾が手に戻る。
敵兵との戦いが巻き戻っていく。
横転した車が元に戻ったり、爆破したビルが爆破前になる。
一体、この現象は何なのか…!?
未来の第三次大戦と何か関係あるのか…!?
主人公とは何の関わりとあるのか…!?
時折出てくる未来を指し示す言葉の意味は…!?
それこそ謎のワード“TENET”とは…!?
全てが、謎に満ちている。
『インセプション』ではビルが歪み舞台が回転する夢の世界、『インターステラー』では誰も見た事の無い未知の宇宙を創造。
本作の映像世界も脅威的で目を見張る。
まず、並行時間。
実物を使った旅客機が建物に突っ込むシーン、カーチェイスだけでも圧倒。
突如として、時間が逆行。
カーチェイス・シーンで前述の通り横転した車が元に戻り、肉弾戦でもバトルや割れたガラスや銃弾が元に戻ったり…。
一体、どうやって撮影したんだ…!?
極め付けは、並行部隊と逆行部隊が入り乱れて作戦を決行する大迫力のクライマックス・アクション。
一体全体、本当にどうやって撮影したんだ…!?
恥ずかしながら、本作を完璧に把握していないだろう。リピーターが多いのも頷ける。
が、有無を言わせぬ迫力にただただ圧倒された。
エントロピーとかアルゴリズムとか、普段聞き慣れない言葉もちらほら。(エントロピーなんて、『まどマギ』以来久々に聞いた)
本当にノーランの頭の中はどうなっているんだろう。お願いだから、我々を置いて先に未来に行かないで~!
そのノーラン世界に応えたスタッフ/キャストも称賛モノ。
キャストは皆、熱演と身体を張ったアクションを披露。
まだ僅かなキャリアながら、ジョン・デヴィッド・ワシントンが堂々たる超大作主演。偉大な父への第二歩。(一歩目は『ブラック・クランズマン』での快演)
ロバート・パティンソンもナイス相棒。ほぼ完全にヴァンパイアの血は抜けたね。
ケネス・ブラナーも秘密を握る敵役で凄みたっぷり。監督業も多いが、やはり名優。
特筆は、エリザベス・デビッキ。その華のある美貌もさることながら、彼女演じる役から見ると、もう一人の主人公とも言える。
臨場感たっぷりのホイテ・ヴァン・ホイテマの撮影。
編集と音楽はノーラン組初参加。特に、『ブラックパンサー』でオスカーを受賞したルドウィグ・ゴランソンによる不穏な音楽が時間が逆行する世界を際立たせている。
お粗末ながら、これだけしか語れない。
本当に結末やこの脅威の映像世界は劇場で体感して欲しい。
“残念ながら、『TENET/テネット』について語る事は出来ない。自分の目で確かめろ”…ってやつ。
敢えて言えるなら、
今を生きている我々は、時間の中間地点に居る。過去があって、未来があって。
起きてしまった事は仕方ない。
どう向き合うべきか。
話は難解だが、訴えるメッセージは案外普遍的だったのかもしれない。
期待以上のノーラン映画
自分はSFは好きだし、映画や漫画などいろんな作品をこれまでに見てきてる方だと思ってるけど、それでも追いつけないレベルで話が進んでいく。
まず説明している内容が難しいししかもすごい早さ。
もう字幕を読むだけで必死であるが、しかし主人公はさっさと飲み込んでしまうので、問題はより複雑になっていく。
もちろん、これを求めていたので最高だ。難しすぎるとか言うくらいならBTTFでも見たほうがいい。
と思っていたが終盤は全然ついていけなかった。
今までのSFにある現象を使ってるなら、そこの説明を省略していくのはわかる。だが、時間の逆行というこれまでにない発想の世界で、そこの説明も必要最小限のまま戦闘に巻き込まれたりしていくので、追いつくことを諦めると一気にどうでもよくなっていく。仲間と次の作戦を考えるシーンとか、仕組みがよくわかってない自分みたいな観客の頭には入ってこない。知らない会議に参加してるみたいな感覚でさすがに眠くなってくる。
そんなときはただ不思議な世界を楽しむしかできない。
ジョジョの新しいスタンドが出てきたくらいに思った方がいいのかもしれない。あらゆる現象が逆に進むのは新しくて面白かった。
逆行の仕組みは一回じゃ絶対に理解できない。けど、説明を受けたのにまったく理解できない状態で逆行世界に行くときの緊張感を味わえたのが楽しかった。
そして終わってからもその原因と結果が逆という考えに取り憑かれていると、自分の考え方、生き方も変わるような気がした。
アクション有り!濡れ場はなし!笑
タイトル通りです
そして「もう一回観たくなる映画」っていうのも分かる脚本でした
冒頭からかっこいいアクションシーン満載なので「刺激がほしい人」や「濡れ場があると気まずい思いをしちゃう初々しいカップル」にオススメです。
黒幕は…、予想がつく人にはついちゃうので面白みがないかもしれません。
私は面白かったですが。
登場人物はみんな持ち味があり素敵ですが、特段、キャット役のエリザベス・デビッキは素晴らしいですね。
同性から見ても憧れるくらいかっこいいです。
ややこしすぎる
時間遡行よりわかりにくい登場人物の心理
時間モノということで時系列が入り組んでいているのだが、それ以上に絵的なわかりにくさと登場人物の心理的なわかりにくさが物語をわかりにくくしており、そこは何とかならなかったのかと思った。
特に絵的なわかりにくさを感じたのが終盤のアルゴリズム奪取作戦で、セイターの部下が地下で何をしてるのかがよくわからないし、地上の戦闘も時間遡行表現にばかり目が行ってどう戦いが進んでるのかがわからなかった。
なぜ単なる鉄柵を突破できないのかも疑問だった。(見落としただけで装備を失う的な描写があったのだろうか)
セイターの精神状態が物語上重要な意味を持つにもかかわらず、意味深なことを言わせるだけでその人格について深められてないのは欠点だと思う。キャットは彼女自身の考えはわかるのだが、境遇に同情できず、なぜ主人公が彼女に執着しているのかがわからない。
特に空港の作戦の後の船上の場面では、登場人物それぞれがそれぞれをどう考えているのかがつかめず困惑した。そのわからなさを抱えたまま、ただでさえ複雑なカーチェイスシーンになるのでさらにわかりにくくなっている。
そもそもこれだけ壮大な物語においてセイターとキャットの愛憎劇自体が場違いに感じる。
時間SFとしての構造がわかってからは比較的わかりやすかった。
ラスト含め時間遡行というアイデアはうまく活用されていた。
ただ時間遡行状態で燃えると低体温になるというのは他の描写と矛盾しているし(その理屈ならただ外にいるだけで熱中症になるのでは……)、序盤での研究室みたいなところでの説明がその後の時間遡行のあり方と噛み合ってなかったり、SF的な描写が深く考えられているとは言い難い。
また、祖父殺しのパラドクスとして作中でも触れられてはいたが、主人公たちが過去に戻って阻止しなかったとしたらアルゴリズムは「いつ」発動していたのか、といった時間モノにありがちなもやもやはやはり残る。
アクションシーンは派手で見ごたえがあるし、体に響くBGMもよかった。
そういう意味では映画館で観てよかった。
傑作になりえた作品だと思うし、なんか惜しい感じ。
冒頭、圧巻のアクションだったが。。。
冒頭、満員のホールでのコンサートシーン。
静寂の中で始まるこの映画、
わくわくしながら見ていくと、その後、少しずつ
「?」が増えてくる。
・なぜか、貨物列車の行き交う駅での露天拷問(笑)
・なぜか、インドの武器商は妻が実権把握
・なぜか、ロシアの黒幕は妻と家庭内別居
(一応、理由はあるが大物感は減衰される)
・なぜか、金塊山盛りの貨物機は警備が手薄
・なぜか、高価な絵画が保管されている部屋は見学可能
暗躍する組織や人物たちが、大物なのか、
それほどでもない奴らなのか、スケール感や背景が
わかりづらすぎる。
映画の構成は凝っているが、なぞなぞを散りばめるのに
集中しすぎて、映画全体の世界観が見えないため、
感情移入できなかった。
真の黒幕は主役だった、というラストの種明かしも
「そうだったんだねー」でしかなかった。
そういうことは気にしない人は、高い評価をつけるかもしれない。
イライラした
分かりにくい
アクションシーンや音響は迫力がありました。売りの逆再生シーンは映像的には面白いのですが長く続くと飽きます。
逆順と正順が一画面にうつると何が起きているのかよくわからないので、集中しにくかった。
肝心の逆行するトリガーがわからないのも???僕が頭悪いんでしょうかね。
考えるな感じろってことなんでしょうけど(笑)
スパイ物としては面白いと思うのですが、世界を終わらす動機も、そんな理由?とあっけにとられてしまう。
なにやら消化不良な感じです。
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